ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『20のアイデンティティー』六本木ヒルズは迷路

2004-10-28 01:09:17 | 映画
東京国際映画祭・アジアの風部門の韓国映画『20のアイデンティティー』を観て参りました。

六本木ヒルズは、人間に優しくない。すぐに迷う。行きたいところが見えていても、そこに行く階段が見つからない。サンシャインが容易く見える。

韓国という国は、政府による支援で映画アカデミーというものが設立され、韓国映画飛躍の原動力になった。そのアカデミーの設立20周年ということで、卒業生20人が5分の短編をつくったそうな。5分×20人で100分なはずなのに、実際は160分。ほとんどみんな、制限時間を破ったみたい。
印象に残ったのは、男女のチキンレースを描いた『Race』、居酒屋での靴騒動(タイトル忘れた)、サスペンス風味の『20の質問』、『殺人の追憶』のポンジュノが撮った親子のぶっ飛んだ話『Sink or Rise』。

ティーチインでは『イルマーレ』のイヒョンスン監督が登場。今回の短編撮影についての裏話や自身の空間論を語った。調子に乗ってわたくしめも、尊敬する監督を質問してみた。キューブリックの、説明ではなく印象に残る作品づくりに感銘を受けたそうな。終了後、握手を求めたら、汗で少し湿った大きな手で応えてくれた。彼の短編『20ミリの厚さ』はガラスで隔てた空間で起こる恋人の物語。やはり、空間にこだわりがあるように感じられた。