バラ・ガンパット・シンピというババの帰依者は、極めて悪性のマラリアにかかって大変苦しんでいた。彼はあらゆる薬や煎じ薬を試したが、効き目が無かった。熱は少しも下がらなかったため、彼はシルディに駆け込んでババの足元にひざまづいた。ババは彼には次のような変わった処方箋を与えた。
「ラクシュミ寺の前で、凝乳と混ぜた一口の米を黒い犬に与えなさい!」バラはどうやってこの処方箋を実行に移したものか分からなかったが、家に帰るとすぐに米と凝乳を見つけた。その二つを混ぜた後、それを持ってラクシュミ寺の近くへ行くと、尻尾を振っている黒い犬がいた。彼は犬の前に凝乳と米を混ぜたものを置いた。犬がそれを食べると、奇妙なことにバラのマラリアは治ってしまったのである。