玉川上水の木漏れ日の下

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「光を描く天才」フェルメール展

2019-02-06 | 映画と美術と音楽と

「手紙を書く婦人と召使い」1670-1671年頃 
アイルランド・ナショナル・ギャラリー
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フェルメールは「光を描く天才」
この絵の画面の中心は召使いの右手の肘の白いシャツに反射する「光」。
遠近法の焦点は手紙を書く婦人の顔に反射する「光」。
素晴らしい構図です。

先週の水曜日(1/30)、上野の森美術館のフェルメール展に出かけた。
(現在は終了しています)
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 終了4日前だったので混んでいましたが、予約時間枠ごとの入場システムだったので、並ぶこともなくスムーズに入場できた。
 会場内も作品の順路はなく展示室を戻ることもできたので、絵の混雑状況を見ながら自分のペースで自由に見て回れて良かった。「予約制日時指定入場」は良いシステムです。ヨーロッパの美術館や観光名所はほとんどこのシステム。
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 私の知人で「フェルメール大好き!」の女性がいます。
 フェルメールの全作品を何年もかけ世界中を旅し、ついに「全作品を観ました!やりました!」と、まるでスタンプラリー達成のような話を聞いたことがある。「凄い人だな〜、僕もフェルメールスタンプ欲しいな〜」と感心した。
 今回の展覧会ではフェルメール全作品35点のうち8点が来ていた、なんと!一気に「スタンプ8つゲット!」なのだ。
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 それはさておき、今回の薄暗い展示会場全体を眺めていると、並べられたそれぞれの絵が明るく「発光」しているように感じた。
 もちろん薄暗い会場で絵にスポット照明が当てられているのだからあたり前なのだが、そんな物理的なことではなく、「絵の中に描かれた光」がまるで照明器具のように「発光している」ように感じる。これが凄い!
 もし会場の照明を全て落としても「きっと絵だけは照明器具のように光っているはず」と、そんなことを考えた。フェルメールは「光を描く天才」です。
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やっぱりフェルメールは絵が上手ですね、フェルメールなんですから。
私もフェルメールスタンプの残りが欲しくなりました。
オランダでたぶん7点ほど観ているので、残りは20点です。
どうしよう?


「牛乳を注ぐ女」1660年頃 
アムステルダム国立美術館


上野の森美術館フェルメール展:会場風景
写真:WEBメディア「ほんのひきだし」
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