36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

『本物』をまず学べ

2018-05-26 00:15:35 | 意識を整える




 毎年恒例、未来の競走馬視察ツアーの
興奮が冷めやらないまま、コラムを書きます。



 デビュー前の競走馬というのは
同じような姿形をしているのですが
(みな同じ年齢の競走馬なので当たり前)
ついている価格が全く違う、
そんな興味深い世界です。

 
 今回の場合は40人が一頭の馬に出資する
オーナーズクラブの出資者募集用の馬ですので、
事前に値付けされた価格が
一頭一頭決まっています。
1400万円の馬(一口35万円)の馬から、
一口1億5000万円(一口375万円)の馬まで、
血統的な背景と期待値から10倍以上の
価格差がある馬が同じ会場に並ぶ機会です。



 これが競走馬のセリ市になると
より価格差が大きくでることがあります。

 例えば、2006年のセリ市では
生まれて半年の仔馬に6億円(税別)の
値段が付きました。
(youtube 動画、ご都合のよろしい時に
ぜひご覧ください)

https://www.youtube.com/watch?v=n1Ubbf-0HqY&t=11s



 次々と同じような格好の馬が
セリ台に乗ってくるのですが、
価格が100倍違うのも当然の世界です。



 ただし、競走馬というのは

 血統がよければいい
 価格が高ければいい
 兄や姉に実績馬がいればいい

というものではありません。
能力の高い確率は何となく想定できますが、
実際にレースで走らせてみないと
本当の実力はわからないもの。
ましてデビュー前やレース中に
怪我をして二度と走れなくなってしまう、
そんな事態すらある生き物です。



 馬の姿形を見て、将来どのくらいの
賞金を稼げるかを正確に判断するのは
至難の業どころか不可能とも言えるでしょう。

 
 それでも効率よくよい馬を見つけている
馬主さんが何人かいらっしゃいます。
そういう方はどうやって馬を見ているか、
取材結果が載った本を見てみると

 「過去にいい成績を残した馬に

 立ち姿がまったく同じ馬、
 歩き方がまったく同じ馬、
 顔立ちがまったく同じ馬、

を選ぶ努力をするのがいい馬を見つけるコツ」

 なのだとか。

 
 なかなか見極めが難しいとは思いますが、
能力が高く、たくさん賞金を稼げる馬には
共通項があるようです。
そんな過去の『本物の素質馬』を
何頭も何頭も研究することが、
様々な特徴を持つ仔馬の中から
よりよい馬を見つけ出す秘訣だそうです。



 部分、部分を取り上げて、
この馬のここがいい、あそこがいい、
というのではなく、
過去の成功事例である活躍馬、
『本物』を目に焼き付けることが
活躍馬発掘のコツなのでしょう。



 思い返せばOzakiも獣医学部時代、
基礎的な勉強が続く2年生、3年生の時に

 「あの病気はこういう症状、
 この病気はこういう症状・・・
 と細かく覚えていたらキリがない。
 まずは一つだけ、健康な状態を
 とにかく覚えなさい。
 そうすれば、病院にやってくる
 動物たちのどこがおかしいのか、
 簡単にわかる。

 健康な状態が分からなければ
 そもそもなにが『異常』なのか
 わからんだろう。
 今健康な状態=基礎を学ばなければ
 どんな病気の症状を勉強しても役に立たない」


と言われ続けていました。



 競走馬にせよ、
 獣医学にせよ、
 そして仕事にせよ、

 まずはしっかりと基本を突き詰め、
「本物」と言えるモデルを学ぶこと、

この地道さがなにより大事なのだろうな、
とOzakiは思います。



 売上ナンバーワン!
 新規プロジェクトの提案承認!
 顧客満足度1位!

といった華々しい活躍をしている
上司や先輩の裏にはきっと
地道だけれども「本物」と言える
仕事の基礎があるはずです。

 
 
 競走馬の話はともかくとして
特に仕事においては、基礎の重要性、
本物と呼べるロールモデルやフレームワークは
極めて重要だとOzakiは考えます。



 今すぐ派手な実績を残したい、
という気持ちはわかりますが、
名馬発掘のプロセス同様に
まずは「本物」を学ぶことから
取り組むことが大事なのでしょう。

『時間当たり付加価値』を競おう

2018-05-19 00:40:48 | 仕事術


 二回にわたって付加価値について
お話を続けてきました。
今回は付加価値を生み出す場合、
少し気を付けておかねばならない点を
お伝えしようと思います。



 それは付加価値の絶対量ではなく、
時間当たりの付加価値を意識しましょう、
というものです。



 付加価値を生み出せるか、出せないかが
「生死」を分けると前回お伝えしました。
では、付加価値を出すためには
どれだけ時間をかけてもよいのか?
と言われれば、そうではありません。



 我々人間の時間は有限ですが、
仕事もプライベートも家事も育児も
とにかくやらねばならないことは
次から次にやってきます。
そういう状態で、仕事であれ、趣味であれ、
NGOなどの活動であれ、
無限に時間を使っていいので、
付加価値を生み出そう、という取り組み方では
思ったように成果がでないのは
ある意味当たり前の帰結です。


 定められた時間の中で、
付加価値をどれだけ高められたか、
この「時間当たりの付加価値」が
皆さん自身の真の価値ではないでしょうか?

 
 時間を大量に使って
付加価値の総量を上げようとする、
その行為をスポーツに例えてみましょう。

 サッカーは90分間という制限時間の中で、
相手よりも多くゴールを決めれば勝ち、
というゲームです。
Aチームが90分間で2点を取り、
Bチームは90分で0点なら、
当然Aチームの勝ち。
では、Bチームがさらに90分間、
プレーを続けて3点取った場合どうでしょうか?

 ゴールの総量で言えばBチームのほうが
Aチームを上回っていますが
そもそも制限時間の中で
ゴールを決めていません。
サッカーのルールに従えば、
勝手に延ばした制限時間で生み出した
付加価値は無価値です。



 野球でも同じで、

片方のチームが9回で何点取れるか?
相手チームは12回で何点取れるか?

お互いの合計点で勝ち負けを決めます、
などということは間違ってもあり得ません。



 我々の生活ではここまで明白な
「ルール違反」はないかもしれません。
しかしながら、勝手に締切期限を延長し、
生み出された付加価値には
あまり意味がない、とOzakiは考えます。



 決まった時間の中でしっかりと成果である
付加価値を生み出せるかどうか、
この考え方ができるだけで、
付加価値の絶対量だけを考えている人とは
一線を画した活躍ができるかもしれません。

あなたの付加価値が『生死』を分ける

2018-05-12 10:59:13 | 仕事術




 前回は付加価値をつけてこそ、
自分が仕事として意味があるのです、
ということを書きました。



 基本中の基本ではありますが、
非常に重要なことだと個人的には考えています。



 付加価値をつけられる人は
将来的にどんどんと人を惹きつけ、
一緒に仕事をしたいと考える人が集まります。

 他方で、付加価値をつけられず、
右から左に情報を流すような人は
将来的にどんどんと人が離れていき、
一緒に仕事をしてくれる人は少なくなります。



 つまり、付加価値をつけられる人か、
付加価値をつけられない人か、
というのはOzakiが定義する上での
『生死』の分かれ目になりえるのです。

 この場合の『生死』というのは
生物学的に生きるか、
死ぬか、の差ではありません。
一歩一歩日々成長できる人生を生きられるか、
なんとなく、時間が過ぎていくか、
そういった違いです。



 現代の日本ではあえて日々成長する人生を
選ばなくとも衣食住には困らず、
それなりに楽しく生きることはできそうです。
そういう生き方を選ぶことも
個人的には否定しません。



 ただし、Ozaki自身は

 「Ozakiに聞けば付加価値が得られる」
 「Ozakiと一緒に仕事をすると面白い」

と言ってもらい、情報や人脈を交換し合う、
そんな仲間に囲まれる人生を送りたい、
と考えています。



 Ozakiが付加価値を生み出すことで
より多くの人に

 Ozakiと話をしてみたい
 Ozakiと一緒に仕事をしてみたい
 Ozakiに知人を紹介してみたい
 
 と感じてもらえれば、
より一層多くの情報や人脈の交換が
できるようになるはずです。

 
 反対にOzakiが付加価値を生み出せなければ
今現在お付き合いをしてくれている皆さんも

 Ozakiと話をしてもつまらん
 Ozakiと仕事をするとなにも進まない
 Ozakiに時間と労力を使うだけムダ

と徐々に距離を取るように思います。



 付加価値を生み出す人には+の結果が、
 付加価値を生み出せない人には-の結果が、

それぞれ積み重なるのだとすれば、
中長期的には非常に大きな大きな差が
生まれますよね。
その差こそ『生死』の分かれ目
なのかもしれません。



 こう考えると、なにはともあれ
自分自身が目の前の人に提供できる
付加価値とはなんだろうか、
と真剣に考えることの重要性が
改めて理解できそうです。