詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

親ごころ....

2015年10月24日 14時00分59秒 | Weblog

ススキが風に揺れ、コスモスが微笑み、秋の彩りが深みます。

来月に控えた秋のお祭りを楽しみにして、日々練習に励み、ずっと頑張ってきた成果を

悔いなく発揮できるようにと、ひたすら頑張っています。

暗譜がかなり大変だと感じたコーラスの2曲、やっと楽譜なしでもOK!これから最後の

仕上がりに入ります。抑揚をつけ感情を盛り込み、聴いてくださる方々の心にのこる歌に

なることを願っています。団員の心が一つになって奏でる 「麦の唄」「からす」、どんな風に

演奏できるか愉しみです♪

 

明日は母の95歳の誕生日、可愛いカップに入ったケーキを買ってきました。 

病院の規則で面会の時に食べる分しか持参できず、ロウソクを立てハッピーバースデーを

歌える環境ではなく、明日は3姉妹でささやかに、、、そう思っています。

会話が成り立たず、ただ一方通行の話を聞くだけですが、心に重く圧し掛かっている母への

痛みを、少しでも和らぐことが出来ればと (自己満足ですが)、思います。

 

親が子供に向ける愛情は、どんなに深く強いものであることを、私も二人の子供を育て

感じます。 今、子供に還ったような母を看て、哀れな晩年に、心が切なく傷みます。

そのような思いを詠んできた冠句です。

 

           (蓮冠句)    虚しくて

                 あっけなし ひと言だけの子のメール

                 あっけなし いつも日帰り帰省の子

                    秋の風 子離れ出来ぬ母こころ

 

                 母の笑み 挫けば浮かぶ子守唄

                 悔い残る 大人の視線で子を叱り

  

            (蓮冠句)   辿る道

                 重い口 親子の距離が埋められず

                 重い口 自我の芽生えし反抗期

                    時を待つ 一つ一つの山越えて

 

                 色と香と 祝う晴れ着に満たす愛

                 よく眠る 世の咎知らぬ愛し乳児

                 灯し頃 いとけなき我子真ん中に

 

            (蓮冠句)   親ごころ

                 今日も無事 子離れしても案ず親

                 今日も無事 娘のブログ覗き見る

                    元気そう 温いエールを遠くから

 

                  泣き笑い 火の種消してくれる吾児

                  花の夢 祈りて待ちし児を抱く日

                  その昔 手縫いのむつき陽にそよぎ

                  瞠る夜 子らを護って欲しき星

                  楯を突く 矢面に立ち子を護る

 

 こうして読み返してみると、一生懸命だった私の子育ての色々な思いが懐かしく過ぎり、

 今、子育て真っ最中のお嫁さんの姿と重なります。 

 

                    

 

 

           今日もお立ち寄りいただき、有難うございます。

 

           皆様、それぞれに、素敵な秋の行事に、心を華やぎ過ごされる

           ことを、祈っています。         

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

惜別.......

2015年10月16日 13時10分28秒 | Weblog

秋のイベントに向けての練習に日々頑張っています。

大好きな音楽の「発表会」という目的が目の前にあると、ぐんと気合が入ります。

澄んだ音色で心に響く世界を、ギターで、それぞれ奏でられれば、いいなぁと思います。

冠句の選者の仕事も頑張り、何とか纏まりました。

300近い投句から選ぶ40句、どうしても自分好みになりがちですが、素直な気持ちで心に

余韻が残る句を選しました。

 

こうして過ごしている中、悲しい訃報がありました。

コーラスで仲良くしている友人のご主人が、急逝されました。 斎場のホールは、ほぼ椅子を

埋めて、深い悲しみに包まれました。人とのお付き合いをとても大事にされた生前の生き方が

偲ばれ、多くの方に見送られて天国へと旅立たれました。

お孫さん達4人が、それぞれの言葉で祭壇の「お爺ちゃん」に語りかけられ、涙、涙、涙の

惜別のセレモニーでした。楽しかった色々な思い出や、果たせなかった約束の悔しさ、、、

残された「お婆ちゃん」への心配りも混ぜ、心に残るとてもあたたかいお葬式でした。

涙が溢れ一緒に泣いて、、、ご冥福をお祈りしました。

 

だれもがいつかは辿る死、一つの命が消えることの大きな意味を、しみじみ感じます。

今まで詠んだ惜別の冠句を並べてみました。

 

              雨憂い 紫色の花手向け

              遠い影 形見の紬風を入れ

              ふと虚し 挽歌の墨は淡く涸れ

              降る花に 不屈の生き様徳称う

              眼を凝らす めらめら燃える遺作展

              少し慣れ 独りで住むには広い部屋

              思い絶つ 海に散らした白い骨

              昼ひとり 偲びゆるりと解くセーター

              泉澄む 偲ぶ先師の影追えば

              長い夜 弔い終えて刻愴む

              花ことば 柩に満たす灯の慕情

              抱き寄せて 花ひとひらに偲ぶ詩

              匂いたつ 柩に舞いし華吹雪

              追い続け 没後もふふむ華の詩

              静かな夜 星を数えて抱く愁思

              絵と遊ぶ 亡母と重ねし慰問の日

              瞠く夜 静寂に冴ゆる亡父母の声

              述懐す 夕焼け雲に𠮟られる

              静ごころ 想いをたたみ納骨す

 

 

                           

 

 日々を振り返り、色々なお別れがあったことを思い出して、寂しさとともに、無常の儚さを

 思います。

 哀しみの日を経て、また一緒に大好きなコーラスを歌えることを祈り、

 友へ寄り添っていきたいと思います。

 

        今日は寂しいブログになりました。

                                いつもありがとうございます・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

がんばれる!

2015年10月09日 12時53分50秒 | Weblog

 秋の空が澄み渡り、夏の疲れも軽くなってきて、色々なことに心が潤います。

 来月に待っている”秋の祭典”の行事への練習に、日々気持ちを熱くして頑張っています。

 コーラスは、今年もかなり暗譜に大変ですが、思い入れの強さが増すにつれ、いい感じに

 仕上がってきているように思います。

 ギターはもっと大変ですが、曲のイメージが頭に入り、少しずつ指の動きが整ってきている

 ような気がします。人前での演奏はかなり緊張しますが、場数を踏んで上手になると聞き、

 自信を持って弾けるよう、一生懸命練習に励み、良い経験を体験したいと念じています。

 

 中日ドラゴンズの山本昌投手が現役最後のマウンドに立ちました。プロ野球史上初の50代

 での登板という記録を一つ加え、山あり谷ありのプロ生活を、清清しい男の涙とともに、

 勇気と感動を多くの人々に残してくれました。

 「泣き虫なんだけど、五十になってピーピー泣いてたら恥ずかしいよね」 と、笑顔で話して

 いた男の目から涙が止まらない。32年間、張り詰め続けていた、緊張の糸が切れた瞬間

 だった・・・ 球場を真っ赤に染めた広島ファンも総立ちで拍手、感極まった山本投手は

 両手を掲げ、スタンドに一礼。

                夢を いっぱい ありがとう 

                       

 

 さて今月、来月と、各句誌の選者の仕事が待っています。 

 色々なことが重なるこの時期、ちょっと大変かなと思いますが、これも良い経験にし、

 力一杯取り組みたいと思っています。  

 

 結社の句誌が届いています。

    

              月無心 愛の告白こんな日に

              月無心 虚勢の影に恥じる業

              夢吹く火 妥協の出来ぬ一途さも

              夢吹く火 子へと孫にと馳す祈り

              帰る音 強く生きてと窓越しに

              人去りて カップに残る紅哀し

                 (講評) 女性ばかりの集まりの後の寸感。卓の「カップに

                       残る紅」を、同じ性情の眼で捕らえ描いた「哀」嘆詠。

              齢深む 思えば許し赦されて           

              子に遠く 娘の名もめぐみ拉致に哭き

              小さき旅 また明日からがんばれる

 

          ( とても難しく感じた冠題でしたが、嬉しい位置に掲載の冠句もありました)

 

    良いことばかり続けばいいのですが、、、人生の喜怒哀楽を素直に受け止めて、

    自分らしく、頑張れればいいなぁと思います。

                    

                          

  

 

    いつもブログを見ていただき、嬉しく思います。  ありがとうございます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

希み

2015年10月02日 10時33分58秒 | Weblog

季節が変わり、散歩道にも秋の花々が可憐に咲いています。

私の大好きなコスモスも色とりどりに風に揺られ、歌を歌っているように見えます。

もの寂しさも感じる秋ですが、人と触れ合いながら、日々を満たせらればいいなぁと思います。

 

支部の句誌が届きました。 

選者の方々との感性が合う句と、見方が違う句もありますが、夫々に視野を広げられる

楽しさ、面白さも又多くあります。

 

                憂いなく 無邪気な母を支えねば

                憂いなく 希み彩る老いの園

                日々続く 原点見つめ拓く夢

                まつり笛 亡き人偲び風の盆

                まつり笛 過疎に響きし下駄の音

                風騒ぐ 訝る法案謎孕み

                風騒ぐ 今立ち直るチャンスかも

                                               (掲載句)

 

                            

 

 

   日々の暮らしの中から生まれた冠句です。

   思うようにならないことに悶々としたり、あったかい言葉に気持ちを平常にできたり、

   そしていつも思うことは、<今日を一生懸命悔いなく過ごせれば良し!> として、

   <さぁ、明日もまた頑張ろう!> ということです。

   大好きな事に打ち込める幸せは、心身の健康があってのこと、つまらない事で

   イライラしたり、素直になれなかったり、、、日記に書く反省の1行に、嫌なことは

   翌日に引きずらないで、「ごめんなさい」といえる自分でありたいと、思います。

                       (夫とちょっとつまらないことで、ギクシャクして、、、ダメですね。)

 

 

             いつもお立ち寄り頂き、ありがとうございます。

       

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする