詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

辛くとも負けないで!

2012年12月22日 10時48分39秒 | Weblog

  《句集より抜粋・・・・病気に立ち向かえば》

      [川 柳]  家計簿の予定が狂う通院費

      【冠 句】  青き味 人事で無い成人病

      【冠 句】  真面目顔 医師の説明聞き直す

      【冠 句】  途険し 手術の返事曖昧に

      【冠 句】  窓に風 心も聴いてくれる医師

      【冠 句】  口寒し 点滴じっと見詰む夜

      【冠 句】  旬を盛る 病食に映ゆ秋の彩

      【冠 句】  夕茜 術後の視野に秋の風

      【冠 句】  持ち帰る 病に負けぬアドバイス

      【冠 句】  左利き 麻痺にめげずに生きた父

      【冠 句】  日焼け顔 天職誇る過疎の医師

      【冠 句】  味愉し 長寿を祝う御番菜

      【冠 句】  声かける 姉の背に泣く介護の苦

      【冠 句】  好む店 介護す姉を誘い出し

      【冠 句】  探る径 介護の葛藤繰り返す

      【冠 句】  歌に寄せ 歯痒き身とて夢あらば

 

   年齢を重ね、一つ一つ増えてゆく病気に向き合い、健康管理の大切さを強く思います。

   親の介護に悩み、心に狡い葛藤もありました。

   大きな手術・長期の入院に耐える辛さも経験し、良き医師との出会い、窮境を支えて

   くれた家族や友人、身近な人たちの温かい愛情も知りました。

   そして今、高齢の母の介護に苦しむ姉を、精一杯支えていますが、、、大変です。

   

   人それぞれに人生はありますが、病を乗り越える気持ちの持ち方如何で、良き生き方にも

   悔いる生き方にもなると思います。

   かなり厳しいコルセット(腰椎矯正)をつけ、この夏の暑さに悲鳴をあげ、ひたすら冬を待ち

   焦がれた私ですが、重ね着をする季節、なお一層の圧迫感を感じ、日々厳しい思いで

   過ごしていますが、大好きな趣味に没頭することで、痛みも暫し忘れる事が出来ます。

   弱音を吐きたくなる日も時々あり、主人に八つ当たりしては自己嫌悪に陥り、益々自分を

   ”嫌な自分”に追い込んでしまい、、、反省が多い私です。 その中で《 叶えたい夢 》 に

   向かって、気持ちは何時までも若く、前向きに生きたいと願い、弱い自分を精一杯立て直

   しています。

 

   今年もあと少しとなりました。良い一年で締め括れるよう、周囲のことに目を向けて、

   新しい年を迎える準備をしています。手作りの年賀状、一人一人に思いを添え書きし、

   今日出してきます。

 

                             

                 今日もお立ち寄りいただき有難うございます。

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10 コメント

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こんな風に受け止めて (茲愉有人)
2012-12-23 21:04:38
私の好みで3つに絞りました。響きやすくて心を明るく、和ませてくれる句です。

窓に風 心も聴いてくれる医師

心の窓に、春風がやわらかく訪れる感じでしょうか。
いい先生ですね。
そんなお医者さんばかりなら良いのに・・・


好む店 介護す姉を誘い出す

客観的に相対的に見ると、91歳の我が母の介護はまだ軽度な部類の介護といえるかもしれません。だけど、毎日のこととなると、それでもリフレッシュのニーズを強く感じます。まずは時間を費やさねばならない事に対するフラストレーションから始まり・・・・
ストレートに句意に共感します。同じ立ち向かうなら、リフレッシュして、リセットして対応しようと。


日焼け顔 天職誇る過疎の医師

精神的に逞しく、明るい笑顔のお医者さんがイメージに浮かんできます。
こんな医者が一人でも多く増えればいいですねえ。

「夕茜 術後の視野に秋の風」 心象論としては3の中に取りたかった句です。しかし、ブルーな心の陰翳、思いが句の持ち味として好きなのですが、ポジティヴ・シンキングで、日焼け顔を優先させることに。ネガティヴ・シンキングしがちな己への反転といえるかもしれません。


自分に引きよせて読み、味わってみて・・・
他にもいいな、と思う句が多いのですが、3つにこだわってみました。
いつもながらの素人感想、印象です。

ブログも、できれば two way communication を楽しませてほしいと思い、勝手な書き込みをさせていただいています。
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茲愉有人さま (ポエム)
2012-12-23 22:39:08
ベスト3を選んで下さって有難うございます。
今回のタイトル、初めは「病から・・・」にして入っていったのですが、病院関連の句が並び、無くなった義父母のことや今難しい問題を抱えている母のこと、人生で一番辛かった全身麻酔での大手術、絶対安静のベッド上での寝たきりの心身の苦痛、3ヶ月半の入院、、、快癒を信じて決めた手術でしたが、思ったように回復せず、慢性腰痛に移行、そして今のコルセット、、、その間多くの医師との出会いがありました。
PC画面しか見ないで診察する医師が多いと聞きますが、優しい一言で痛みも軽くなり薬も効くような気持ちになるのが患者心理と思います。
で、タイトルが↑のようになりました。

「窓に風」   今年4月に今通院している病院に転院した時の医師が、不安な私の気持ちをゆっくり聞いてくれました。正に春の風に触れました。

「好む店」   茲愉有人さんのお母様の介護、日々大変だと察します。中々毎日笑顔では出来ることではないと思います。母は性格が年々頑なになって、感情の起伏が激しく、すごくメンタル面でも難しく、姉夫婦の気苦労が見ていて胸が痛みます。少しでも気分転換できればいいなと思い、姉の好きなお店に誘い、悶々と積もった話を聴くこと位しか私には出来ないのですが・・・

「日焼け顔」   TVドラマの中で、自転車に乗って往診する笑顔の若い医師がかっこよくて、家族に対する接し方をしてくれる気さくな医師、そんな願望がこの句になりました。大学病院に勤務する道を選ばず、地域の開業医になった目元の優しいお医者さんが、心の治療もしてくれるんですよね。

いつも句意を深めて頂いて有難うございます。
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詩の贈り物 (茲愉有人)
2012-12-24 01:28:29
アマゾン経由でネット購入して、身近で積ん読本になっていた
『種蒔きもせず』(星野富弘著・偕成社、2010年5月刊)という詩画集を
ふと開いて読む気になりました。
絵を見て、添えられた詩を読み通しただけで、随筆のパートは未読ですが。

絵に添えられた詩で、いま、響いてくる詩をプレゼントします。富弘さんの詩です。
画像を載せることはできません。詩だけ引用させていただきましょう。
[]内は、私の印象です。

絵:半夏生           p36
詩 
 こんな梅雨晴れの日は
 こころも洗濯して
 ワイシャツのように
 陽に当てたい

 こころがゆれるのです
 むねのボタンがかからないのです
 ポケットを空にして
 もっと
 軽くなりたいのです

 [→ こころの洗濯 いい言葉ですね。自分で重くしているのですよね]


絵:ミズナラ         p72

 そこから落ちて
 斜面を二三回
 転がって止まったところ
 そこから君は
 自分の未来を造って行くんだ

 [→ 植物の生長のサイクルを見つめると、未来に対しては人間も同じなんですね]


絵:ナンテン         p89
詩:難転

 手と足が
 不自由になって
 歩けなくなりました
 土を掘ることも
 スキーをすることも
 出来なくなりました
 でも神様ありがとう
 あなたが持たせてくれた
 たった十グラムの筆ですが
 それで私は花を咲かせたり
 雪を降らせたり出来るのです
 神様ほんとにありがとう

 [→ 富弘さんは事故の後、たしかクリスチャンになられた人です。
   だから、神様が詩に出てくるのでしょう。私はクリスチャンではありません。
   だけど、この詩の底に響いている思いに惹かれています。
   富弘さんと違って、手と足は自由、土を掘ることもできます・・・
   今、私にできることは何だろう・・・・ 見つめるべきものは・・・・ ]

 ポエムさんには、冠句がありますね。そして・・・

 3つにしておきますね(あと、3つあるのですが・・・)。
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しみじみと (kenny)
2012-12-24 07:04:57
「真面目顔 医師の説明聞き直す」、思わずそうそう、そうなんです、と。私も現役のいち時期病院通いをしました。時に先生が真面目な顔で話されると、おお 何かあるんかいと気になり詳細を聴きたくなることがありました。しまったー、聞かなければ良かったと思ったりもしましたね。

コルセットをして夏も乗り切られました。 練習、演奏でも少しもお顔にその苦労を出さないでご一緒させて貰いました。でもご本人は苦労の連続なのですね。

冠句にもだいぶ慣れてきました。 この分野を教えて頂きよかったです。自分では詠むことは出来ませんがどちらかと言うと体躯会系の現在、少しは落ち着いた気分で時間を過ごすことができます。

今回の一句、一句、わかるな、大変だね。と一つひとつうなずきながら読ませて頂きました。ありがとうございます。
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茲愉有人さま (ポエム)
2012-12-24 10:32:47
星野富弘さんの心に触れる詩集、私も何度か読みました。思い掛けない事故で人生が変わった後も、こうして自分を活かす道を見つけられて、多くの人の心に生きる灯りを灯しておられます。
二度とない人生だからこそ、今こうして書き止めて下さった「3つの詩」にも、深い意味を感じます。いつも有難うございます。↑のあと三つ、同じ感動を頂ければ嬉しいです。 いつも有難うございます。
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Kennyさま (ポエム)
2012-12-24 10:50:01
出来れば避けたい病院ですが、年々持病も増えて、内科、整形、眼科のお世話になっています。
相性の合う合わないもありますが、やはり痛みを判ってくれる医師には信頼関係が結べます。
天職とされる職業に「優しさ」は忘れては、苦しんでいる人を救う事は出来ないと思います。3分診療では・・・ね。

コルセットのメリット、デメリットに、それぞれ妥協しながら手術を避けたいが為、今の治療を選び、厳しい思いで日々過ごしていますが、、、ずーとこれで痛みとの折り合いが付けれるかな?と、不安もあります。
また我慢ができなくなった時に考えればいいことだし、今は好きな趣味に頑張れるから、大丈夫!です。
いつも温かいコメントを頂き、有難うございます。
今雪が降っています。クリスマスにピッタリですが、寒いです。
返信する
あと3つ (茲愉有人)
2012-12-24 14:10:46
実は・・・
絞りきれなくて、さらに4つ抜き書きしていました。
そのまま、コピー&ペーストで。

追加、プレゼント! 
プレゼントって、いくつでも、楽しいですから、ねっ!

先の3つの詩に通底するものですが、そのおもいはすこしずつ、色合いが違っていて、棄てがたくて。
こころに響いてくる詩です。

絵もすてきなのですが・・・・機会があれば、手に取ってひもといてみてください。

絵:梅鉢草
詩:貧乏くじ

 貧乏くじ
 引いてみるといいですよ
 私はすごいのを
 当てたことがあります
 希望とか愛とかどこにでも
 ありそうですが
 本物はなかなか
 手に入らない
 ものがあたるんです
 貧乏くじ
 はずれはないそうです
 引いてみるといいですよ

 [→ 富弘さんの人生を通じての反語的表現でしょうか。底に真実が光っています]

絵:トリカブト

 覗いてみれば
 あるわ
 あるわ
 心の中に
 同じ顔をした
 毒と薬と

 [→ どちらの側面を見るか、活かすか・・・・なんですね。]

絵:ノコンギク
詩:一歩のところに
 苦しい時の一歩は
 心細いけれど
 その一歩のところに
 新しい世界が
 広がっている

 [→ ミズナラの詩に通底するような・・・・]

絵:ツバキ
詩:同じ重さ
 与えられることと
 失うことは
 同じ重さらしい
 散る花があって
 咲く花がある

 [→ なくしたものにとらわれず 今あるもの、いまからに目をむけて行けばいい]











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茲愉有人さま (ポエム)
2012-12-24 16:16:21
感動☆しました。
じーんと心に沁みいる詩に、真っ白な気持ちになれます。
以前コーラスで歌った「てっせんどくだみ」、「「ばら・きく・なずな」の歌詞を思い出しながら、楽譜の挿絵に感動した事も改めていま胸を温めています。

特に最後の「同じ重さ」に私自身を重ねて、心打たれました。文字から人に与える勇気、元気、希望、未来、、、本当に素晴らしい詩を有難うございました。

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Unknown (花キャベツ)
2012-12-25 15:59:49
今会の冠句は15句の連句ですね。
どの句も良いですね。
句意は同じような経験をしてきましたので良くわかります(現在、どこも悪くなく、いたって元気なところは違いますが・・)がポエムさんのように詠めないところが残念です。

・窓に風 心も聴いてくれる医師
そうなのです、患者に心から接してくれる医師は少なくなりましたね。多忙な性もあるのかもしれませんがPCの数値だけ見て患者の顔も見ない医師が多いのは残念ですね。

・左利き 麻痺にめげずに生きた父
病にもめげず前向きに生きられたお父さんに学ぶところが多いですね。私の父もそうでした。

・日焼け顔 転職誇る過疎の医師
難病の叔父を見られた医師が全く同じで尊敬できる医師でした。

・声掛ける 姉の背に泣く介護の苦
介護は大変な重労働と気遣いを要する仕事です、それを担当されているお姉さんのご苦労をキズかっておられるポエムさんの気持ちが良く出ている句だと思います。
どうかお姉さまの支えになってあげてください。
私は遠方であるため、已むなく父母共に施設のお世話になりましたが今でも悔いることばかりです。

今回の一連の句を文芸作品として詠ませていただきましたが身につまされる内容の句が多く、考えさせられました。

終わったことはやむを得ないこととしてこれからの日々を楽しく前向きに生きたいと思いました。

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花キャベツさま (ポエム)
2012-12-25 18:32:12
お忙しい中、句評を有難うござます。
日々を振り返ると、幼い頃から病弱だった私なので、病院との関わりが大きかったため、今回のタイトルに並べる冠句が句集の中には多いです。
自分の歯がゆい体力に、まだまだどんどんやりたい事が已む無く制限され、悔しい思いをいつもしています。それだけに人の痛みも我がことにして、気持ちを寄せられるかなと思います。
花キャベツさんのご両親に思われる重い気持ちも、よくわかります。長い人生、もどかしい事も一杯あって、一つ一つ答えを見つけながら、互いに歩み寄って生きていかねばと、、、義父母への悔いも重ねて引きずっている私です。
いつも有難うございます。心があったかくなりました。
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