サラプールからやってきたサカラム・アウランガバドカールの妻は、27年間子供がなかった。彼女は子供のことで神や女神にたくさんの誓いを立てたが、うまくいかなかった。それで彼女は希望を失いかけてしまった。
最後の試みをしようと、彼女は義理の息子ヴィシュワナトと共にシルディにやってきて、2ヶ月間滞在してババに仕えた。彼女がマスジッドに行くといつも、ババは帰依者たちに囲まれていた。彼女は一人きりでババに会って、彼の足元にひざまずいて心を開き、子供のことについて祈りたかった。
だが彼女は適切な機会を得ることができないでいた。遂に彼女はシャマに頼んで、ババが一人のときに彼女をババに仲介してもらうことにした。シャマは彼女にババのダルバールは開いていると言ったが、それでも彼女のために主が祝福をくれるよう尽力しようとしていた。
彼は彼女にババの食事時に中庭でココナツと香を持って待機しているように言い、彼が手招きをしたら上がってくるようにと伝えた。ある日の夕食の後、シャマがババの濡れた手をタオルで拭いている時、ババがシャマの頬をつねった。シャマは怒ったふりをして言った。
「デーヴァ、私をつねるなんていけませんよ。私たちはつねったりするようないたずらな神は望んでいません。私たちはあなたの従者で、これが私たちの親交の結果ですか?」ババは答えた。「おお、シャマ、72世代に亘ってお前は私と一緒にいたのだ。今まで私はお前をつねったことなどなかったのに、今は私がお前に触れたことで憤慨している」シャマは答えた。
「私はいつも私たちを愛してくれて、新鮮な食事を与えてくれる神を求めているのです。あなたからのご褒美も、天国もいりません。あなたの御足に置いた私たちの信仰が常に目覚めていますように」ババ、「そうだ、私はまさしくそのためにやってきたのだ。お前たちを食べさせ、守り育て、愛情を掛けてきた」
それからババは立ち上がって自分の椅子に腰掛けた。シャマは女性を手招きした。彼女はやってきて、頭を下げた後ココナツと香を差し出した。ババは乾燥したココナツを振った。中にある仁が転がって音を立てた。ババは言った。「シャマ、転がっているよ、ご覧、何と言っているか」シャマ、「この女性は、同じように自分の子宮の中で子供に転がって欲しいと祈っています。どうか彼女にあなたの祝福を授けたココナツを渡してあげてください」
ババ、「ココナツが彼女に子供を授けるのかね?そんなことを想像するとはなんと馬鹿な人たちだ!」
シャマ、「私はあなたの言葉と祝福の力を知っています。あなたの言葉は彼女に子供たちを授けるでしょう。あなたは口論ばかりしていて、彼女に本当の祝福を与えていません」
この談判はしばらく続いた。ババはココナツを割るよう繰り返し命令し、シャマは丸のままの果実の贈り物を女性に授けて欲しいと懇願した。ついにババが譲歩して言った。「彼女は子供を授かるだろう」「いつですか?」シャマが聞いた。「12ヶ月以内だ」とババが答えた。この時、ココナツは二つに割られ、半分は二人が食べ、もう半分は女性に渡された。
それからシャマは女性の所にやってきて言った。「ご婦人、あなたは私の言葉の証人です。もし12ヶ月以内にあなたが子供を授からなかったら、私はデーヴァの頭にココナツをぶつけて割り、彼をマスジッドからたたき出します。私にそれができなければ、私は自分のことをマドハヴとは呼べないでしょう。私の言ったことがあなたにもすぐ分かるでしょう」
彼女は一年のうちに息子を出産し、息子は5ヶ月のときにババの前に連れてこられた。夫婦はババの前にひれ伏して、感謝した父親(アウランガバドカール氏)は500ルピーを支払い、その金はババの馬’シャム・カルナ’の小屋を建てるのに使われた。
スリ・サイに頭を垂れよ - 皆に平安が訪れますように