詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

こころざし

2010年01月25日 13時33分20秒 | Weblog
何時までも 自分を研く 生きがいを

     脈々と 胸に燃やして 咲かす花


     『俳 句』  こころざし胸に燃やせり福寿草

     『短 歌』  文学の表彰式に名を呼ばれ笑みし老女は孫に添われて

     【冠 句】  雲光る 清心の気が脈打って

     【冠 句】  蒼む山 未来を決す矢を放つ

     【冠 句】  いつの日も 初心忘れぬ花ごころ

                                     

                    いつの日も 蒼い瞳を 輝かせ
      
                          素直さを 忘れず咲かす 夢の花



    思いがけず趣味の「冠句」で文学賞を頂きました。
    その表彰式に、晴れやかな笑顔で列席され、一番輝いておられた高齢の女性が
    孫らしき人に添われて受賞された姿に、人生のお手本を見る思いでした。
    頂いた賞を励みにして、こらからも大好きな趣味を頑張って続けていきたいと
    思います。

 
               



       <私と小鳥と鈴と>    金子みすゞ


       私が両手を広げても お空はちっとも飛べないが

       飛べる小鳥は私のように 地べたを早くは走れない

       私が体を揺すっても 綺麗な音は出ないけど

       あのなる鈴は私のように 沢山な歌は知らないよ

       鈴と小鳥とそれから私 みんな違ってみんないい
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新天地

2010年01月17日 11時35分39秒 | Weblog
又一つ 悔いを重ねた 挫折にも
   
   挫けずに 明日への一歩 踏み直す

                           


     【冠 句】  少年よ 覇者なる勇気惜しみなく

     【冠 句】  火に願い 男柱を煽り立て

     【冠 句】  青い地図 自分探しの点と線

     [川 柳]  未来図に夢のラインを太く引く

     【冠 句】  過去を埋め 真っ直ぐ向かう新天地


                              迷い無く 夢のラインを 書き入れて

                                   もう一度 心新たに 新天地


   何度も厚い壁にぶち当たり、試行錯誤を繰り返し、その先にある<自分らしく輝ける道>が、

   見つけられるのかなぁと思います。

   一回きりの人生を、煌きながら一日一日を大切に、過ごしてゆきたいと願っています。

            




         ≪ ぬ か る み ≫           金子 みすゞ

 
         この裏町のぬかるみに
            
         青いお空がありました・・・ 

                      遠く遠く美しく
 
                      澄んだお空がありました・・・

         この裏町のぬかるみは

         深いお空でありました・・・

              
                        (去年の合唱祭で歌った、金子みすゞさんの詩です)

        
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冬日向

2010年01月09日 11時14分51秒 | Weblog
祖母の忌に 人との温み ふと思い

    父母と 過ごしたあの地を 懐かしむ                 
                            


       [俳 句]  祖母の忌や納戸に眠る古火鉢

       【冠 句】  冬日向 ふっと重なる夫と亡父

       【冠 句】  想い濃く 白装束の姑に紅

       【冠 句】  落葉舞う 穏やかに座す老いの場所

       【冠 句】  近づく日 あれもこれもと命名紙


                  
                        私から 受け継がれいく 孫を抱き

                                人生を 今しみじみと 振り返る

   

     不思議な絆で結ばれて、いつも近くにいた人を、

     忌を迎える度に懐かしく思い出します。

     親から子へ、子から孫へと継がれていく、血の絆の神秘さを 

     深く深く、、、感じます。    


           



      < 生命は >            吉野弘

     生命は
     自分自身だけでは完結できないように
     つくられているらしい
     花も
     めしべとおしべが揃っているだけでは
     不十分で
     虫や風が訪れて
     めしべとおしべを仲立ちする
      
                     生命はすべて
                     その中に欠如を抱き
                     それを他者から満たしてもらうのだ

     私は今日、
     どこかの花のための
     虻だったかもしれない
     そして明日は
     誰かが
     私という花のための
     虻であるかもしれない


                  ・・・今日も素敵な命の詩に会えました・・・
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祝う日に

2010年01月02日 16時23分00秒 | Weblog
恙無く 家族揃って 祝う日に

   今日の幸 明日の幸を 陽に願う

                                               


    【冠 句】  美しき朝 満身に享く慈の光

    【短 歌】  つつがなく家族揃ひて初詣弓矢携えし児を我が肩に

    【俳 句】  祝い箸名前の書ける孫三人

    【冠 句】  年酒酌む 晴れて祝辞を息子に譲り

    【冠 句】  灯が溢れ 不揃いの餅笑いあう

    【冠 句】  皆飾る 夢を書き込む花暦


                          灯の中で 家族の温み 分かち合い

                                しみじみと 暦に埋める 明日の夢
            


明けましておめでとう御座います。

多くの皆様の足跡に、感謝の気持ちが満ち溢れています。

心新たにキラキラと、「詩の雫」を ”夢の雫”にと願って、今年も明日の夢を

詠んでいきたいと思います。

またお立ち寄り下さいます様に・・・お待ちしています。







   ≪よかったなぁ≫      
                         まど・みちお

    よかったなあ 草や木が
 
    ぼくらの まわりに いてくれて

    目のさめる みどりの葉っぱ

    美しいものの代表 花

    かぐわしい実


             よかったなあ 草や木が

             何おく 何ちょう

             もっと数かぎりなく いてくれて

             どの ひとつひとつも
  
             みんな めいめいに違っていてくれて


    よかったなあ 草や木が

    どんなところにも いてくれて

    鳥や けものや 虫や 人

    何が訪ねるのをでも

    そこに動かないで 待っていてくれて


              ああ よかったなあ 草や木がいつも

              雨に洗われ 

              風にみがかれ
  
              太陽にかがやいて きらきらと



                    ・・・素敵な詩に出会えました・・・   
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