36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

努力はアナログ、結果はデジタル

2012-01-28 16:47:55 | 意識を整える
 継続をテーマにしてしばらく書いてきました。今回もその流れを汲んだ話を。



 継続をするにはある程度モチベーションの源が必要です。目に見える結果が出れば一番いいのですが、なかなか短期的に結果がでないことも。特に大きな組織、古い体質の組織ほど、若いうちは

 自分の名前で報告書を作った
 大きな契約をまとめた
 社内の仕組みを変えて業務効率をよくした
 大抜擢されて昇進した

などのわかりやすい結果はでてこないのかもしれません。

 自分にとって自信が持てる結果が出てこないと、努力に意味があるのかな?であるとか、もしかして間違った方向に努力してる?などと疑問もわいてくるかもしれません。

 宝の地図だと信じているものを持って歩き続けているけど、一向にそれらしきものは
見えてこない。一体全体、どうしたらいいんだ???

 そんなこともきっとあると思います。Ozakiもいろんなことに挑戦しているものの、
「このままでいいのかなぁ?」と不安になることもよくあります。


 そういうときは「努力はアナログ、結果はデジタル」と言い聞かせるようにしています。努力そのものはやったらやっただけ自分の血となり、肉となるはず。だからやって無駄なことなんか何もないんだよ、と自分に語りかけます。

 一方で結果が出なくても腐らない。タクシーの料金のようにある一定の距離を行くまではステップが上がらない=結果が出ないものだと自分に諭します。一定の努力を積み重ねれば必ず一つ階段を上がることができるはず。
そして階段を上ってもとんとん拍子に結果がついてくるのではありません。また、一定の距離を進むまでは同じ料金であるように、一定の努力をしてタイミングが来ないとさらにもう一つ上の階段には上がれません。

 努力を継続していくからこそある瞬間に自分でもびっくりするぐらいの飛躍を迎える。そんな階段がきっとあるのではないでしょうか?

画像のようなイメージです。




 言い換えれば努力は切れ目なく右肩上がりで続いていくグラフ。結果はタクシー料金のように特定の地点、地点でジャンプするグラフ。そういうイメージでしょうか?
連綿とつながる経験値はアナログ式、0か1か、0か1かでジャンプしていく結果はデジタル式。

 
 短期的には目に見える、大きな成果は出ていないとしても、だからと言って今の努力が間違っているわけではない。いや、間違っていないからこそ、本当に大きな大きな成果が出るまで相当量の努力を積み上げなければならないとも言えるかもしれません。

 (努力を積み上げなくても結果が出るときは逆にそんな結果で満足してよかったんだろうか?と自分に聞いてみる必要があるかもしれませんね。)

 
 思っているような結果が出ない
 この努力に意味があるのかわからない、
 そもそも目指す地点がよくわからなくなってしまった



そういう時こそ、継続の力を信じて歩み続けることが大切ではないのかな、と感じるOzakiです。

一年前に戻れるとしたら…

2012-01-26 01:05:08 | 意識を整える
 今回は金曜日にお会いした(メルマガ発行当時の話です)Mさんから聞いた話を紹介したいと思います。Mさんが職場の研修でやってみておもしろいなと思った話を教えてもらいました。

 その話というのは、

「一年前に戻れるとしたら何をやりたいですか?」
 
という質問に答えるというもの。
皆さんはどういうことをやりたいですか?



 Ozaki君はどう答える?と聞かれて

「選挙後の暴動で派遣中止になったケニアの大規模浄水場プロジェクトをやってみたかった」
Mさんのイメージしていた答えとはちょっとずれていたようですが(笑)、そのあとで種明かし。



 この質問で出てくる答えは回答した人が『今やってみたいこと』、だそうです。

Mさんが研修で言われたのは

 「この一年間で既に取り組んだこと、もしくは今取り組む準備を始めていることはこの質問で答えにはなりえない。なぜならもう取り組んでいるから。だから一年前に戻ってやりたいことはまだやっていないこと。しかも時間をさかのぼってでもやりたいという気持ちがないと答えとして思い浮かばないくらいやりたいこと。つまり今やってみたいと強く想っていることが回答になりやすい」

ということだそうです。



 これを聞いてOzakiは納得してしまいました。
 
 確かに今所属している理事長室という部署では国際協力プロジェクトの現場で主体的に
ものごとを動かしたり、関係者の調整をしたりということができずに「うーむ」と思うことがあります。
 仕事を離れたプライベートの面では自分のやりたいことはいろいろ挑戦しているし、生きていくのに困らない程度のお金はいただいているし、単身だし(これもメルマガ発行当時の話です)、…。あまり制約条件がない状態で暮らしています。その分、仕事以外の場面ではやりたいと思ったことはその次の瞬間から動く、もしくは下準備を始めているんじゃないか、だからこそ仕事面の話になるのではないかと。



 同時に、Ozakiにとってこの一年、非常に充実した時期でした。
いろんなことが勉強できた一年でしたし、面白い経験もたくさん積むことができました。
一年は短い期間だと思いますが、短い一年間でも365日を振り返ってみるとかなりたくさんの挑戦が可能です。
 
皆さんは去年の12月1日(このメルマガ発行日が12月1日でした)から今までどんなことがありましたか?

 「そういえば、あんなこともあったなぁ、こんなこともやったなぁ…」

なんて、皆さん自身にとっても予想以上にたくさんの出来事が思い出されるのではないでしょうか?



(Ozakiがざっと皆さんの今年の一年を想像していくだけでも 読者の皆さんの中に海外に出た人、結婚した人、子供が生まれた人、転職した人…いろんな人がいますね)

 短いと思えば短い、そんな一年間でもたくさんのことが達成できそうです。来年の今頃一年前に始めておけばと思うことがあれば今が始め時!一年間の「継続の力」をもってすれば来年の今頃はきっともっと面白い自分がいるかもしれません。



 今回のコラムの〆にもう一度皆さんにこの質問を投げかけたいと思います。



「あなたが一年前に戻れるとしたらなにがやりたいですか?」

継続する力(その4)

2012-01-17 02:48:35 | 仕事術

  前回は良い習慣を継続するためには大きな生活の変化ではなく、小さな変化の積み重ねが大事ですよ、というお話をしました。このシリーズ最終回の今回は小さな変化を生活習慣に定着させるためにはどうしたらよいか?を書いてみようと思います。

 失敗事例が多い習慣作りと言えばどんなことでしょうか?

 例えば…
  好きな食べ物を一気に断って行うダイエット
  酒・タバコ・嗜好品を急激にやめる
  借金生活から抜け出すための(貯金をするための)緊縮家計
  人見知りを克服するために異業種交流会に飛び込む

などなど。

 これらはかなり大きな自己変革であって、一朝一夕で達成できるものではありません。Ozakiもダイエットにはよく失敗していますし、勉強もコツコツやるのに失敗することが多く、気合いと集中力、短期間での反復演習で追い込んでしまうタイプです。もっとコツコツ毎日やれるようにならないものか…といつも思っているわけです。


 逆にほとんど意識していないけどできてしまっていることもたくさんあります。

 寝る前に歯を磨くであるとか、
 朝顔を洗ってひげを剃るであるとか
 冷蔵庫の中身をチェックして足りないものを買うであるとか
 メルマガを月曜日に発行しようとするであるとか
(上から順に意識して行動している割合が大きくなっています)



 歯を磨いたり、お風呂に入ったり、男性であればひげを剃るのはほとんど苦にならない生活習慣でしょう。人によっては洗い物や洗濯物をためてしまったり、食べ物がほとんど家にない期間が続くということはあるかもしれませんが、たいていの人は家事も習慣化できる行動だと思います。
 意を決して勉強する、覚悟を決めて誰かに会いに行くということはよくあると思いますが意を決して歯磨きをする、覚悟を決めてひげを剃るなどという状況はほとんどの人に当てはまらないのではないかと思います。その理由はこういった行動が日常生活の一部になっているからでしょう。



 習慣化に失敗する行動と気づけば習慣化している行動の違いはなんでしょうか?それは脳が拒否反応を起こさないかどうか、もっと大胆に言えば脳が中毒を起こすかどうかではないでしょうか?


 なんとなく、これをやらないと一日が始まらない、これをやることで精神的に落ち着く、そういう風に感じはじめたらしめたもの。間違いなくその行動は習慣になりつつあります。新しい習慣を身につけたいときは意を決してその行動を始めるのではなく、最初は小さくても自分が落ち着くようなやり方を考えていけばよいのだそうです。
 

 変化は迅速でなければならない、変化は常に厳しい自己鍛錬が必要だ、変化は楽しくないなんて考えてしまうとついつい身構えてしまいますよね。身構えてしまうような行動では長続きしませんし、まして脳が中毒を起こす、やらないと落ち着かないなどという状態には程遠い状況です。いつもいつも「意を決して」重い腰を動かし続けなければならないので、生活習慣にはならず、結果挫折してしまいます。

 
 生活習慣にするには小さな一歩を積み重ねて、ある行動を身構えずにできるようになること。活性化エネルギーではないですが心が感じてしまう壁を低くすることが成功の秘訣のようです。



 年末までに3キロ減量しよう!ではなく、一日一分足踏みしてみよう。
 年末までにこの本を読破しよう!ではなく、一日一ページ読んでみよう。
 明日から禁煙しよう!ではなく一日の煙草の本数を記録してみよう。

 

 小さすぎて失敗しようがない目標を立てることができれば、その継続はそれほど難しくないはずですよね。何か始めたいとき、何かを達成したいときほど目標を小さく設定してみる。『うさぎとかめ』のように、ゆっくりした歩みでも足を運び続けていると大きなことが達成できるということは現実でも起こりえますよね。後から振り返ってみて、あの時小さな目標を設定して、それを守ってきたらいつのまにかこんなことができていたな、と思えればいいのです。

挫折せずに、習慣化するためにも小さすぎて「これでいいの?」と感じてしまうような一歩から始めてみるとよいのかもしれません。



 Ozakiも証券アナリストの勉強、やや挫折気味ですが、テキストを一日一ページ眺めるところから
再スタートしたいと思います。一日一問解く、にしようと思いましたが、結構意を決しなければ
できない気がしたので…(汗)
(メルマガ執筆当時勉強中でした。おかげさまで昨年証券アナリスト資格を取得しました)

継続する力(その3)

2012-01-12 00:28:38 | 仕事術
 過去2回にわたって継続する力が長い年月を経てどのくらい大きな成果につながるか
をお話してきました。3回目の今回からは「どうすれば継続できるのか?」をテーマにお話したいと思います。

 Ozakiの場合継続している「いい習慣(Ozaki基準)」は

 食生活では毎朝寝起きに水かお茶を100mlほど飲んでからコーヒーを飲む。
 通勤中は本を読む。(そのために2~3冊はかばんの中に本を入れておく)
 就寝前にはリラックスを兼ねてキーボードを爪弾く。
 横になったら明日のto doリストを頭の中で再整理する。
 完全に眠りに落ちるまでは懸案事項や自分の将来を想像する。
 毎週月曜日にメルマガを送信する。
 
などなどです。

 これらがなぜ続くのか、というとOzakiにとっては「安定化」した状態だからです。何かを新たにはじめるときには小さな「山」が当然あります。しかしながら、連続してやり続け、いったん習慣化されてしまうと、やることで落ち着く、そんな状態になっていきます。そして、今ははじめる前の状態よりもずっと居心地がよい状態になっています。

 何かに似ているなぁと思ったら化学反応の活性化エネルギーに近いですね。 (画像参照)



 中学校や高校の「化学」で出てきたあれです。何かの化学反応が進むときには必ず一旦エネルギーが高い状態になるけれども、その状態を超えて反応が進めば最初の状態よりもエネルギーが低い安定した状態になる。その一旦エネルギーが高い状態と最初の状態の差が「活性化エネルギー」でした。
 (化学苦手な方はごめんなさい) 



 この活性化エネルギーが高すぎると化学反応は当然進みません。日常習慣も最初の「壁」が大きすぎるとうまくいかないようです。 Vol.23でオススメした(メルマガ本体ではオススメ本の紹介もしています)「脳が教える!1つの習慣」では脳が拒否するような「大改革」を起こしてしまうと本当の意味では変われないと書いています。


 例えば…
  好きな食べ物を一気に断つダイエット
  酒・タバコ・嗜好品を急激にやめる
  借金生活から抜け出すための緊縮家計
  引っ込み思案を克服するために派手なパーティに飛び込む

などなど。
 これらは一時的に生活が変わっても当初の意気込みが消えるころには元の状態に戻ってしまう、ひどい時には元の状態よりも悪くなってしまうこともあります。ダイエットでよくあるリバウンドはまさにこの状況でしょう。もしくは緊縮財政で節約をして目標を達成した直後に大きな金額の衝動買いをしてしまったり…。Ozakiも身に覚えがあります、はい(汗)



 これらは活性化エネルギーが高いために山を越えて安定した状況に届かなかったことが原因なんだと思います。逆に言えば、山を越えて安定した状況にたどりつためには小さな変化を続けること。気持ちよく山を乗り越えて穏やかに進むこと。

 これが何か新しい習慣を続ける時に必要な心構えのようです。



 次回に続きます。

継続する力(その2)

2012-01-09 02:01:00 | 仕事術
 継続をテーマにした第二回目です。
今回は「継続する力」(幻冬舎)からいくつかの言葉を紹介したいと思います。

 まずはプロゴルファーの青木功さん。
http://www.isaoaoki.com/

 60歳を超えても今なおゴルフに対する情熱を失わず、シニアツアーに参戦し、ジュニア向けのレッスンを開催し、全英オープン、全米オープンなどなどビッグイベントの際には自分の足でタイガー・ウッズや石川遼選手について回る、そんなアクティブな青木さん。

 「自分で言うのもおこがましいけど、やっぱり『継続は力なり』だね。どんなに些細なことでも、続けているとチリも積もれば山となる。評価されるためにやったことではないが、10年、20年、30年と続けられてきたことにはむしろ、おれのほうが感謝したいくらいだ」

 うわっつらの言葉だけではなく、文字通り30年、40年とゴルフを続けてこられた青木さんだからこそ重みのある言葉だと思います。

Ozakiにとって30年間の積み重ねは未知の領域。一番長く続けているであろう競馬ですらまだ半分の15年です。これまでの自分の足跡を振り返ってみるとまずまず、競馬については語れるな、そういう意識を持っていたのですが、いやいやどうして、洟垂れ小僧レベルだ!と思わずにはいられません。

 まして仕事はたかだか4年と少し。学生時代にお金をいただきながら「仕事」をやっていた時代を含めてもまだ7年半でしかありません。(メルマガ発行時の数字です)

 じっくりと一つのことに打ち込み続けて、30年。そんな境地を味わってみたい
と思わせてくれる一言でした。



 
 次はOzakiが尊敬するイチロー選手の言葉から。イチロー選手はご存知シアトルマリナーズで活躍中のプロ野球選手です。

 「僕にとって、これからやるべきことで新しいことは何もない。これまでやっていることをできるかどうか。いつも、その日の自分にはこれがベストだと思うことをやってきた。その積み重ねなんです」



 シンプルですが、非常に深い言葉だなぁと感じました。人間だれしも「もっと良くなろう」と思う時には自分を変えることが成長につながると勘違いしがちです。ただそれまでの自分を無理やり捻じ曲げることは個性や経験を放棄することにもつながります。


 自分の個性を磨き、信じる道を突き進むことで黙っていても成果がでる。その真実を体現している人物こそイチロー選手だと思うのです。例えスランプに陥っても「変えることはなにもない」と言い切れるかどうか。そこまで自分を洗練させることができればスランプこそ絶好調!この谷を乗り越えるまで今の努力を続ければもっと上のステージに達することができる、そう思えるとのこと。

 イチロー選手級には当然のことながら、達していないものの、自然体で毎日努力を続けることでいずれはこの境地に達したいなぁと感じてしまいます。
 

 
 世の中一般では各界の最高レベルと呼ばれている人たちですら、何度も壁にぶつかり、それを突き破るまで努力をし続けている、しかも同じことを愚直に実行し続けているという現実。成功の近道はむしろ遠回りなのではないか(同じことを継続し続けるというアプローチしかないという意味で)と考えてしまいます。

 継続の力を簡単に語れるようになるにはかなりの遠回り、時間が必要ですが、少なくとも一つのことに打ち込み続けることで想像以上の成果が得られる可能性を秘めている、そのことはわかっていただけるのではないかと思います。



 次回に続きます。