その後、彼は結婚して6人の子供を授かりました。ヴィーラブラーメンドラ自身は信じられない程のエネルギーを持っていたのですが、彼の子供たちは世界一頭が悪く、どうしょうもない子供たちでした。それが彼のカルマでした。
しかし、ヴィーラブラーメンドラはシッダーヤという名の立派な生徒を持つことが出来ました。シッダーヤはまるでシッダルーター・・・・仏陀の若いころのようでした。シッダーヤは23才で、イスラム教徒でした。
そして近い内に美しい女性と結婚することになっていました。ある日シッダーヤは親に市場での買い物を言いつかりました。市場に着いたシッダーヤはそこで死体や、物乞いするハンセン氏病患者たち、酷く衰弱した老婆たち、そして乞食たちをみました。その瞬間、彼の中でまったく新しい思いが生まれました。「いったいこれらの創造物は何なのでしょう?」
その夜シッダーヤが婚約者の隣で寝ていると、そとで葬儀のために死体を運ぶ人々のうめき声や泣き声が聞こえてきました。彼のハートは痛みました。この体験をしてから、シッダーヤはいろいろ考えるようになりました。
「神には秘密があるのでしょうか?この大きな謎は何なのでしょうか?いつの日か私も死ななければなりません。いつか私も病気になるかも知れません。カルマとは一体何でしょう。どうしてこんなにも大きな、大きな、大きな苦しみがあるのでしょう」