茜色に焼かれる

5/26（水）晴れのち曇り
出勤日。5：30起床。7：00前には奉公先到着。清掃のおばはんと挨拶。午前中は業界調査のデータ収集。天婦羅うどんでランチを済ませ、午後は昭和の名物経営者の自伝を読む。16：00退社。渋谷で途中下車してユーロスペースにて石井裕也の新作を鑑賞。場内中高年の男性中心に20名強と閑散。20代で頭角をあらわしメジャー作品も撮るが、まだ四十路前の監督の真骨頂はダメ人間を描くことにあり。一言で云うとシングルマザーの奮闘記なのであるが、色気も逞しさもか弱さもある複雑なヒロインを尾野真千子が熱演。草民にも矜持あり。そして母は強し。熱いメッセージが切々と伝わってくる。但し上映時間2時間半は少々長い。後半などもう少し刈り込んでも良かったか。更にはお決まりのイジメやDVなど類型的な悪役たちの立ち回りがあざとい。社会的に問題となった理不尽な時事ネタだけで主人公の置かれている状況は充分悲惨である。この世は舞台で誰もが喜悲劇を演じて生きているということか。CG合成の夕焼けも少し興ざめ。20：00終演。帰宅して雲間で霞む皆既月食を眺めて我が仔と散歩。