ふくいの伝統的農家の改修事例見学

午後からは県庁のTさんがアレンジしてくれた見学です。

福井市引目町T邸。伝統的農家の典型ですがまずその大きさに驚きました。Tさんは後ろの山もお持ちとのことでしたが、このあたりで特別に大きなうちではないとのこと。

妻入りの母屋に棟を直行させる下屋がついたような形です。わらぶきの時代にはいわゆる角家という形式だったと思います。

妻入り上屋の前面側はもともとは土間です。奥手に４つ目切の畳部屋があります。奥の２間は座敷、仏間と呼ばれています。角の部分は厩や水周り台所です。日常生活はこの角の部分で完結するそうです。奥の４間はあくまでも儀式用だそうです。

明治４３年築。約９０坪ほどあります。ご主人で９代目。

上写真は妻側の化粧部分を内側から見たところです。はしごは小屋裏の物置への通路です。

ちなみにこの地域も浄土真宗です。蓮如さんが布教したあたりでしょう。ですから、仏壇は大変立派です。上段構えになっています。