詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

”心”や”思い”を今に・・・

2015年04月16日 18時23分16秒 | Weblog

『高野山 開創 1200年』のご開帳に、11~12日、行ってきました。

初めて泊まる「宿坊」の厳粛な空気、金堂での特別開帳、霊界漂う幽玄の世界の奥之院、、、

「弘法大師の辿った道」を、厳粛な思いで、足を踏み入れてきました。

別格本山の普賢院、美しく改修された本堂に目を瞠り、祈りのこころ、こころの寛ぎを感じ、

今回の記念事業に携わった職人達の想いを察しながら、復元された光景に感動し、お参り

してました。娘の描いた壁画にも、親としてとても感慨深いものがありました。

根本道場の大伽藍の荘厳さ、奥之院にずらーと並ぶ苔むしたお地蔵様や数え切れないお墓、

霊界の凄い世界に、暫し立ち竦みました。

一部ですが、高野山の写真を並べます。 

 

 

               

                                普賢院          芭蕉堂

 

          

     奥之院          大伽藍         壁画            天井画

 

            

    柱画        

 

          多くの絵師たちの魂が伺えます

 

 一緒に行った姉夫婦との久しぶりの旅行、娘や主人と一緒に一杯話が弾みました。

 宿坊での「精進料理」一品一品に深い味がして、高野山名物の「ゴマ豆腐」も絶品でした。

 心に深く残る 素敵な ”旅” でした。

 

 

 楽しみにしていた、冠句支部の句誌が届きました。

   

              石蹴って この道逃げず諦めず

                 ( 講評 ) この句は強い意思表示の句、この道を歩き出したから

                        にはという決意は結構だが、転んだ場合の怪我は大きい

                        ので、たまにはそのへんのベンチで休んで頂きたい。

 

              今日の幸 温い助言をしみじみと

              石蹴って も一度信念立て直す

              あどけなし 手柄に尾振る救助犬

              名も知らず ネット社会に潜む翳

              手を合わす その日その日をあたたかく

              穹蒼く 子らに戦禍のなき未来

              芽吹く夢 怯まず一歩踏み出そう

 

             <連冠句>

                     儘ならず 

               愚痴となる 想定外に病む余生

               愚痴となる 小さな段差に躓いて

                  うら淋し 年齢少し鯖読めど

 

                     儘ならぬ

               愚痴となる 病みし母には逆らえず

               愚痴となる 気休めだけの衝動買い

                  言い聞かす なんとかなるさ風任せ

 

   今回も、暮らしの中から生まれた冠句です。師から頂いた講評に、素直に納得です。

   日々色々な事に追われて、中々ゆっくり創作に向かう時間が取れない歯がゆさが

   ありますが、一日一日を大事にして過ごしたいと思います。

  

           今日もお立ち寄りくださり有難うございます。


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明日への鼓動

2015年04月03日 11時18分23秒 | Weblog

庭の枝垂桜が綺麗に咲いています。

色々なことに始動する良い季節になりました。 孫たちの春休みもあと少し、毎日朝から

一緒に過ごしています。逞しくグングン成長する姿に、祖母の立場から目を細め見守りながら、

それぞれに追いかける道は違いますが、一心に進み切り開いてくれる事を祈っています。

4月から気持ちを新たに、大好きなギターやコーラス、そして冠句にも目標に向かって励み、

健康あっての楽しめる趣味、日々の過ごし方に<感謝>の気持ちを忘れず、自分なりに夢を

あたためていこうと思っています。

 

4月2日~5月21日 高野山の開山1200年にあたる「ご開帳」があります。

この取り組みに沿って、普賢院の改修も行なわれ、院内の天井画、壁画、柱画などの修復が

なされました。この彩色の仕事に娘が関わったこともあって、来週、娘からの招待で、宿坊に

泊まり、長い歴史を辿りながら、久しぶりの旅をゆっくり楽しみたいと思っています。

                 普賢院のHP    (←是非ご覧下さい)

 

 

さて冠句結社と支部の句誌が届いています。 

俳句や川柳とは違う「二句一章の冠句」、学べば学ぶ程奥深く、難しい短詩文芸ですが、

一句一句に、人生の喜怒哀楽を感じながら、これからも続けていきたいと思います。

 

     (支部の冠句)  今回も嬉しい位置の一句があり、大きな励みになります。

               背に受けて 明日の鼓動を風に陽に

               背に受けて 導き深め枉げず生く

               夜を憂い 言葉の棘に悶々と

               夜を憂い 医者を変えても病み晴れず

               話題作 明日への指針我が道に

               話題作 生きる選択一つ増え

               母ならば 苦労束ねて何のその

               母ならば 婚儀に終始もらい泣き

                            (・・・・春に感じる気概や願いを詠みました・・・)

 

       (結社の冠句)

               手に包む 生きる焔となりし本

               手に包む 返信何度も読み返す

               風に花 散りし御霊を問う戦史

             (講評) 今号の選句に取りかかったばかりの日、なぜこの時期に

                      かは知らぬが、あの特攻隊機が突入するのを見届ける

                      役目の人がテレビで語っていた。すでに九十歳代の方ばかり

                      である。おめおめと生きて来た七十年を訥訥と語っておられた。

                      戦の語り部も消えてゆくばかりである。 

                風に花 友の躍動目に耳に   

                襟白し 唯唯祈る子の門出

                遠き景  鈍の記憶に洗濯板

                      (・・・戦後70年、今も心に残る思いが涙になります・・・)  

 

  伴侶の介護、健康面での不安などで、大好きな趣味のサークルを休んでいる友達が

  います。 いつ今の平穏な環境が、突然崩れるかは判りません。 先日お悔やみに行った

  友人も、最後は緩和病棟で人生を閉じられました。 供花に囲まれてニコッと微笑まれた

  遺影がとても優しく、、、たくさんのお礼の気持ちを伝えてきました。

 

                           

 

               今日もお立ち寄りいただき有難うございます。

        


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