詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

希望の光芒

2010年12月27日 11時10分21秒 | Weblog



      ≪希望の光芒≫

      車窓からみる北の海は碧く

            私の目の奥が澄みきってくる

      遠くで生まれた小さな波が

            私に向かってぐんぐん押し寄せてくる


      母の「ぬくもり」が恋しくなった時・・・

      明日の「輝き」が欲しくなった時・・・


      さいはての下北の岬に立つと

            疲れた私の胸に暖かい風が揺らぐ

      海猫の優しい鳴き声が

            乾いた私の心をそっと抱き締める

      険しい断崖に 白い飛沫が

            岸壁にきらきら舞い上がってくる


      そして・・・


     ”悲しみ”は 大きな海が吞み込んでくれた

     ”勇気”が 水平線にうっすらみえる島から

            ゆっくり 湧いてきた


     静かな白い燈台の光芒が煌めき

     私の希望が 闇の中から

           浮かび上がってきた  

                            「半島と岬の詩 」ポエム作
 
                         
                             


    ”今”思うこと 
     
        一年を振り返ってみれば、色々な事がありました。
        健康面の不安から始めたウォーキング、
        一念発起で念願の「ギター教室」に入会、
        所属冠句サークル、結社での大きな「句会」に参加、
        19年続けたコーラスの合唱祭参加、
        大好きな読書での新たな本との出合い、
        日々成長する孫との楽しい触れ合い、  

        そして、        

        突然の義妹の交通事故死・・・


        新年には「冠句の事始め式」、3月にはギターの発表会が待っています。
        色々な事に挑戦し、いつも夢を追いかけて、
        自分らしく素敵な日々を、そして心の優しい生き方を、
        重ねていきたいなぁと、願っています・・・
       

           【冠 句】 幕上がる 広い視界に拓く夢

           【冠 句】 夢の絵図 心の若さ限りなく
        


       
   「詩の雫」にお越し頂きました多くの皆様方、本当にありがとうございました。

    来年も日々研鑽を続けて、あったかいブログを更新していきたいと思っています。

   頂きましたコメントからも、学ぶ事が一杯ありました。

   また新たな年に、皆様とお出会い出来ることを、楽しみにしています。

   いいお年をお迎え下さいますように、、、祈っています・・・
        

  

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望郷歌

2010年12月20日 14時43分07秒 | Weblog


          色々な ドラマを刻み 生きてきて

              振り返る ひと日ひと日に 違う色


 【冠 句】  高架駅 尾灯に詫びる親不孝

 【冠 句】  遠い森 原点に今戻りたき

 【冠 句】  四方光る ここが私の始発駅

 【冠 句】  望郷歌 再起のエール風に陽に

 【冠 句】  冬日向 沢庵切って長話

                                 


 故郷は心の拠り所でしょうか・・・

 若さゆえ走り過ぎたレールに残す悔いの足跡、

 やり直せるものならもう一度戻ってみたい場所、
   
 ふっと浮かべる里の景色に、色々な思い出が浮かびます。

 今、穏やかに過ごせる夫との暮らしに感謝し、夢の数々を追いながら

 心の灯りをず~と点して、私らしく生きていきたいなぁと、、、思います。



          ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  

          趣味のギターで、「四季の歌」「おもいでのアルバム」を一生懸命

          練習しています。いつかどこかで弾き語りが出来ればいいなぁと

          小さな夢を心に描いて・・・♪


        ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

          夢なんてなんだっていい。どんなに小さなことだっていい。

             その一歩で、また次の夢が見えてくる。

                  まずは一歩を踏み出すことだ。

                                 <新聞記事より>
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遠い影

2010年12月10日 14時15分32秒 | Weblog


                        一つずつ 出来ない事が 増えていき

                             淋しくも 背なを丸める 老いの影



   【冠 句】  影淋し 漬物樽を譲る母

   【冠 句】  枯れ薄 母との会話行き違う

   【冠 句】  遠い森 朧げに老う母をふと

   【冠 句】  ふと淋し 自分に諭す妥協点

   「川 柳」  じっくりと父の遺した本を読む

   【冠 句】  人が好き 愛の雫をつなぎ生く



小さな段差に躓き、思わぬ大怪我をして、長期の入院生活を耐えた友から、

「やっと退院できました」と、電話がありました。

趣味の練習に向かう夜道で、自転車のハンドルを取られ、唇を切った友もいました。

気持ちは若さを保ち、第二の人生を趣味を楽しみながら過ごしていますが、

確実に老いの影が伸びている事を色々な事から感じます。

父母を偲び想うたび、それぞれ逝った晩年の不安が、ひしひしとわかる様にもなりました。

そして一年の短さも一段と感じるようになり、一日一日を大切に”良い時間”を刻みながら

人と人との和を大切にして、過ごしていきたいなぁと、心からそう思います・・・


                           


     *********************

        一 滴   「ママ」

           あのね ママ
           ぼく どうして
           うまれてきたか しってる

           ぼくね
           ママにあいたくて
           うまれて きたんだよ

                           <広報誌より>
       
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命 日

2010年12月01日 17時09分52秒 | Weblog
花が落ち 命がひとつ 消えました

      絶ち難い 思いを心に 残しまま







            【冠 句】  忌日来る 淡く紅さす娘に涙

            【冠 句】  置き去りに 祝杯上げず逝った朋

            【冠 句】  母のこと 悔いの涙で洗う墓

            【冠 句】  わだかまり 心の儀式終え癒える

            【冠 句】  深緑 名残の尽きぬ墓参道



舞い落ちる枯葉に亡き人の追慕を深くし、秋の愁いを沁み沁みと感じています。

一緒に歌った朋も逝き、義父母も二人一緒にお墓の中で仲良く眠っています。

大切な人を失った心の空洞に残る悔いや無念を、時間が少しずつ癒してくれると思いますが

命日には又新たな涙が頬に伝います・・・

今日は54歳で逝った父の命日、3人姉妹そろってお墓参りを済ませてきました。





                



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  身にしみて人には告げぬ恩一つ
                      『齢愛し』 富安風生  (晩年の俳句)

   
      
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