詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

母ごころ

2011年02月28日 10時58分33秒 | Weblog

   厳しさに 耐えて見つけた 明日の灯に

                   遠くから 子の幸祈る 母ごころ

 

   【冠 句】   過去を埋め 心の断層積み重ね

   【冠 句】   無表情 涙を見せぬ意地の楯

   [川 柳]   雛人形娘もいつか親離れ

   【冠 句】   光る息 下す決断悔いは無く 

   【冠 句】   微笑返す 弱音を吐けば案ず雲

   【冠 句】   折に触れ 娘の幸祈る神の門

 

前向きに気丈に独りで生きている娘の姿を見ると、親として、同じ女として、、、切ない思いが

胸に溢れてきます。

大切な人を亡くした運命に泣き崩れ、立ち直る迄の長い闇の日々を、同じ思いで耐え支えて

きました。 人生の無常を悟り、強い心で立ち向かい、自分を活かし暮らしていく道を見つけて

頑張っていますが、まだまだ安定した日には遠いように思います。

少し離れた場所から、笑顔の似合う娘の幸せを祈り、、、母として出来ることをさりげなく、

これからも温かく支えてやりたいと思っています。

                                        

昨日、「歌人・河野裕子さんを偲ぶ企画展」に行ってきました。

300首の代表歌が展示され、3首の絶筆、ご主人である永田和宏さまの挽歌に、家族の深い

愛を一杯感じて、色々な思いが満ち溢れました。

 

    あなたらの気持ちがこんなにわかるのに言い残すことの何ぞ少なき

    さみしくてあたたかかりきこの世にて会い得しことを幸せと思ふ

    手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が   (絶筆)

    あほやなと笑いのけぞりまた笑ふあなたの椅子にあなたがいない     (挽歌)

 

家族の絆を、こんなに深く見つめることが出来た多くの歌との出会いに、生きる道しるべを

感じたいい日でした・・・  

 

 

  

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冬の香に・・・

2011年02月18日 12時05分17秒 | Weblog

厳寒に 気丈に耐えて 咲く花に

     前向きに 生きる強さを 教えられ

                              

 

  【冠 句】  厳し朝 老いの弱気に気合いれ

  [俳 句]  笹鳴に背を押されたり試歩の道

  【冠 句】  香を競い 厳寒に耐え枝を張る

  【冠 句】  名残り雪 気丈な生き方母に似て

  【冠 句】  寒昴 夢の軌道を引き直す

  【冠 句】  雲と人 活きるエールを今日明日に

 

雪の多い厳しい冬日が続きます。

自分の望むように進まないことも多くなり、気力に体力が付いていかない歯痒さを

日に日に感じますが、一生懸命生きて来て重い荷物も幾つか下ろす事ができた今、

やっと自分の時間を楽しみながら過ごせる日々に、多くの趣味に喜びをみつけ、

充実した第二の人生を過ごせる事に、、、幸せの思いを深くしています。

一人で生きてゆけない人生に、「人との関わり」は本当に大切な事だと思います。

大きな愛情で支えあい、助け合って、前向きに生きて、、、何時かその姿を振り返った時、

心から誇れることができる人生であればいいなぁ~と願い、一歩一歩を大事にして、

辿っていきたいと思います。

        

                            ポパイさんから素敵な写真をお借りしました

 

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   長い人生だと言え人間の一生など宇宙時間から見れば、全く瞬間的な一コマの筈だ。

   知る事は出来ない残された時間につらい戦いが待っているのか、それとも望む穏やかで

   豊かな人生が与えられるのか・・・。

   庭の椿の蕾や、苔の中から顔を出している福寿草その開花を愛おしく楽しみにしている、

   それも幸せな事だ。

   人それぞれ生きている意味を楽しく前向きに考えたいと思う。

                                     ( 有限の時間   新聞記事)   

 

 

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笑み

2011年02月09日 11時54分44秒 | Weblog



         意地を張り 心の窓を 閉じた日も

             風に触れ 優しくなれて 戻す笑み


     【冠 句】  寒椿 意地を張らねば崩れそう

     【冠 句】  気が重い つまらぬ若さ張り合って

     【冠 句】  書き記す 一度は封印したけれど

     【冠 句】  響きあう 和解のグラス少し照れ

     【冠 句】  渡り鳥 こころ開けば風甘く
 
     【冠 句】  書き直す 優しくなれる日を待って

     【冠 句】  灯が溢れ 笑って埋める隙間風


生きていく日々の中での人間関係に躓く事が何度もありました。

若さゆえに相手に傷をつけた言葉も吐き、苦い涸りとなって、

今も消えない痛みを心に感じます。

無くして初めて解る”大切なもの”もありました。

我を捨てて歩み寄れば、何時か人としての優しさと笑みを戻してくれる事を知り、

生きる意味を問い掛ければ、厳しい寒さに耐えて咲く「寒椿」に私の探す答えが

見えてくるように思います。



          


   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

       1996年6月、98歳にて亡くなられた<宇野千代さん>
       生涯、美しく年を重ねる達人として知られ、生きる事を
       心から楽しまれた方として、同じ女性として羨ましく思います。

       「幸福を知る才能」  海竜社出版  宇野千代著書

        一冊のこの本の中から、一歩踏み出せる勇気と人生の愉しさを知り
        幸せを呼ぶ ”幸せ感”を、一杯感じる事が出来ました。

 

 

 

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