36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

ポジティブフィードバックを作り出す(その2)

2011-08-27 05:52:11 | 意識を整える
らせん階段を昇るように一歩一歩歩いているだけで一段上に到達するにはどのようにしたらよいか?
先週はこんなお話をさせていただきました。


 
 一歩一歩が大きくないとだめでしょう?

 とか、

 毎日歩くのはしんどいよ~、

というような意見もあるかと思いますので、軽くウォーミングアップ。

毎日0.1%ずつ自分が成長したとして、1年後には今より何%成長しているでしょうか?

 答えは44%。
今日の自分の力を100として明日100.1になっていればOKなんですよ、0.1%の成長って。
それでも1年後には100が144になっているんです。
(100×1.001×1.001×1.001×…を計算していけばいいわけです)

 この続きで100×1.44×1.44×…を計算すると5年で100が620に、10年で100が3840になります。
毎日たった0.1%成長すること(=一歩前に進む)ことで10年後には今の約40倍もの力が発揮できるようになるという計算が成り立ちます。
これをグラフにするとまた印象が強烈になります。

最初の10年間の成長曲線


期間を30年に設定するとこんな感じに(最初の10年の成長など目に見えないレベルになってしまいます。)





 Ozakiはこの事実を知った時「ヤバい」という表現以外に言葉が思いつきませんでした。
ちょっと前の言葉でいえば「ボキャ貧」ですね。
今日の自分の1000分の1能力を上積みするかしないかで1年後、5年後、10年後、30年後に決定的な差がつくということが強烈にOzakiの脳内に刷り込まれたがために、「ヤバい」という感想を抱いたように記憶しています。

 しかしながら、そのくらいのインパクトがありませんか?
昨日と比べて
 
 「自分とは別の見方が存在することを知った」
 「パソコンのこの技術を習得した」

というレベルでも十分0.1%以上の成長でしょう。

 決して一日で
 
 「英会話力が向上した」とか
 「○○国の援助動向と今後の戦略をとりまとめた」とか
 「新しい営業トークのパターンを完成させた」

といったレベルの成果を毎日残す必要はありません。
逆に言えば、そこまでの成果を積み重ねとも、一年後に44%も成長することができる、これはすごいことだと思います。
むしろ「英会話~」や「援助動向云々」を毎日続けようとしたらOzakiは生きていけません。

 具体的な行動を変化させることも大切だとは思うのですが、まずは頭の中で「昨日より0.1%成長した自分」を想像してみること。
こうすることで、日々の一歩一歩が「経年優化」に直結するという意味がイメージできるようになるのではないでしょうか?日々の一歩一歩に自分なりに意味づけができることでポジティブフィードバックやらせん階段のイメージが脳内に定着する、だからこそ毎日の行動にも意味が与えられるのだとOzakiは考えています。



 行動レベルでの具体的な取り組みはまた次回!

ポジティブフィードバックを作り出す

2011-08-25 08:20:31 | 意識を整える

 ビジネスプロジェクトではよくPDCAのサイクルを意識せよということが言われます。

 過去のプロジェクトの教訓を抽出して(Check)
 新しいプロジェクトに反映(Action)する。

この繰り返しでプロジェクトをより良くしていく取り組みです。

 最近はプロジェクトだけでなく、人もこのPDCAに近いものを必要としているような気がします。

   自分が成長する     →    自分の未熟さを認識する 

        ↑                  ↓

 未熟だったことを克服する  ← 本や先輩、専門家に会って勉強する

こんなイメージ。

 
 実際にはこのサイクルを一つ回すたびに自分の中の「未熟さ」がなくなって、
成長しているので一段上に上がっているはずです。
つまりらせん階段を上がるように、上から見れば同じところに戻ってきていても、
横から見ると一つ階が上がっているという状態になっているわけです。
こういったサイクルを加速していくことが経年優化に一番必要なのではないか、と思います。

 なぜなら、

 自然体で歩くこと=「気づいたら一つ上のステージに上がっている」

状態になるので。

 また、一旦このサイクルに乗り出すと、自分が当初問題意識を持って克服しようとした
「未熟さ」以外の部分でも成長することができるのです。
なぜでしょうか?
それは「本や先輩、専門家」が実際にはもっといろんなことを教えてくれるから。

 あくまで自然体で質問しただけなのに、思いがけずいろんな経験や知識を
分けてもらえた経験ってないでしょうか?
そういうときに、「なるほどーそれも面白そう!」と思ってちょっと検索をかけるだけでも
勝手に自分を大きくしてくれることってありますよね。

 自分が勉強を始めることさえできれば、実際には勉強しようとしたこと以上に成長できるようだ、
これがここ数年間Ozakiがもがいてみた経験からの実感です。
おそらく読者の皆様はこのくらい認識されていると思いますが(笑)。


 まず第一歩として自分の「未熟さ」を認識して、
なんらかの努力を始めることが上の図のような「ポジティブなフィードバック」のゴングになります。

 Ozakiは生物を専門に勉強してきました。
そこで、頭の中にDNAの二重らせん構造を思い描きながら
上記のように一歩一歩階段を昇ろうとしています。
イメージを浮かべるとらせん階段を踏みしめている苦しい時間帯でもがんばれますからね。



DNAの二重らせん構造



もっと階段のイメージを具体的にするならばフランス、ロワール地方の
シャンボール城にある階段の模型など、イメージが沸きやすいかもしれません。


会津の「さざえ堂」というお寺も二重らせんを取り入れた建築になっているらしいとのこと。
ちょっと行ってみたくなりました。

はじめに

2011-08-25 08:04:02 | ご案内
 「経年優化」って聞き慣れない言葉かもしれません。
経年劣化というのはよく使われる言葉ですが、その反対語として造られた造語です。
三井不動産レジデンシャル株式会社の不動産開発コンセプトとして使われ始めたようです。


 時を経るごとに成長していく、深みを増していく、熟成していく人生、
そんな「経年優化」を自然体で実現したいなと考えているOzakiです。
毎日の暮らしの中で、better and betterを達成したい、
でも一生がんばり続けるのは不可能だと思うのです。
力を入れてがんばっていたら目的を達成したときにふっと息が抜ける、
ひどいときには燃え尽き症候群のような事態にもなりかねません。
もしそうなってしまったら当分は経年劣化状態になってしまいますよね。

 だからこそ平熱である36℃、自然体で「経年優化」を目指すんだ!
という心意気をこめてタイトルを『36℃の経年優化』にしました。
そもそも自然体で生きるというコンセプトですので、このブログも自然体、肩肘張らず
Ozakiの成長、考え、奮闘ぶりをお伝えできたらなと思います。

 感想、コメント、反論なんでもありのスタイルで、筆者と読者両方が成長できるそんなブログにしていきたいのでご協力よろしくお願いいたしますね。



 なお、このブログの内容は現在進行形で個人配信中の「36℃の経年優化」の内容を一部抜粋、編集して掲載しています。メルマガは日本留まらず世界各地で経験を積まれている若手~中堅のビジネスパーソン向けに配信しています。現在アメリカ、イギリス、フランスはもとより、カンボジア、ネパール、イラク、南スーダン、ガーナ、ザンビア、モザンビーク、モロッコ、インドネシア、中国の各地で読者の皆様が活躍中。購読希望の方は運営者Ozakiのアドレスにご連絡ください。

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