今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

七宝山 持宝院 本山寺(香川県三豊市豊中町本山甲1445番地)

2022年08月24日 | 神社・仏閣
訪問日 令和4年5月29日

七宝山 持宝院 本山寺
四国八十八カ所第70番札所
高野山真言宗の寺院
寺伝によれば、大同2年(807年)平城天皇の勅願寺として、空海が自ら刻んだ馬頭観世音菩薩像を本尊、阿弥陀如来と薬師如来を脇侍として開創し長福寺と称したという
天保年間(1830年から1844年)に本山寺と改称された



境内図





仁王門<二王門>(重要文化財)
鎌倉時代後期建立
三間一戸八脚門の切妻造り
*側面の屋根、鬼瓦の表情、仁王門にあるハート形も見所とか



木造金剛力士立像(香川県指定文化財)












鎮守堂(香川県指定文化財)
天文16年(1547年)建立
江戸時代、天徳年間、さらに、昭和60年(1985年)に修復



檜皮葦屋根 五所権現を祀る



満蒙開拓団慰霊堂 奥殿 阿弥陀堂
昭和52年から、地元の開拓団遺族の方たちの熱意により慰霊堂として拝まれるようになる
当時の開拓団の生活を知る資料館としても保存



本尊:阿弥陀如来坐像(伝 釈迦如来)
近隣の阿弥陀院の本尊だったが、明治の神仏分離令廃仏毀釈により本山寺へ移された






和服姿の女性が参道を歩いていく
奥に見える国宝の本堂と和服の女性、いい雰囲気だ



洗心所



十王堂(登録有形文化財)
宝暦9年(1759年)建立。平成5年大修理完成
本堂の影響を受け、近世では珍しい寄棟造り



宝蔵護童子が迎えてくれる



向かって右手に十王像、左手に説法阿弥陀如来坐像、三面大黒天を祀る









五重塔(三豊市指定文化財)
明治43年(1910年)再建立。14年間の歳月を経て落慶に至る
礎石から相輪先端までの高さ31.75m



解体・保存修理(平成の大修復)が行われていて、各所に浄財のお願いの案内がある
四国八十八カ寺のなかで五重塔を擁するのは4ヵ寺と書かれている
偶然だがこれで全部回ったことになる



塔の下には工事用の囲いなどがあるため上部のみ
重要文化財なら国や県からの補助金があるが、そうでないので費用捻出に苦労があるようだ



美しい塔だ



本堂(国宝)
正安2年(1300年)に京極氏と佐々木氏の寄進によって再建された



桁行(正面)五間、梁間(側面)五間の寄棟造、本瓦葺









賓頭盧尊者






本堂と五重塔



神馬



大師堂(登録有形文化財)
寛政7年(1795年)建立 昭和62年大修理完成。入母屋造り



扁額には「弘法大師」
弘法大師坐像。八祖大師、十大弟子を祀る






鐘楼(登録有形文化財)
17世紀末建立。入母屋造り
戦時中に金属供出によって取られ、戦後の昭和24年に再鋳造された



弘法大師と五重塔



撮影日 令和4年5月29日

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