杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

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コソ染め太郎のコソ染め日誌17

2011年08月25日 | こそ染め道場
毎度お世話になっております、ボチボチやってるコソ染め太郎です。



今日の記事は長めなので早速、今日のコソ染めです。

昔々、あるところに熱傷の患者さんがおったそうな。
来る日も来る日も包帯を交換し、バラマ○シン軟膏を塗り込み、フィブ○ストスプレーを噴霧していたそうな。
そんなある日、なんと包帯が緑色になっていたそうな。


「ばあさんや、ガーゼの色がホレ」


「ああ、凄い臭いですね、おじいさん。こういうのはコソ染め太郎が見ていたら泣いて喜ぶでしょうね」




その時であった…


じゃん、じゃん、じゃ~~~ん!

じゃん、じゃん、じゃ~~~~~~ん!
(火サス)





なんとスワブを持ったコソ染め太郎が立っているではないか。


「悪い菌はいねぇか?コソ染めしてやるぞ!」



そう言うと、おもむろにスワブを振り上げ、検体をこそげとってしまった。


「うへへへへ。コソ染めじゃ、コソ染めじゃ!」


気がふれたように検体を持ち去るコソ染め太郎を誰も止められなかったそうな。






一方、検体を染めたコソ染め太郎はと言うと…







「な、なんだ、これは!?連邦のモビルスーツは化け物か!?」




もう皆さん、何の菌かはお分かりですよね?アイツですよ、アイツ。

緑色…?ザクか!?か、数が多すぎる!」









案の定、次の日Septic shockになりましたとさ。

主治医の先生は…
「あれを使うしかあるまい…」
ソーラレイ(カルバペネム)を使ったとか使わなかったとか。


また、救命した主治医が…
「圧倒的ではないか、我が軍は!」
と言ったとか言わなかったとか。




皮膚にあんなにいるって考えただけでめちゃめちゃ気持ち悪いですよね。
(ちなみに菌は緑膿菌でした)
※実際の症例やら何やらに相当の脚色と誇張を入れてお送りしております。