ある時ヨガのサダックがナナサヘブ・チャンドルカールと共にシルディにやってきた。彼はパタンジャリのヨガ・スートラを含むヨガのあらゆる行を学んでいたが、実際の体験はなかった。
彼は心を集中することができず、ほんの短い間でさえもサマディを体験することはできなかった。彼は、もしもサイババの意に添えば、彼に長い間サマディを体験する方法を示してもらえるだろうと考えた。
この目的のために彼はシルディに来て、マスジッドへ行くと、サイババが玉ねぎをはさんだチャパティを食べているのを見た。これを見て彼の心には次のような考えが浮かんだ。「どうしてこの人は腐りかけたパンに生の玉ねぎをはさんで食べているのだろう?理由を知りたい、どうしてだ?」サイババは彼の心を読んでナナサヘブに言った。
「ナナ、玉ねぎは消化力のある人しか食べてはいけないよ」これを聴いたヨギは驚いて、ババの足元に完全に全てを投げ出しひれ伏した。純粋に開ききった心で、彼は自分の問題について話し、ババは解決方法を示してくれた。彼は満足し幸せな気持ちで、ババのウディと祝福を戴いてシルディを後にした。