詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

あなたの思い・・・

2015年07月23日 11時27分28秒 | Weblog

梅雨明け後も連日雨が降り続き、蒸し暑い日が続いて過ごし難く感じます。

学校の夏休みも始まり、朝から孫たちが勉強道具を持参でやってきます。

3人共ずいぶん大きくなりあまり手も掛からなくなりましたが、勤務に出るお嫁さんの手伝いを

私に出来る事で頑張り、この夏をみんな元気に楽しく過ごせるように、毎朝仏壇に手を合わせ

ています。

1学期に頑張った水泳の成果を、明日の記録会で発揮する筈の(ちょっとプールが苦手な)

下の孫ですが、今日は朝から雨の中を水泳教室に行きました。

明日はどんな泳ぎで頑張ってくるのかなぁ? また一杯誉めてやりたいと思います。

 

さて、支部の句誌が届いています。

難しい冠題に、新たな句境が展開できなくて、平凡な作品になりました。

 

              共に老い 円熟味増す詩の綾

              共に老い まったり包むたからもの

              身に余る 発表の場に陽のエール

              里を訪う 元気になれる湖の色

              里を訪う 心地よく聞く風の声    

              梅雨さ中 踏ん切りつかぬ愚痴をまた

 

 

 衆議院を通過した「安全保障関連法案」、国民の理解を得ないままの強引な進め方に

 不安と憤りを感じます。そんな時、目に止まった新聞記事に心動かされました。

 社会派シンガーの笠木透 氏の<反戦僧侶>という詩、どこか寂しげな歌詞には、今の

 世情に訴えるメロディーが刻まれています。昨年12月、直腸がんのため77歳で死去された

 との事ですが、、、戦後70年の今、生前の笠木さんから思いを託された岐阜県養老町の

 僧侶「佐竹哲 さん」が反戦を唱えるこの曲を、フォークギターを手に歌い継いでおられます。

 

           『 反戦僧侶 』                         詩  笠木 透 

                                              曲  益田 康記

          時代の流れを 押し止めたいのか

          腕を組んだような 伊吹山が立っていた

          75年前の 濃尾平野の小さな町

          日中戦争で、国はゆれていた

 

          日の丸をふり ノボリを立てて

          軍歌をうたい 行列が行く

          出征兵士を 東海道線の

          垂井の駅まで 送って行く

       

          灯明台で 休憩したとき

          僧侶だった 竹中彰元さん

          思いつめたように みんなに言った

          わしはこう思う 戦争は罪悪である

          

          造言飛語罪で 警察に逮捕され

          留置場に ほうり込まれた

          本山からも 処分されたうえ

          非国民と ののしられた

 

          間違ったことは 間違っていると

          はっきり言った 竹中彰元さん

          たった一人で 国に立ち向かった

          あなたの思いは 平和憲法に実った

 

          時代の流れに 言いたいことがあるのか

          首をかしげたような 伊吹山が立っている

          75年たった 濃尾平野の小さな街

          憲法九条は 今もゆれている

 

          時代の流れに 言いたいことがあるのか

          首をかしげたような 伊吹山が立っている

       

 「きなくさい空気が漂う今、この曲が必要」とギターで訴えるシンガー、安全保障関連法案に

 反対する音楽集会の実行委員会のメンバーである佐竹さんは、仲間の僧侶とともに、この

 『反戦僧侶』を思いを込めて、歌い継がれます。

 同じギターの趣味を持つ私も、この活動に思いを寄せていきたいと思います。

 

                           

 

           今日もお立ち寄りいただき有難うございました。

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負けないで!

2015年07月11日 13時35分18秒 | Weblog

梅雨に濡れ咲く紫陽花に変わり、散歩道には色艶やかなノウゼンカズラが、いま咲き誇り、

向日葵と共これから迎える夏本番の暑さを先取りしているかに見える花に、なぜか元気が

蒼い心となって湧いてきます。

孫たちの夏休みももうすぐ始まります。 勉強やスポーツに日々励んだ一学期の成長が

伸びた身長と共に、逞しく伺えます。

文化祭や体育祭も1学期末の学校行事に組み込まれ、期末テストも終えて夫々活き活きと

目を輝かせている孫たちの日焼けした顔が眩しく、”若さ” は本当に素晴らしいなぁと

思います。

 

結社と支部の句誌が、相次ぎ届きました。

今の季節は、秋の文学祭に向けての作品募集が順次始まりますが、蒸し暑さで落ち込む

創作意欲がグーンと湧く”気分転換”も考えながら、大好きな趣味を楽しんでいます。

 

           己が影 夢追い掛ける鳥のごと

           己が影 破れぬ殻に気合入れ

           熟れる頃 余情あふるる詩を身に

           熟れる頃 驕りを糺すパンチ食う

           或る一夜 笑みし遺影にふと縋る

           蟻走る 介護の苦悩何処にも

           胸を打つ 芭蕉の句碑に春の雨

           海は呼ぶ 地の果てに佇ち掴む夢

                                     (所属結社の句)

 

           口つぐむ 万感胸に埋む通夜

           海に向く 心機一転燃ゆ双眸

           口つぐむ まるく治めてそれでよし

           苦笑い 暗証番号またエラー

           苗育つ 我が意気重ね立ち直る

           旅に癒ゆ 宿坊に澄む朝の経

           高野山 木霊風樹に崇む院

              (連冠句)                                          

                佳き絆

           立ち話 地域に馴染む若い嫁

           立ち話 暮らしの知恵を二つ三つ

             花貰う 垣根を越えて佳き絆

              (連冠句)

                頷いて

           立ち話 少し晴れそうな胸の憂さ

           立ち話 夫々悩み抱え込み

             雨しとど 友も介護に明け暮れて  

                                             (所属支部の句)

 

                        

 

 

  初めて泊まった高野山の宿坊、厳かな空気に触れた想いも冠句にしました。

  加齢に加え、持病の腰痛もかなり厳しく、思うように行動に移せない歯がゆい部分も

  ありますが、良き師、良き友、家族に感謝しながら、手元の趣味を温めています。

  

              今日もお立ち寄りいただき、有難うございます。

  

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