36℃の経年優化

日々一歩一歩自然体で成長し、経年優化を実現するための奮闘ブログ

正確な気象観測システムを構築する

2014-04-25 20:17:48 | 意識を整える


 先週末、土日ともパキスタンでは雷雨に見舞われました。
雨は周期的に強くなったり弱くなったりしながらではありますが、
二日間にわたって長時間降り続いていました。

 そして週末の雷のすごさもまた印象的でした。
雷が落ちると暗い風景の中に理科の教科書で見るような、
青白い線がくっきりと浮き彫りになる瞬間が何度もありました。
空から何度か折れ曲がり、地面に電気が走った経路がはっきりわかる、

写真のような光景が繰り返し見られるような状態だったのです。



 この激しい雷雨の中、車で市内を移動しながら気づいたことがあります。
それは一口に「雷雨」と言っても雨が強いところもあれば、
雨が弱いところそしてそもそも雨が降っていないところも
すぐそばにあるということに気づかされました。

 ある場所ではワイパーが効かないほどの激しい雨であっても、
数百メートル移動すると小雨に変わり、また数百メートル移動すると
今度は雨が感じられない場所に来ることが何度もあったのです。



 雨は上空での雨雲の位置によって数百メートル単位で降っているところ、
降っていないところに区分できるのかもしれません。
これが雷になると数キロ単位で感じ方が変わってくるのではないでしょうか。
ある地点に雷が落ちれば、周囲数キロで大きな落雷として感じられるはずです。
しかし、それ以上離れると

 「あれ、遠くで雷落ちたのかな?」

と感じるか、気づかないくらいの光、音しか感じないのではないかと思います。
ちょっと位置がずれただけで、自然現象の感じ方は大きく変わるのでしょう。



 よく考えれば、同じ日本国内、パキスタン国内でも数百キロ離れた地点では
天気はもとより、気温や風、花粉の量など様々な環境要因が変化します。
一人の人間は一か所にしかいられませんので、あたかも

 「自分が経験している気候(環境)がすべて」

と思い込みがちですが、実際には周囲に多様な気象条件が存在しているのです。
この事実を認識すれば、自分が暮らす周囲一帯の正確な気象を描写するには
できるだけ細かく気象観測システムが必要ということがわかりますよね。

 数百メートルの違いで雨が降っている場所、降っていない場所があるなら、
実際の降雨状況を正しく把握するにはそのくらい細かい観測器の設置が必要です。
細かく設置すればするほど、正しい気象観測システムが構築できるとも言えます。

(ちなみに、日本の気象庁が設置しているアメダス=地域気象観測システムは
国内に約1,300あり20キロごとくらいに配置されているようです。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/amedas/kaisetsu.html)
 

 そんな雷雨の中を走りながら、日本の政治や経済の動きはもとより、
世界的な社会の動向を把握するのも同じようなことが言えるな、と考えました。
自分一人の感覚で世界を見ていると、特定の見方しかできません。
それは一か所のデータで気象観測をしているようなもの。



 実際の世界は一人で捉えられるような代物ではありません。
そのため、

 世界のあちこちで何が起こっているのか
 どんな人たちがどんな人たちが何を考えているのか
 これから世界がどのように動いていく可能性があるのか

といった広い視野で地球上の出来事を把握するには多くの観測機器、
つまりはより広い人脈、情報源が必要になってくると思うのです。

 様々な国籍、所属グループ、階層、宗教、といった立場の違いによって
同じ事象でも感じ方は違うでしょう。
同じ出来事であっても日本人とヨーロッパの人、アフリカの人、大洋州の人では
日々の暮らしへのインパクトは全く異なるはずです。
広い人脈があるとはすなわち、そういった様々な見方をデータセンターである
自らの脳に送り込めるシステムを構築することに他なりません。



 身近な天気を正確に捉えるように、世界の動きを敏感に捉えるためには
自分自身が行動範囲を広げると同時に、多角的な視野を与えてくれる
ネットワークを形成することが大切なのではないでしょうか。



 激しい雷雨の日に思いついたコラムでした。


自らの五感を大切にする

2014-04-19 03:18:15 | 意識を整える

 今回のコラムは週中読了した本の中の一節から話を膨らませたいと思います。
その本とは、ラグビーの日本代表選手として活躍され、1997年から2000年まで
ラグビー日本代表監督も務めた平尾誠二さんの「理不尽に勝つ」という本です。



 この本の中で平尾さんは現在のラグビーでは事前に相手チームの分析を進め、
対戦前にかなり綿密なシミュレーションができるようになったと書いています。

 過去の対戦成績はどうなっているか、
 相手の選手の特徴はなにか、
 どういうパターンの時にどんな作戦が有効か、
 戦術的な選手交代はどのように進めるか、

などなど、かつてのラグビーでは考えられないほど、
事前の情報収集、分析が進んでいるんだそうです。



 平尾さんはそのシミュレーションによるゲームプランの構築、
そしてそういった分析を行かした試合運びを必要ととらえています。
しかしながら、そういった分析が進んだがゆえに、選手の判断力が
落ちてしまっているのかもしれない、とも感じているようです。



 残り時間がわずかなところでチャンスを迎えた時、

 無難にまずは同点を狙いに行くのか、
 それともリスクを冒してでも一気に逆転を狙うのか。

事前のシミュレーションを基に決めごとを作っておけば安心です。
しかしながら、無難な方針を選んでも必ずしも同点にならないのが勝負の綾。
確率論だけから見れば失敗する可能性が高くとも、
あえて勝負することで突破口が開けるといった場合も少なからずあります。

 迷った末に自分たちが下した判断が功を奏すれば大きな自信になりますし、
逆に勝負をしたことで失敗したとしても、「勝負」という経験が
選手たちにとっては貴重な経験であり、やはり財産になる、というのです。



 シミュレーションを重視し、情報、分析結果のみを信じることで
スポーツに必須の勝負勘や駆け引きの皮膚感覚が落ちてきているのではないか。
平尾さんはそう警鐘を鳴らしています。



 Ozakiも類似の経験があります。
麻雀をしている時に、かなりベテランの方からOzakiの打ち方は
非常に変則的だと評されたことがあります。

 序盤戦はセオリーの範囲内で、来る確率の高い牌(はい)を待つのはわかるが、
いよいよ勝負時、という時は他に確率が高い選択肢があるにも関わらず、
あえて確率の低い「リーチ」を選ぶ時が多いのだとか。
(自分では確率が高い選択肢が見えていない時もあるのですが)
また、どんなに「上がり」が近い時でも、他の人が上がりそうだとみると、
瞬時に勝ちを放棄して、負けない麻雀に切り替えるのも普通ではないそうです。



 このあたりは、Ozakiにとって完全に皮膚感覚と言える範囲なのかもしれません。

 確率的に低いけれどもここは勝負時だ!
 これ以上踏み込むとヤバいぞ!
 あえて相手が混乱するような捨て方をしてやろう!

ベテランの方がおっしゃるにはOzakiの「勝負勘」はかなりのもの、なんだとか。
もしかしたら競馬で鍛えられたものかもしれませんね(苦笑)。
通常一番人気が勝つ確率が最も大きいはずですが
確率が高い=勝つわけではないのは皆さんご存知の通りです。



 統計だけで結果が出るのであれば、麻雀はつまらないものになるでしょう。
その場の流れや相手との駆け引き、自分の運、相手の運、そして勝負勘。
そういったものが絡み合って初めて「あがり」につながるのが麻雀です。
ラグビー同様に「セオリー」や「分析」だけがすべてではなく、
個人個人の皮膚感覚が重要なゲームとも言えるでしょう。



 仕事においても同じことが言えるかもしれませんね。

 どんなに顧客情報を分析したとしても
 どんなに市場調査を綿密にやったとしても
 どんなに営業トークのロールプレイをやったとしても
 どんなに広くダウンサイドリスクを想定したとしても

失敗するときは失敗してしまいます。

 シミュレーションはあくまでシミュレーション。
こういったアプローチであれば統計的に過去80%以上成功している、
と言われても、次の一件が成功するか失敗するか、断言はできませんよね。

 同様にこの前提条件では競合他社が90%有力、といった分析が出ていても、
残り10%の可能性がまだあるのであれば、その10%に持ち込む手段を
考えるといったやり方もあるはずです。



 事前の分析と現実の世界は異なります。
現実の世界では実際に難題に立ち向かう我々が自らの五感を
大切にして未来を切り開くことが大事なのではないでしょうか?



 ちなみに平尾さんはこの「シミュレーションの功罪」と題した一節を
次のような一文で閉じています。

 「だいたい、徹底的にシミュレーションした結果、
 勝つ確率が1パーセントしかないとなったらどうするのか。
 もはや絶望感しか残らないではないか。」



 机上の分析では芳しくない結果が有力だったとしても、
それに立ち向かうか、ハナから諦めて分析結果を再現するか。
五感を研ぎ澄ませ、なんとか局面を打破しようとする取り組みは
例えその時点で失敗、負け、落選、撤退、といった結果に終わっても
さらに自分の五感を磨くことにつながるのだとOzakiは感じます。
 
 そして自らの五感を大切にし、自分の肌感覚で「勝負」することによって、
主体的な経験を積むことができるのではないでしょうか。
シミュレーション結果は踏まえつつも、ここぞというときに自分の判断で
一歩踏み出すことができる。
そんな人間はスポーツであれ、賭け事であれ、仕事であれ、
長期的にはきっと成果がでる人なのではないかと思います。

ポジティブなリバウンド(その3)

2014-04-16 01:27:52 | 意識を整える
 
 先週までOzakiのルービックキューブ熱をお伝えする内容でした。
予定よりも一回多くなってしまっていますが、今回が最終回。



 Ozakiの事例だけでは不安ですので(汗)もう一つ事例をあげましょう。

 皆さんはゴルフの石川遼選手をご存知でしょうか?
石川遼選手と言えば、ご存じのとおり、男子ゴルフ界の若きスターです。
2009年最年少で賞金王を獲得した他、2010年、2011年も賞金ランク3位。
昨年は不調、不調と言われ続けましたが、賞金を稼げるプロゴルファーが
ごくごくわずかであるにも関わらず、7800万円以上の賞金を獲得しています。
(このコラムは2013年3月に配信したメルマガの一部です。
 本編メルマガ配信希望の方はこちらをご参照ください)


 その石川遼選手は今年(2013年)、スイングの改造に取り組んでいるそうです。  
2007年以降、国内のゴルフトーナメントで強さを見せつけており、
トップグループを維持し続けているにも関わらず、です。
スイング改造の目的は二つあり、一つは腰への負担軽減、
そしてもう一つは海外ツアーで戦えるショットを打つためなのだとか。



 石川選手は日本の第一人者ではあっても、これまで海外で開催された
ゴルフの試合での実績はそれほど目立ったものではありません。
そのため、日本のゴルフ界だけでなく、世界で戦えるゴルフ選手になるために、
より遠くへ、より正確に、そしてより体に負担なくボールを飛ばせるよう
スイングを改造しているとのこと。



 スイング改造に取り組んでいることを表明したのは今年の1月。
その後、シーズンが始まったこれまで6試合に参戦しました。
結果は、というと

 予選落ち
 予選落ち
 予選落ち
 本戦61位 
 予選落ち
 本戦39位

これまでのところ結果が出ているとは言い難いところですね。
これまで通りのスイングで試合に出場していれば、
もっといい成績が残せていたかもしれません。
それでも、石川選手はスイング改造に手ごたえを感じているとのこと。



 もしかしたら石川選手にはスイング改造という挑戦が実を結ぶ未来が
イメージできているのではないでしょうか?
そのため、一時的に成績が落ち込んだとしてもあくまでそれは
挑戦による短期的な副作用ということが分かっているのかもしれません。
何もしなければ現状維持はできるかもしれないが、自らが目指す世界での実績、

例えば

 アメリカでのゴルフツアー優勝、 
 世界四大大会での優勝、
 世界の男子ゴルファーの賞金ランキング一位、

といった偉業を達成するために必要なステップだと
感じているのかもしれませんね。
最近の成績が振るわないためにメディアで

 「石川遼はもう過去の人」

といった扱いとなっている記事を見つけることもあります。
しかしOzakiは石川選手が近い将来「ポジティブなリバウンド」を
体現してくれるのではないか、とひそかに期待しているところです。



 一つのことを続けていると、ある程度の経験を積むと
それほど苦労せず、一定レベルのことができるようになります。
しかし、そのままでは「一定レベル」で成長が止まってしまうことも。
自分が到達したレベルを認識しながらも、さらに上を目指したい!
と思う気持ちがあるならば、よりよい新しい方法をマスターすべく
挑戦をする必要があります。

 その場合、一旦は今の「一定レベル」を維持することはおろか、
逆に新しい方法に戸惑い、効率が下がるといった弊害も生じるかもしれません。
今自分自身が「できる」やり方を手放すことになるのですから、当然ですよね。

 それでも、一時的な凹状態を脱した時、それはポジティブなリバウンドになり、
当初自分がいた「一定レベル」を上回るパフォーマンスを実現する
ための必要なステップであった、と言える日が来るのだと思います。

 
 ルービックキューブをやりながら、石川選手がスイング改造に取り組み、
さらに上を目指しているらしいという話を聞いて考えたことでした。

ポジティブなリバウンド(その2)

2014-04-12 07:40:04 | 意識を整える


 
 前回は前置きで終わってしまいました。
今回からは本題です。



 Ozakiがルービックキューブを難なくできるようになってから数年、
世界記録を知り、もっと早く揃えられるようになりたいと思いはじめました。



 しかしながら、Ozakiがこれまでやっていた方法は
一面ずつ着実に揃えていく初心者向けの方法。
6面すべてを揃えるまでに必要な操作はそれほど多くなく、どちらかといえば
基本に忠実に、キューブの動きを確認しながら揃えるやり方です。

 この方法であれば、それほど苦労せずに約1分半から長くても
2分程度で6面すべてを揃えることができるまでになっています。
しかし、前回もお話ししたようにこの記録は世界記録に比べれば
とてつもなく遅いのです。



 Ozakiも自分ができる限り早く整えようとして、何度も練習しましたが、
どうがんばっても世界記録どころか、1分の壁を破ることすらできません。
このままではらちがあかない!と考えて決めたのは新しい方法への挑戦。

 
 初心者向けの方法では一面一面を着実に揃えていきますが、
大会に出場する選手のほとんどが活用していると言われるLBL法は
その名の通り各層を順(Layer by Layer)に揃えていく方法です。
つまり「面」ではなく、一番下、真ん中、上と三つの「層」を揃える手法。
このやり方なら結果的に一斉に面が揃うため時間がかなり短縮されるのです。
(具体的には初心者向け方式では7段階かけて6面を揃えますが、
 LBL法では4段階で揃う、といった違いがあります)

 ただし、LBL法のやっかいなところは、記憶するべき動かし方のパターンが
膨大な数になるということ。
Ozakiもまだよく理解できていないのですが、解説を読む限り
41×57×21=49,077パターン存在するのだとか。
この49,077パターンのどれに当てはまっているかを判断しながら、
手を休ませずに回し続けることがスピードキュービックの秘訣。

 初心者向けの場合、各段階での動かし方はワンパターンですので、
どんなにバラバラな状態からでも、7段階それぞれの動かし方、
つまり7つのマニュアルを覚えてしまえばどんな状況でも揃えることができます。
これに比べて記憶しなければならない動かし方が非常に多いのです。



 そのため、このLBL法を初めて数週間経つ今も、
揃うまでの時間がまったく縮まってきません(汗)
毎回解説書を見ながらルービックキューブと格闘する日々。
もともともっと早く揃えるために始めたにも関わらず、
現時点では初心者向けの方法以上に時間がかかっている、
そういう状況にイライラさえ募る状況になりつつあるのです。



 新しい挑戦を始めなければ、ルービックキューブを揃える時間が
こんなに遅くなることはなかったでしょう。
これまで築き上げたものを一旦壊して、新しいやり方を
ゼロから学ぶ必要があるからこそ日々の悪戦苦闘が必要になります。

 今まで通り淡々と揃えていれば、大幅な時間短縮はできなくても、
1分前後で揃え続けることができるのですが、
しかしながらそれでは「世界記録」への目標達成までの道のりが
縮まることは決してありません。



 現在Ozakiが経験している一時的な記録後退はより高い目標へ
近づくためにはどうしても必要なプロセスと言えるでしょう。



(次回に続けます)

ポジティブなリバウンド(その1)

2014-04-09 21:29:11 | 意識を整える


 最近ルービックキューブをやりながら考えていることを
今回は文章にしてみなさんにお伝えしたいと思います。

 それはポジティブなリバウンドを目指しましょう、ということ
リバウンドというのは、ダイエットなどでよくある

 「一旦体重が減ったにも関わらず、
  その後体重が減る前よりも増えてしまうこと」

 を言います。



 体重をグラフにすると真ん中がへこんだ凹の形になりますね。
今回のテーマはポジティブに凹型の曲線を描こうというもの。
このテーマでコラムが書けるな、と思ったのは
ルービックキューブをいかに早く揃えるか、
そんな新しい挑戦をはじめたことがきっかけです。



 ルービックキューブはご存じかと思いますが3×3×3のブロックを
カチカチとまわしながら6面全部の色を整えるパズルです。
ハンガリー出身の建築家エルノー・ルービック氏が考案したことから
「ルービック」キューブと呼ばれており、日本でもかつて1980年頃に
一大ブームが来たとのこと。



 そのルービックキューブ。
大きく分けて二通りの攻略パターンがあります。
一つは向かい合う反対の面を揃えてから真ん中の段の色を合わせる方法、
もう一つは下段、中段、上段と順番に色を揃えていく方法。
どちらでも6面すべての色を揃えることは可能で、
基本的には色が揃った部分を動かさないようにしながら他の色を揃えていきます。



 Ozakiはルービックキューブを買った直後、前者の方法を覚えました。
はじめは、説明書を見ながら基本的な動き方、6面完全制覇のための考え方を
勉強しながら揃えていくので、非常に時間がかかります。
しばらくすると、各キューブの動き方の法則がわかってきて、
説明書を見なくても自力で揃えられるようになりました。
次第に手が勝手に動いて6面を揃えられるようになったのです。
(あくまで自分の感覚で、ですが)



 こうなってくると挑戦したくなるのが、「早揃え」です。
スピードキュービングとも呼ばれるのですが、色がばらばらの状態から
いかに素早く揃えられるか、を競うもの。
Ozakiは前者の方法で挑戦していましたが、どう頑張っても1分の壁を
破ることができませんでした。

 
 最近世界大会でどの程度のスピードで揃っているのかを調べたところ、
その記録に衝撃を受けたのです。
なんと、世界トップの記録は5秒台。
5回挑戦したうちの一番早いタイムと一番遅いタイムを除いた
3回の平均タイムを競う競技でも世界記録は7秒台です。

 これは明らかに何かが、違う。
はじめて記録を見た際にそう感じて、いろいろ調べたところ
↑で説明している二番目の方法論があることを知りました。
どうも世界大会で活躍している人たちはみな下段、中段、上段の順で
一つずつ(Layer by Layer)揃える、通称LBL法を採用しているとのこと。



 Ozakiは既に6面を揃えるだけなら何も見ずに、どんな状況からでも
揃えることができるようになっています。
しかしながら、現状では世界記録の10倍以上時間をかけて初めて
6面が揃うという何ともスローテンポな揃え方しかできていません。
100m走はもとより、マラソンや投擲競技などなど
一般のスポーツで我々が同じように取り組んで
世界記録の10分の1しか記録が出せない競技はごく一部でしょう。
それほどまでに「10倍」の衝撃は大きいものでした。



 これはやはりLBL法に挑戦しなければ状況が打開できない、
そう思ったOzakiはパキスタンにルービックキューブを持ち込んで
LBL法を習得しはじめたのです。
ところがLBL法は非常に難解で、なかなか本質がつかめません。
既に習得済みの揃え方であればすぐできるのに…。
そんなイライラさえ募る毎日です。



(本題に入れていませんが…。長くなってきたので次回に続きます)