Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ルックバック

2024-07-08 19:43:45 | 映画
7/8(月)晴れ
猛暑継続の週明け。梅雨は何処へ行ったのだろう?7:00起床。兄貴分との散歩を済ませて蒸し風呂のようになってゆく自室に耐えられなくなり、避暑も兼ねて隣町のシネコンまで出向くことに。演目はネットで話題となっており、信頼できるブロガーさんも推奨する邦画アニメ。9:05上映開始の初回は観客3名(学校をサボったと思しき女学生、腰の曲がった古老、そして我)と、ほとんど貸し切り状態。原作は藤本タツキの150ページに満たない中編漫画。(これは帰宅してからネットで閲覧。その忠実な再現性に驚き。)上映時間は58分、特別料金一律1,700円は強気の興行だろう。開始5分で傑作の予感。主人公の貧乏ゆすりでセルアニメのクオリティの高さは直ぐに解った。漫画を描く少女ふたりの出会いと別れ、葛藤と矜持のお話である。才能とは天賦か努力か継続か。絵心や音感や運動神経など、だれもが一度は悩むテーマが描かれる。これは作者が自分自身の中にある共存する性格をふたりに託したと思しい。本作の白眉は後半の展開(分岐)とエンディングだろう。観る者すべてがそうあってほしい別世界を描き、しかし現実世界の厳しさを突き付けて、エンドロールが流れる。その鎮魂の楽曲≪Light Song≫がまた素晴らしい。深い余韻と感銘でしばらく席が立てなかった。帰宅して清掃、昼食、午睡、散歩。夜は自室でひたすら読書。
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