詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

この一歩

2016年05月30日 12時37分23秒 | Weblog

 5・24~5・29 に掛けての娘の「人形個展」、 連日多くの方々がギャラリーに来て

 下さり、盛況にて終えました。本当にありがとうございました。

 「ここらで ゆるっと ひと休み」 をテーマにして、約1年をかけ準備してきた作品を

 <Gallery Little house>のオーナーに、華やかにレイアウトして頂きました事、

 素敵な時間をお客様と楽しく共有できました事、 母としてとても嬉しく思います。

 またこれからも、ほっこりと気持ちがあったかくなる人形を生み出してくれることを

 願って、支えてやろうと思います。

        

 慣れない京都への交通手段に四苦八苦しながら、何度か電車を乗り継ぎ、主人共々

 どっと疲れて帰宅しましたが、親としての幸せもいっぱい感じる事が出来ました。

 娘の人生にキラッと光る星が輝くことを祈って止みません。

 

 所属支部の句誌が届いています。

 今回は「春の冠句まつり」の作品発表もあり、色々思いを深めました。

 

              今いずこ 兵士の無念陽炎に

            この一歩 踏ん張る力今一度

            今いずこ 海の鴎に問う御霊

            花浴びて いのち尽きれど萌ゆ残像

            想い濃し 去りし人恋う春の月

            共に生き スクラム組んだ闘病記

            遥かな日 恋に恋してひとり泣き

            子等歌う でっかい夢を光らしめ

            語り合う 七十年史に問うイデア

            子等歌う 平和のマーチ靴鳴らす

            語り合う 苦労話もほろ酔えば

                                     (嬉しい順位の句誌でした)

 

 

 

                          

 

 

 

  先日、母の衣類を届けに行って来ました。 あちこち青痣を作って、足はテープを

  巻いているので心配し、(夕食の時間が来ていたので) 少しだけ話してきました。 

  「私の名前、判る?」と思い切って尋ねると、しっかり私の顔を見ながら、「△〇子」と

  答えてくれました。なんだか胸が熱くなり、切なく辛かったです。 ちぐはぐな会話しか

  出来ないことが多い母ですが、ふっと昔と繋がる時があることが、判りました。

  また好物を持参して、今出来る事を考えながら支えていきたいと思います。

 

             今日もお立ち寄りありがとうございました。

 

  

 


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ありったけの愛

2016年05月21日 15時42分03秒 | Weblog

 5月の清清しい風、優しい陽射し、ぐんぐん伸びる木々の青葉の彩りに、

 さぁ~今日も頑張ろう!と、元気が湧いてきます。

 九州の被災地に行き、多くの悲しみに寄り添われた「天皇、皇后両陛下」の深い愛しみに

 多くの方々が癒され、一歩ずつ明日に向かって頑張る力・絆を束ね、また笑顔が戻る日を

 信じ、復興が少しでも先へ進みますよう、祈っています。

 自然災害の怖ろしさに、神戸、新潟、東北を初め、各地の豪雨や土砂崩れに胸を痛め

 当たり前に過ごせる”一日の大切さ”を、何度も何度も思います。

 

 時が悲しみ、苦しみを、癒してくれます。 ちょっとした行き違いから、中々すっきりした

 日が取り戻せなかった私ですが、主人やお嫁さん、孫娘、友人たちに胸の内を聞いて

 もらい、憂さが空っぽになりました。 また、前向きに頑張れます。

 

 さて、支部の句誌が届いています。

 人生観を詠み込んだ冠句ですが、自分の一句より見えて来るものもあります。

 

                何時か来た 明日を問う道陽の中に

             何時か来た 碑文に湛み導かれ

             北帰行 胸に哀しみ折りたたみ

             変声期 寂しさも抱く子との距離

             変声期 捲るページに胸を張れ

             音あふれ 希望誘う青春の潮

 

 

                      

   

 

 

            < ありったけの愛 天国から注いで >

                                        ~ 新聞記事より ~

 

  日本臓器移植ネットワークが公表した、脳死と判定された6歳未満の女児の両親が

  「ありったけの愛を天国から注いでくれるとうれしいな」と綴られた手紙です。

 

  Aちゃんが体調を崩してからお父さんとお母さん辛くてね。

  毎日毎日神様にお願いしました。目に見える物全てに、お山に行ってお願いして、

  川が見えればお願いして、海に向かっても・・・いろいろ神社なんかも夜中に行って

  お願いしました。最後には落ちている石ころさんたちにもお願いしたんだよ。

  でもね、どうしてもAちゃんとお父さんを入れ替えることはできないんだって。

   もう目を覚ますことはできないんだって。もう長くは一緒にいられないんだって。

   お父さんとお母さんは辛くて、寂しくて寂しくて泣いてばかりいたけれど、

  そんな時に先生からの説明でAちゃんが今のお父さんやお母さんみたいに涙に

  くれて生きる希望を失っている人の、臓器移植を受けなければ生きていけない人の

  希望になれることを知りました。

  どうだろう? Aちゃんはどう思う? いやかな?

   お父さんやお母さんは悩んだ末、Aちゃんの臓器を困っている人に提供することを

  決めました。もし嫌だったらゴメンね。

   お父さんもお母さんも臓器を必要としている人がたくさんいて、その人を見守る

  人たちがどんなに辛く苦しい思いをしているか知っています。もしその人たちに

  Aちゃんが役に立てるなら、それは素晴らしいことだと思ったんだよ。

   一人でも人の命を救う。心を救う。ってすごく難しいことでお父さんもできるか

  わからない。だけど、とても素晴らしく、尊いことなんだよ。

   もしAちゃんが人を救うことができたり、その周りの皆さんの希望になれるとしたら、

  そんなにも素晴らしいことはないと思ったの。こんなにも素晴らしいことはないと

  思ったの。Aちゃんが生きた証じゃないかって思ったの。

  今のお父さん、お母さんみたいに苦しんでいる人が一人でも笑顔になってくれれば

  どんなに素晴らしいだろうと思ったの。

   そして、その笑顔はお父さんやお母さんの生きる勇気にもなるんだよ。

   いつも回りのみんなを笑顔にしてくれたAちゃんだから、きっとまた世界の笑顔を

  増やしてくれるよね?

   命はつなぐもの。お父さんとお母さんがAちゃんにつないだようにAちゃんも

  困っている人に命をつないでくれるかな?

   願わくば、お父さんとお母さんがAちゃんにそうしたように、AちゃんもAちゃんが

  つないだその命にありったけの愛を天国から注いでくれるとうれしいな。

                                          おとうさんより

 

                 お母さんを

                 もう一度

                 抱きしめて

                 そして

                 笑顔を見せて

                                          お母さんより

   

 何度も涙しながら読み返し、考えさせられました。

 命の尊さを、震災にも重ね、今日をいう日を一生懸命、自分の出来ることを頑張ろうと、

 見えない明日にある幸せを信じ、人生の道を辿っていきたいと思います。

 

 明日は、姉たちと一緒に、母の所で行って来ます。 

 

 2016.5・24~5.29 京都 四条室町 ちいさいおうち 「Gallery Little House」 

 にて、「ふくら恵・人形展 ~ここらで ゆるっと ひと休み~」があります。

 自分の道を切り開いてくれるといいのですが、、、娘を一杯支えています。

              

 

 

                   今日もお立ち寄りいただき、ありがとうございます・・・


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すぐ傍の優しさに・・・

2016年05月14日 13時45分12秒 | Weblog

長引く避難に抱えるストレス、地震発生から1ヶ月。

避難所生活でつらいことは、

      ゆっくり眠れない   プライバシーがない    洗濯ができない

今なお、一万人を超える人が、自宅に戻れず、苦しい思いをされ、頑張っておられます。

ダンボールで仕切られた狭い空間で、4世代の家族が寄り添って、何とか工夫をしながら

一日も早く、安心できる住居確保を課題に、長い日々を過ごされておられる様子を知り、

胸が痛みます。 車中泊、テント暮らしに、限界を感じられ、体調を崩されておられます。

子供達の授業を始める為に、避難場所だった学校から別の場所へ移動される方もいます。

洗濯物が綺麗に乾いた昨日、今日の穏やかな日常に感謝し、小さくても今ある大切な事を

忘れまいと思います。

一日も早く、一歩でも前向きに、、、心から復興を祈るばかりです。

 

とてもハードルが高いギター講座に四苦八苦しています。 もう少し若ければとか、もう少し

才能があればとか、時間が足りない思いの中で、課題に向き合っています。

仲間と一緒に頑張れる趣味だから、第二の人生を満たすことに精一杯の情熱を注ぎ、

1曲でも自信の持てる演奏を願い、リズム感を体の中に取り入れ、音譜を追いかけて

難しい道を走っています。

コーラスで今練習している、「ほほえみ」の素敵な歌詞に、とても優しい気持ちになれ、

「365日の紙飛行機」の元気の出る歌詞に、踏ん張れる力を貰っています。

             今日がダメなら 明日がんばろう!  

 

少し、思うようにならないことが重なり、気持ちの建て直しが出来なかった私ですが、

知らず知らずの内に、人を傷つけたり、傷をつけられたり、時間が解決してくれる事も

ありますが、友達や家族に助けられることが多く、今、前向きになれるそういった環境に、

とても大事な幸せを、感じています。 何歳になっても、難しい人間関係、きっと誰もが

同じ思いをしながら、自分なりの生き方を探し、過ごしているのでしょうか・・・

             

   人は思うよりも一人ぼっちじゃないんだ

          すぐ側の優しさに気づかずにいるだけ

                  元気が出ないそんな時は、誰かと話そう

                           朝の空を見上げて、今日という一日が    

                                         笑顔でいられるように 

         とんでゆけ  とんでみよう  とんでゆけ   とんでみよう

                

                               (自分の気持ちを重ね、歌っています♪)

 

 

                  

 

 

 

  所属結社の句誌が届いています。 

  上五の冠題に、ひと間を開けて、下七・五と繋ぎ余情をかもす冠句にするのは、とても

  難しいです。 思いにぴったりくる語彙を見つけられると良いのですが、、、

 

               潤む胸 名残の尽きぬ家族葬

               潤む胸 敢えて言葉にしない愛

               冠翁祭 惹き合う木立共鳴す

               告げる音 一番列車で会いに行く

               傍に寄る ほろと涙し聞き役に

               傍に寄る 野花健気に陽を集め

               杭を打つ 戦地は要らぬ子の大地

               柵の中 派閥の外で吠える虎

               目が語る 迫る気魄に秘む決意

               目が語る 蒼天を射る補欠の子

 

                               大切にしたい一句一句になりました。

 

 

                            

 

 

 新学期が始まって、孫たちも新たな生活に目を生き生きさせて、それぞれ頑張っています。

 私も気持ちをキラキラさせ、毎日笑顔でいられるように、そう願いながら、色々反省も。

 

                  皆様、今日もありがとうございます。


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