36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

評判の伝わり方(その1)

2012-05-05 22:17:17 | 人間関係
 最近読者であるIさんと会話をしているときに、ふと思いついたテーマです。Iさんと話をしているとOzakiを客観的に見ることができるので、とても感謝しています。Iさんとしゃべっていて考えたことは次回以降お伝えしたいと思いますが、まずはIさんとの会話前に漠然と考えていた背景を説明しますね。



 Ozakiは役員秘書室勤務という仕事柄、新聞記事チェックが一つの任務。そのため、全国紙6紙と英字新聞3紙を読んで、重要な記事はコピーを役員に配布します。もちろん忙しいときにはすべての記事に目を通すことなど不可能なのですが、それでも目に付いた記事はできるだけ読んでいますし、自分の勉強の材料にもなります。
 

 毎日たくさん読んでいる記事のうち東京新聞の夕刊に掲載されているコラムで伊藤忠商事の相談役、丹羽宇一郎さんの文章が最近よく気になります。(約二年前、メルマガ配信時)次回のオススメ本でも紹介したいと思いますが、丹羽さんの近著にも感銘を受けました。タイトルは「負けてたまるか!若者のための仕事論」(朝日新書)です。


 今回のコラムに関連する文章のタイトルは「左遷論」。
以下抜粋して引用しますね。



----------------引用開始------------------
 長くサラリーマン人生を送っていると、自分の意に沿わない、
誰も行きたがらない職場への転勤を命じられることもある。

  (中略)

 しかし、人事を決める上司の立場になってみると、ほとんどのケースは
決してその人の出来が悪いから命じたのではないことがわかる。
企業がこれからも株主、取引先、顧客の信頼を維持し、事業を拡大して
いくためには誰かをその部署につけねばならない。

  (中略)

 ところが、そういう人事を告げると「おれをそんなところにやるのか」と
文句をいい、中には「できるだけ早くもどしてください」という人も多い。
あまりしつこく“ブツブツ”言うと、上司の信頼さえ失ってしまうことになりかねない。
本来左遷ではなかったのに、その人が自分で究極的な“左遷”の人事に
してしまったことになってしまう。

 厳しい職場は神様から与えられた自分を磨くチャンスだ。
そんな移動の事例に明るく返事ができただけでも「こいつは偉いな」と
強い印象が残るものだ。
どんな場所でも人の頑張りは顧客などを通じて上司の耳に
必ず入ってくることを忘れてはいけない。

----------------引用終了------------------

 概要をOzakiなりにまとめると

「不本意な人事に対して文句ばかり言っているとその人の評判が急激に落ちる。本来左遷ではないのに、文句ばかり言う人が自らの評判を落とすことによって、その人事が結果的に左遷になってしまう」

というもの。

 実際本当にそういうことがあるよなぁと、共感してしまいますよね。みなさんの身の回りにも↑のような人いませんか? このメルマガの読者には入社から1~5年目くらいが読者には多いのですが、ひょっとしたら

「あ、自分自身も今の仕事が嫌だが口癖になっているかもしれないな」

という方もいるかもしれませんね。

 Ozakiはこの記事を読んでから漠然と

 人の評判というのはその人自身が(知らず知らず)創り上げるものであること
 人の評判は人づてに予想以上に広い範囲に、予想以上のスピードで広がること 
 そして、人づてに伝わってくる他人の評判は思いのほか影響力があるということ
 
をちょっと深く考えてみようかなぁと感じていたところでした。
そうやって漠然と頭の中で感じていた時期にIさんとの会話を通して

「なるほど、Ozakiの評判というのはそういう風に作られていく(作られていた)んだな」

と気づかされ、Ozakiなりに考えがまとまってきました。

 ということで、来週からは↑の3つを順番に書いてみようと構想を練っているところです。


(来週に続きます)

コミュニケーションのための共通言語(その3)

2012-05-03 11:27:01 | コミュニケーション
 前回はコミュニケーションがうまくいかないケースを考えてみました。

コミュニケーションは自分と相手の共同作業。コミュニケーションがうまくいかないときは自分にも相手にも原因があるのでは?というOzaki説を説明してきたつもりです。

 人間はどうしても自分中心に考えてしまう傾向があるように思います。

 具体的には

 自分が話す立場の時には
 
 自分の話を理解できない相手が悪い
 相手が自分の話に興味を持たないのが悪い

 逆に自分が聞く立場の時には
 
 相手がもっと分かりやすく話せないのが悪い
 自分が興味のないテーマで話す相手が悪い
 
と考えてしまいがちです。



 でも相手に責任を押し付けている間はコミュニケーションが円滑になることはありません。コミュニケーションシリーズの最終回はどうすれば多種多様な人と上手にコミュニケーションが取れるようになるか、解決策を一つ提案してみたいと思います。

 その解決策とは「共通言語」を増やす、ということ。前々回、「共通言語」がない相手とは話ができない、ということを書きました。
ですので、

 「相手が『共通言語』だと思っている言葉」

を知らないとコミュニケーションのチャンスを失います。直接自分が持っているお金やモノを失うわけではありませんが、大きな機会損失につながります。


 なぜなら、自分が詳しくない分野の専門家から学ぶ機会があったとしても、自分がその分野において一定以上の「共通言語」を持っていないとコミュニケーションが成立しません。実はとある分野でものすごい人と出会っていたとしても

 「相手の言っていることはよくわからん」

とものすごい人との貴重な時間が無駄になってしまいますし、なにより「共通言語」を知っていれば学べたであろう知識をフイにしてしまっています。直接的な損失はありませんが、本来得られたはずの何かを失う機会損失は非常に大きいでしょう。



 ですので
 
 今知らないことは早めに勉強しておいたほうがベター
 今見たことがないことは早めに見ておいたほうがベター
 今やったことないことは早めに体験しておいたほうがベター
 

なのだと思います。早めに何かを勉強すること、見ること、経験しておくこと、は早めに「共通言語」を増やすこと。「共通言語」が増えれば誰かとお話する時の機会損失は減るはずですよね。何歳にならないと勉強してはいけない、などという制約はありませんので、「共通言語」を早いうちから増やすことに障害はありません。



 Ozakiがこのメルマガ開始以降繰り返し

 「何事もまずやってみたらいいですよ」
(続けるかどうかは好き嫌いやフィーリングの合う、合わないでいいけど食わず嫌いはやめる)

 であるとか

 「『思ったら言え、言ったらやれ』を心がけてみると面白いですよ」

と書いているのはより多様な人とコミュニケーションをとるための「共通言語」作り
につながるから、という理由もあるのです。



 長くなりましたが、これはあくまでOzaki流コミュニケーション向上策の一つでしかありません。きっといろんな「共通言語」作りの方法があると思います。

読者のみなさんもそういわれてみれば自分はこんな「共通言語」作りをやっているかも!という行動、心構えがあればぜひ教えてくださいね。

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2012-05-03 00:38:52 | ご案内
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