まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

日韓都市デザイン専門家交流フォーラム2023その1

2023-06-09 13:58:29 | 海外巡礼 Asia America

設計計画高谷時彦事務所 Profile  記事一覧へ 

日韓都市デザイン専門交流フォーラムに参加しました。日本と韓国の文化の違い、また共通性を感じながらの3日間は、大変充実したものでした。お声がけいただいた、国吉直行TDA理事長をはじめ、日韓専門家の方々には大変お世話になりました。

I took part in the 10th Japan/ korea Urban Design Expert exchange meetings in Korea from June 1st to 3rd.

A lot of thanks to members of PUDC Korea and  TDA Japan for your kindness!  


<6月1日:インチョン 開港場周辺>

初日の交流会議はインチョンです。インチョンは人口が300万ほど。ソウルの西に在り、国際空港、国際港、重工産業、グローバル企業など様々な要素の集積する活力ある都市です。会議に先立ち、インチョンの市内を案内してもらいました。

私のインチョンの印象は下の合成写真のようになります。

一方では、古い街並みを大事にリノベーションしつつ、一方ではタワーインザパーク型の巨大開発を進める都市、どちらも大事にしているパワーあふれる都市というイメージです。

まず訪れたのは、古い港に近い市街地、日本や中国の租界地です。まず日本の租界地。

上のような(もともとは)木造の店舗もありますが、一方では、石造の旧銀行もあります。

上の建物は日本郵船が1888年にたてたものです。スクラッチタイルや、表現主義的な装飾は、日本では数十年後に流行ったものですが、この地ではずっと早く取り入れられていたのでしょうか。

下写真のように、中国の租界地も今は観光施設になっており楽しそうです。

また、日本租界から少し港方向に歩いたところには、仁川アートプラットフォームがあります。古い工場や倉庫を使ったものだと思いますが、創作スタジオや、展示場があるとのことですが、残念ながら時間の関係で早足で通り過ぎることになりました。

見るべきものが多すぎて、少々時間不足でした。またゆっくり訪れたいと思いました。


<6月1日 仁川松島地区>

開港場とはガラっと雰囲気が変わります。新都市、松島を目指し移動。

一昔前なら「近未来都市」という表現でしょうが、ここ仁川では当たり前の風景です。

上の写真のように、伝統的な建て方のものも一部ありますが、ほとんどは、CIAM型の高層ビルです。

会場の下の階を覗くと、都市模型が置いてありました。激しいですね・・・パワフル!

下写真はミーティングの様子。韓国側のPUDCイ中央大学教授と、日本側TDK理事長国吉さんが議論の口火を切るところです。

 

 

会議のあと、懇親会までの道すがら、まちを見学しました。

韓国の場合、日本のようなバルコニーがなく、室内化されている(容積対象床面積からは除外されている?)ので、

マンションもオフィスビルのような外観でつくることができます。公園もたっぷりとられています。

懇親会会場。

お疲れ様でした。

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko  TAKATANI

architecture/urban design

 

 

 

 

 


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