「腕時計」の思い出

携帯電話の普及により
「腕時計を付けない人が増えた」
という。

俺には違和感のある話だ。
だって、時計には
「時が詰まっている」
という感覚がずっとあるから。

最初に自分の力で手に入れた腕時計は
オメガのシーマスター・ポラリス
18歳の頃だ。

そして、１９歳の時にこれと同じ時計を
当時の彼女にプレゼントした。

今その時計はどこにあるのだろうか
たぶん、俺と別れて手放したと思うのだけれど・・・
まだ、手元にあれば、そりゃ嬉しいな

彼女が先に寝たホテルのベッドで
この時計の文字盤夜光部分が
暗い中で光っていたのを
昨日のように覚えている。

なんか、すごく寂しい時間だったんだ

自分でロレックスを購入したのは
２１歳の時
プランタン銀座で買った
１９２９年のオイスター
まだ文字盤に王冠がない時代のモノ

当時の俺にはすごく高額だったので、
迷い迷って購入したんだ

この時計は今でも
俺の大切なコレクションのひとつ。

逆に叔父からプレゼントされた
最初のロレックス・オイスターは
今は妻の手元にある

好きなブランドのひとつに
ジラール・ペルゴがある
最初のペルゴはスケルトンの懐中時計

「シェルの社員」へ向けて作った貴重品
これを銀座のコルリオーネで買った。

２３歳くらいの時で、
スーツ時に何度も使ったなぁ
なかなか合う鎖がなくてね
最近は出番が無いのが残念

金無垢時計の最初は
モヴァードのピンク・ゴールド無垢
２４歳の時にプレゼントされたもので、
俺にとっては珍しい自動巻き

実は俺、手巻き時計が好きで
コレクションの多くが手巻きなんだ

ちなみにコレクション割合は

手巻き７０％
自動巻き２０％
クオーツ１０％
ってとこかな

ブランド別だと

オーディマ・ピゲ
ロレックス
ジラール・ペルゴ
オメガ
ウォルサム

が特に多い

その次が

ユリスナルダン
ポルシェデザイン
モヴァード

逆に数本ほど手放し
一本主義に絞ったブランドは

パテック・フィリップス
ヴァシェロン・コンスタンチン
ＩＷＣ
ジャガー・ルクルト

男のオシャレって
女の子よりもシンプルだからね

特にアクセサリーが少ない男性には
時計はその中心だと思う

毎日何を相方に選ぶか
これは実に楽しい作業なんです

腕時計が無くなる日なんて
俺にとっては絶対にありませんよ

だって、アナログ人ですから

（写真はコレクションの一部です）

＜9/8 MASH＞
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