Il film del sogno

現実逃避の夢日記

怪物

2023-06-03 21:28:15 | 映画
6/3(土)小雨のち曇り
昨夜の豪雨から明けても小雨。7:00起床。愛車に乗って近所のシネコンへ。昨日から公開の邦画を鑑賞。9:10上映開始回は中高年中心に6割越えの入り。祝・カンヌ(脚本と独立部門)の 2冠。初めに記すが、本作は文句なく年度ベストの1本ばかりでなく、是枝作品中でも集大成的な大傑作だと思ふ。映画には1スジ(シナリオ)、2ヌケ(撮影)、3ドウサ(演技)という格言がある。本作はそれらの順列に関係なく、精緻な脚本を基に達者な俳優陣の熱演もさることながら美術・撮影スタッフも最高の仕事をしている。ひと皆誰でも嘘をつき、複雑で矛盾した性格を内に秘めている。一つの事象、対人関係も見方によっては全く違った印象を与える。陰惨なテーマにもかかわらず、ラストには少年ふたりの明るい希望を信じたくなった。作品に寄り添い、包み込み、鼓舞するかの如き坂本龍一のサウンドトラックにも琴線を震わされた。奇跡的なコラボレーションである。深い余韻を胸に小屋をあとにする。帰宅して兄弟分と長い散歩。夜は宴席の収支算段に頭を悩ます。
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透明人間

2023-06-03 01:09:22 | 演劇
6/2(金)雨
全国的に雨。各地で線状降水帯が発生して道路冠水や土砂崩れあり。出勤日であるから定刻6:00起床。奉公先で無味乾燥な単純作業を淡々と。14:30早退。今月開催する飲み会の会場を下見。思った以上に薄汚かったが値段とロケーションを考えると贅沢も云えない。ファミレスで食事がてら時間をつぶす。18:30花園神社境内で公演中の贔屓劇団の定期公演を観劇。初演は状況劇場による1990年。7度目の再演だそうな。土砂降りのなか桟敷席はほぼ満席。中高年過半であるが若年層も多い。隣には親同伴とはいえ小学生くらいの少女がいた。唐十郎の芝居のあらすじを説明するのは至難である。ある夏の日、保健所員の男は犬が子どもに咬みついた騒動を調査して古びた居酒屋の押入れにたどり着く。そこには幻の犬を飼う老調教師が住み込んでいた。そこに謎のおんなふたりが絡み・・・。マシンガンのような科白廻しや、見得やナンセンスな応酬。そして最後はお約束の屋台崩し。外も中もびしょ濡れである。詩的で過激な唐戯曲。そしてそれを具現化する特権的な肉体を持った役者たち。22:00終演。3丁目の居酒屋で帯同者と懇親。23:30帰宅。
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