前回は大ヒットした映画、漫画やスポーツ選手、経営者の物語には共通の背骨があるというお話をしました。万事順風満帆で、大成功を収めるのではなく、困難に直面し、惨敗や挫折を繰り返しながら成長していく、そんな筋書きがどのストーリーにも背骨として通っているというもの。
少しずつでも確実に成長していく主人公に我々は共感し、いつしか、応援したいという気持ちが湧いてきます。だからこそ、多くの人がこの筋書きに熱狂するのではないでしょうか?
この筋書き、フィクションや超一流の方々の成功物語だけではありません。Ozakiも含めた「普通の」人間でも同じ法則は当てはまると思います。
仕事でもスポーツでも芸術でもなんでもいいのですが、いきなり完璧にできてしまう人はごくごく少数でしょう。最初は全くできない状態から、なんとか形になり、まずまずできるようになる。その後大幅な成長が止まる時期があり、挫折したり嫌になったりする時期が来る。それでも続けているとある日もう一度成長が始まり、また次のステージへ。苦しい時、もがいている本人は辛いと感じるかもしれませんが、
少しずつでも進捗する姿に人は共感するのだと思います。
そうやって苦労しながら成長するからこそ上司や先輩や、友人、そして家族が応援してくれるのではないでしょうか?そう、まさに映画や漫画で我々が主人公に感情移入するのと同じです。きっと、頑張っている後輩にいろいろ教えてあげたくなるのも同じでしょう。
共感者、応援者が力を貸してくれる方法はいろいろでしょう。
次のステージに上がるために必要な情報をくれるかもしれません。
問題点に強い専門家を紹介してもらえるかもしれません。
悩みや愚痴を聞いて精神的にサポートしてもらえるかもしれません。
どんな方法であれ、共感してもらえる、応援してもらえるというのはもがいている本人、苦労している本人にとって心強いものです。映画や漫画、一流人の成功物語にも必ず応援してくれる人や、導いてくれる人(流行りの言葉では「メンター」)が登場します。
そんな心強い味方、共感者、応援者を集めるために、そしてその応援をエネルギーに変えてさらに成長するために、日々成長する姿、進捗する姿を見せることが大切なのだと思います。
言葉を替えれば、初めはうまくできなくても、仕事の進め方が下手でも、例え迷惑をかけたなぁと感じてしまったとしても、上司や先輩のアドバイスを素直に聞いて、日々努力し続ける。そういう人が共感者、応援者を増やせるとも言えるのではないでしょうか?
次回は共感者、応援者を集める秘訣(?)を紹介します。