昨日書いた
キンクス
の記事
が好評だったので
今日はその続き
と言うか関連して
「アリスタ・レコード」
について書こうと思うんだ
このレコード会社を語るには
「クライヴ・デイヴィス」
という男
について話さなければならない
コロンビア・レコードのGMとして
65年からロックの裏畑で活躍し
67年から72年までは
CBSグループのトップとして
音楽界を支えた重鎮中の重鎮
2000年には裏方ながら
「ロックの殿堂」入り
もしている人なんだ
この頃に彼がCBSで契約したミュージシャンと言えば
ジャニス
サンタナ
シカゴ
ビリー・ジョエル
ブルース・スプリングスティーン
アース・ウィンド＆ファイアー
エアロスミス
などなど・・・
凄い面子を世に出した訳です
その後
彼は新しい挑戦のため
コロンビア・ピクチャーズ傘下のマイナーレーベル
「ベル・レコード」
の社長となり
これが後の「アリスタ」に改名するわけです
ちなみに最後に「ベル」が出した全米1位は
「アリスタ」が産声を上げた74年11月の後
75年1月に出された
「バリー・マニロウ」の「マンディ」
でありました
さて
いよいよ「アリスタ」始動
彼は大ヒットからは遠ざかり始めた
アレサ・フランクリン
を
アトランテックから獲得
時代に合わせたサウンドで
80年代には大スター
の地位に定着させました
その後もロック界の「売れない軍団」
グレイトフル・デッド
ルー・リード
キンクス
と言った実力派たちを
軒並みヒット・チャートへ送り込み
その一方
ベイ・シティ・ローラーズの配給も行い
一時代を築いているのだ
もちろん
ベル時代から引き継いだ
バリーマニロウ
はヴェガス級
の売れ方をして行くわけです
ホント、恐ろしい手腕です
その後も
ホイットニー・ヒューストン
ＴＬＣ
アリシア・キーズ
などの溢れる才能たちと契約
大成功をもたらしている
凄いでしょ
このレーベルは
しかしアリスタと言えば
やっぱり
サンタナ
彼がコロンビア時代にお世話になったクライヴ氏を尋ね
「子供達にヒットしている自分を見せたいんだ」
と直訴し
「契約しても良いけれど、俺流の音楽で頼むよ」
と言うことで出された
「Super Natural」
（写真
）
クライヴ氏の人脈で集めた
クラプトン
D.マシューズ
エヴァーラスト
ロブ・トーマス
ローリン・ヒル
などなど・・・・
これでもか
と言うほどの豪華ゲスト
そことカルロス・サンタナが共演
というコンセプトがバッチリとハマり
空前の大ヒットとなりましたね
まあ、賛否両論まで飛び出した本作ですが
サンタナ
はアリスタのお陰で
無事第一線へと復活
を遂げたのです
しかし、現在アリスタはございません
25周年でクライヴ氏が退き
Ｊレコードを2002年にスタートさせたのです
ちなみに、このＪレコードで
最初に彼が取り組んだことは
ヒットから遠ざかっていた
ロッド・スチュアート
にアメリカンスタンダードを歌わせること
両者の思惑がマッチし、録音された
「The great american songbook」(2002)
は
全米だけで300万枚
を売り上げ
世界的にも大ヒット
させているのです
ちなみに、ロッド
このシリーズを5作出し
4作目までは
すべて全米で100万枚を超える大ヒットを記録
しているのです
（さすがに5作目は飽きたのか50万枚にも届かず・・・・）
クライブ氏
による最後の大仕事
と言えるでしょう
現在彼はソニー・グループの
ご意見番
的な位置に落ち着いているようで
８０代にして
なお音楽ビジネス界で活躍中です
裏方万歳
と言ったところでしょうか
＜6/24 Mash
＞
湘南を代表するVintage Guitar Shop
「Jerry's Guitar」のオーナーです。
http://jerrys.zero-city.com/
Twitter（ツイッター）フォロー大歓迎
http://twitter.com/Jerrys_MASH
「Jerry's Guitar」が送る総合エンタメTV「Jerry's.tv」もハードパンチYou Tube
http://www.youtube.com/user/jerrysmas