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深紅の跳ね馬に魅せられて・・第八回

2005-12-20 01:08:34 | Hot Wheels
Hot Wheels「フェラーリ」こだわりコレクション。
数回に渡り一車種ずつ紹介、解説します。

第八回は「フェラーリ 308GTB」です。
ディーノ246GTの後継モデルとして1973年のパリ・サロンにデビューしたのが「ディーノ308GT4」です。3リッターのV8を横置きミッドシップ搭載し、フェラーリとしては珍しいベルトーネ・デザインのボディをまとった2+2クーペですが、これをベースにした本格的な2シータースポーツが1975年のパリ・サロンにて発表されました。
これこそが、今日まで連綿と続くミッドシップV8フェラーリのルーツ的存在である、「フェラーリ(ディーノではない)308GTB」です。

美しいベルリネッタ(クーペ)のスタイリングを手がけたのは、やはりピニンファリーナ!
ボディの材質は当初FRPが採用されていました。
1977年のフランクフルト・ショーにはデタッチャブル・ルーフのGTSが登場。GTBの「B」はベルリネッタを。GTSの「S」はスパイダーを意味しています。また、主要マーケットである北米での安全基準を満たすためにボディはスチール製に改められました。FRP製の308GTBの生産台数は200台未満といわれています。

308GTBのパワーユニットである3リッターV8DOHCは、デビュー当初255ps/30.0kgmを発揮しました。インレットからの吸気音とエンジン自体の発するハイトーンのサウンドのハーモニーは、まさにフェラーリ・ミュージック!!しかし、年々厳しくなるエミッション・コントロールに対応するため、1981年にはインジェクション化されました。
翌1982年にはヘッドが4バルブとなって「クワトロバルボーレ(イタリア語で4バルブの意味)」が車名に付加されました。