今週は30日、3日、4日と日本がお休み。
一方でパキスタンは1日がLabor Dayで休日です。
パキスタンにゴールデンウィークはありませんが、
仕事がバリバリ進むという一週間ではありません。
(この記事は2012年4月30日に配信したメルマガのメインコラムです。
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日本で勤務されている方は1日、2日にお休みを取れば
かなりの長期休暇も可能な休日の並びですよね。
読者の皆様もいろいろな計画をされているかもしれません。
休暇ムードに水を差すようで恐縮なのですが、
今回は人が休む時に動く意味を考えてみたいと思います。
仕事の効率を考える際、緊急度、重要度を縦横の軸に置いて
重要性が高く、緊急度の高い仕事
重要性が低いけれども緊急度の高い仕事
重要性が高いけれども緊急度の低い仕事
重要性が低く、緊急度の低い仕事
という四つの分類をすることがありますよね。
時間がなく、緊急度の高い仕事が次から次にやってくる時期には
重要性を考えながらも緊急度の高い順(締切順)に仕事せざるを得ません。
その結果、「重要性が高いけれども緊急性の低い仕事」はどうしても
後回し、後回しになりがち。
今すぐやらなくても、誰も困らない。
でもその重要性の高さを考えればいつかはやったほうがよい。
そんな仕事がどんな業界、企業にも、そしてプライベートにもあるはず。
溜まった書類を整理して仕事の効率を高める
新規顧客の開拓のため、営業戦略を練る
これまでの失敗事例を分析して、体系的にまとめる
仕事には直接関係ないけれども、読みたかった小説を読む
例えば、こういったことは今すぐやらなくとも
仕事が急に行き詰ることはないでしょうし、
企業はいきなり倒産することもないでしょうし、
100%成功が続くようになるわけでもないでしょうし、
私生活のリズムが壊れたり、破たんしたりすることもないでしょう。
しかしながら、こういったことに取り組まなければ
将来自分が効率的に仕事をしたり、新たな収益源を見つけたり、
自分の人間味を深めたり、といったことはなかなかできないもの。
問題は限られた時間の中で、
次から次にやってくる「緊急性の高い」目先の仕事」、と
先送りされがちな「重要性の高い」将来に役立つ仕事、
をどうやって両立させていくか、ではないでしょうか?
GWや年末年始など大多数の人が「休み」に入れば緊急性の高いものは
普段よりも減るはずですよね。
そんな機会は、重要性が高いのに後回し、先送りにされてきた
仕事やプライベートでの取組みをするチャンス。
「休み」が終わるとまた緊急性の高い仕事が戻ってきます。
いろいろな楽しみもありますが、人が休む時期こそ、新しい取り組みや
これまでやりたかったこと、やったほうがいいよなぁと感じていたもの、
そんなことに取り組むべき時期なのかもしれません。
経年優化を目指している読者のみなさんは毎日一歩一歩歩き続けることは
一つの目標なのではないかと思います。
そういう意味では、多くの人が休んでいる時期に「一歩」歩けば
その一歩の意味は大きくなりますよね。
人が休む時に動く意味、それは自分にとっての日常が、
相対的により大きな価値を持つのではないでしょうか?
24時間365日仕事をする必要はありませんが、
仕事に限らずこれまで後回しにしてきたような取り組みを
周囲の人が休んでいる間に一歩踏み出してみるてはいかがでしょう。