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シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-5(関西地方)

2021年03月23日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-5(関西地方)
奈良県2(法隆寺、法輪寺、談山神社、當麻寺、壺阪寺、久米寺、岡寺)

29 奈良県
29-08 聖徳宗総本山 法隆寺(奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内)
五重塔(国宝)
木造五重塔として現存世界最古 高さは31.5m



初重から五重までの屋根の逓減率が高いことがこの塔の特色で、五重の屋根の一辺は初重屋根の約半分である







 







29-09 妙見山 法輪寺(奈良県生駒郡斑鳩町三井)
<三重塔>
当時国宝の三重塔は、昭和19年(1944)7月、落雷で焼失、全焼のため国宝指定も解除された



独力の再建となり住職が二代にわたり全国勧進行脚したが、再建は困難を極め、停滞した



地元の方々、作家の幸田文をはじめ全国の方々の支援で、宮大工 西岡常一棟梁のもと
昭和50年3月、三重塔は創建当初の様式にて竣工し、同年11月、落慶法要が勤修された



29-10 談山神社(奈良県桜井市多武峰)
十三重塔(重要文化財)   
中臣鎌足の死後の天武天皇7年(678年)、長男で僧の定恵が唐からの帰国後に
父の墓を摂津安威の地(阿武山古墳)から大和のこの地に移し、十三重塔を造立したのが発祥である






現在の塔は、享禄5年(1532)の再建で、木造十三重塔としては、世界唯一のもの
唐の清涼山宝池院の塔を模して建てられたと伝えられている。高さは約17m


















29-11 二上山 當麻寺(奈良県葛城市當麻)
西塔(国宝)
三重塔で、総高(相輪含む)は東塔よりやや高い25.2m
様式からみて、東塔よりやや遅れ、平安時代初期の建築と推定される



奈良時代から平安時代初期建立の2基の三重塔(東塔・西塔)が残る日本唯一の寺としても知られる



東塔(国宝)
三重塔で、総高は24.4m。細部の様式等から、奈良時代末期の建築と推定される



初重が通常どおり3間(柱が一辺に4本立ち、柱間が3つあるという意味)であるのに対し、二重・三重を2間とする
日本の社寺建築では、柱間を偶数として、中央に柱が来るのは異例である



三重を2間とするのは法起寺三重塔に例があるが、日本の古塔で二重目の柱間を3間でなく2間とするのは當麻寺東塔のみ 



29-12 壺阪山 南法華寺<壺阪寺>(奈良県高市郡高取町壺阪)
三重塔(重要文化財)



室町時代の明応6年(1497年)再建












<多宝塔>






29-13 霊禅山 久米寺(奈良県橿原市久米町)
多宝塔(重要文化財)



万治2年(1659年)に京都の仁和寺より現・大塔跡に移築



昭和62年(1987年)に解体修理された際に現在地に移される






29-14 東光山 岡寺<龍蓋寺>(奈良県高市郡明日香村岡)
<三重宝塔>
古来三重宝塔は旧境内地に建っていたが、文明4年(1472年)大風により倒壊
昭和61年に514年ぶりに再建された






平成6年より三重宝塔の荘厳として扉絵・壁画・琴などの作成に着手し、平成13年に完成



軒先に荘厳として琴が吊るされている


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