詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

遠い影

2010年12月10日 14時15分32秒 | Weblog


                        一つずつ 出来ない事が 増えていき

                             淋しくも 背なを丸める 老いの影



   【冠 句】  影淋し 漬物樽を譲る母

   【冠 句】  枯れ薄 母との会話行き違う

   【冠 句】  遠い森 朧げに老う母をふと

   【冠 句】  ふと淋し 自分に諭す妥協点

   「川 柳」  じっくりと父の遺した本を読む

   【冠 句】  人が好き 愛の雫をつなぎ生く



小さな段差に躓き、思わぬ大怪我をして、長期の入院生活を耐えた友から、

「やっと退院できました」と、電話がありました。

趣味の練習に向かう夜道で、自転車のハンドルを取られ、唇を切った友もいました。

気持ちは若さを保ち、第二の人生を趣味を楽しみながら過ごしていますが、

確実に老いの影が伸びている事を色々な事から感じます。

父母を偲び想うたび、それぞれ逝った晩年の不安が、ひしひしとわかる様にもなりました。

そして一年の短さも一段と感じるようになり、一日一日を大切に”良い時間”を刻みながら

人と人との和を大切にして、過ごしていきたいなぁと、心からそう思います・・・


                           


     *********************

        一 滴   「ママ」

           あのね ママ
           ぼく どうして
           うまれてきたか しってる

           ぼくね
           ママにあいたくて
           うまれて きたんだよ

                           <広報誌より>
       
コメント (4)
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