まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

生まれ変わった鶴岡まちなかキネマ

2023-04-02 16:37:40 | 建築・都市・あれこれ  Essay

設計計画高谷時彦事務所 Profile 記事一覧へ

週末を利用して、再生オープンとなった鶴岡まちなかキネマに行ってきました。まずは金曜日のレートショウ。鶴岡出身の富樫森監督の「息ができない」。確かに題名通り、重いテーマで、見るほうも知らないうちに息を止めてみてしまいます。しかし映画が終わった後に主役の俳優さんが二人登場してのトークショウは笑いのあふれる明るいもの。新生まちキネの若い支配人Sさんも加わります(写真中央)。

この映画は、若い俳優さんたちの発案での自主製作映画だそうです。庄内ロケです。さらに映画のプロモーションのため、主役の俳優さん2人で庄内のおいしいお店とそのオーナーさんたちを訪ねる小作品をつくっています。「息ができない」が上映されたキネマ4には、その小作品に登場する若いオーナーの方々も来られていました。いつもなかなか若い人の姿をまちキネで見ることはないのですが、お客さんの層も少し違う感じがしました。映画を地域でつくり、地域で支えるという新しい映画製作の方法、考え方を知ることができました。やはり若い力ですね・・・新生まちキネを支えるのは。

下の写真は翌日、土曜日。昼間に富樫監督も舞台あいさつをされるということで、駐車場もぎっしりのお客さん。

私は、所用があるので舞台挨拶はパスするしかありません。朝の少し早い時間に、「エンドロールのつづき」を見てきました。「ニューシネマパラダイス」のインド版だというコメントがありましたが、まさにその通りでした。監督の子供時代の物語のようでしたが、ちょっと「スタンドバイミー」のようなシーンもあったり、映画愛がいろんなところに散らばっている映画です。サタジットレイやオズの名前も出てきます。サタジットレイといえば、岩波ホールを思い出します。岩浪ホールがなければ、日本でサタジトレイはあれほど人気にならなかったでしょうね。ミニシアターのパワーを改めて思い起こします。新生まちキネもそうなって欲しいものです。

この後、たまたまあった方に、恵比寿屋も、少しだけ改装したので見てくださいと言われ、久しぶりに中に入りました。2階も床が張られていました。

1階は本屋さん。

ここでも若い方たちのパワーに期待ですね。恵比寿屋に関する資料を見たいと頼まれたので、図面や解説をまとめた資料をお送りさせていただきました。いい方向に行ってくれることを祈っています。

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko Takatani

architecture/urban design

 

 

 

 

 


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