ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『ココ・シャネル』

2009-09-18 23:23:51 | 映画
日比谷シャンテにて。9割以上おばさま方で満席になっておりました。案の定。

「空白の15年」の後、ココ・シャネルは復帰のためにファッションショーを開いたが、評価はさんざん。引退を勧告させられるも、ココは煙草を燻らせ若き日を回顧する。孤児院で育ったココは、お針子として町に出され、そこで将校エチエンヌに見初められ共に暮らすことに。知らなかったのだけど、彼女は帽子職人としてスタートした。

エチエンヌからの独立、実業家アーサーとの恋、と続くのだけど、印象に残ったのは戦争中にジャージ素材を使った動きやすい服を作り、それが好評だったこと。男が起こした戦争は女に多大な苦労と悲しみを押しつけたが、それ以上に女は強かった。以前の服装は女性自身のためではなく、男のためのものだったのではないか。ジャージ服(こう書くと中学生が着てそうだな)のヒットは女性を解放したし、ココの自信にも繋がった。

映画は、二度目のショーで見事にカムバックしたところで終わるのだけど、15年の間に何があったのかには触れずじまい。ココ役シャーリー・マクレーンは、人生の酸いも甘いも噛み分けた感じで表してたのかもしれないけど、その点ちょっと残念。今年は、これを含めてシャネルの名が付く映画が3本公開される。オドレイ・トトゥはどう演じるのだろう。