仕事をする上で、
よく言われる言葉の一つに
「付加価値をつけなさい」
という言葉があります。
誰かに言われたことを
そのまま誰かに伝える
マニュアル通りに情報を処理する
中身ではなく、形式にだけこだわる
いくら仕事をしたつもりになっていても、
残念ながら↑のような仕事では
付加価値は高まりません。
付加価値は素材として入手した情報や物に
なんらか、独自の加工をして初めて
生まれるものです。
例えば、事実だけを羅列するのではなく、
それらの傾向を探ってみる、共通点を探す、
そしてそれを踏まえて今後を予測してみる、
といったことができれば付加価値が生まれます。
事実を羅列するということだけでも
データを探してくる
データを並べる、
見栄えを整える、
などなど労力と時間を必要とする
作業がいくつか必要です。
しかしながら、これらは仕事のように見えて、
付加価値自体はほぼゼロと言える作業です。
付加価値を生むためには、
そういった作業にとどまらず
工夫できることは何か?
自分だからできることは何か?
自分以外にも役に立つには何が必要か?
といった「独自の視点」を追加することが
必須と言えるでしょう。
その要素の一例が
データの羅列から見える傾向の解釈であり、
データの時間軸を未来に投影した予測であり、
といったものです。
まずはこうした付加価値を生み出す
メカニズムを意識しなければ、
何となく作業をやりながら時間が過ぎ
仕事をした気になってしまう、
という状態から
抜け出せないのではないでしょうか?
事実を集め、並べるという作業であれば
誰がやってもそれほど結果は変わりませんが、
こうした「独自の視点」になると、
人によって味付けの背景が変わってきますので、
当然に人によって付加価値にも差が出てきます。
付加価値をより大きくするために
関係者の意図を知り、
自分の専門性を高め、
見せ方も工夫する、
といった項目が要求されるのは
独自の視点のランクがアップするからですね。
まずは付加価値を生むことを意識すること、
そして付加価値をどうすれば大きくできるか、
日々考えること。
この二つを常にチェックすれば、
日常の作業が付加価値を生み出す仕事に
変わる可能性が高まるはずです。