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保守はゴジラの夢を見るかⅣⅩⅧ

2014年07月23日 | 歴史
 日本的な物を再評価することは、バークもコールリッジも
「近代や経済的繁栄、資本主義は前近代的な要素を連綿として残してちょうど混ざり合って上手くいく、バランスがとれている時に一番上手くいく」としています。
実は日本の70年代後半から80年代、経済的にも上手くいって格差も縮小し失業率も低く共同体も割と残っているというのはこれに割と近かったのです。
コールリッジと同じ時代にロバート・オーエン、社会主義者がいました。この二人は言っていることが似ています。
オーエンはスコットランドのニューラナークという小さな村で理想の工場を作って、今の生協か農協のような構想を立てました。これは割と成功しました。
実際にその記念館に行ってみると
「オーエンは労働者を保護して教育を与えて工場の生産性を上げた。社会主義的論理と資本主義的論理を上手く合わせて成功した先駆者だ。
このオーエンの理論を国レベルで実現したのが日本だ」と展示解説されています。残念ながらこの日本の成功は終わってしまいましたが。
しかし80年代の新保守主義における致命的欠陥は、日本的共同体や文化がすばらしいというのはけっこうだが、それはGDPに裏付けられていただけなのです。
「経済的に成功したから日本文化はすばらしい」と言っているだけなのです。
本来は文化の評価は経済価値とは無縁で行うべきで、文明ではなくて文化で評価すべきなのです。彼らの評価は経済的な文明に過ぎませんでした。
経済がぶっ壊れると本来は文明が失われたとしても残すべき”文化”を吹っ飛ばしたのが90年代でした。
80年代の新自由主義は個人主義を否定し、「集団的共同体的な日本人は遅れている」に対して「遅れてないんだ」と言う議論をしていました。
90年代以降は「新自由主義は遅れている」と言う議論になり個人主義で「日本人には個が確立してない」という戦後の左翼的論理を保守が言い出すのです。
戦後50年経って、第二の敗戦の2回目でさらに自信を失ってしまいました。

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