まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

団地の近隣センター巡り 車返し団地

2023-04-10 20:29:08 | 建築・都市・あれこれ  Essay

設計計画高谷時彦事務所 Profile 記事一覧へ

かみさんの趣味は団地の近隣センター巡り。いつもは私の運転で、多摩ニュータウンに行くことが多いのですが、この週末は、府中の車返し団地を訪れました。実は子供たちが小さい頃はここに住んでいました。・・・よかった、私たちが住んでいたところはまだあります。

高層賃貸棟の足元に、目指す近隣センターがあります。

団地の中では最も駅に近い部分、誰もが通過する場所に設けられているのでしょう。

勤労者のための計画的な大規模集合住宅群としての団地は、日本の場合20世紀に入ってから同潤会や住宅営団に始まり、そして戦後の住宅公団で大規模に展開されたということでしょう。私の場合、大規模に計画的に作られた住宅地やまちが、今どのようになっているのかについて関心があります。住宅地やまちは大なり小なり「計画的」に作られるものでしょうが、面的に、かつ一気につくられたものは、だれかの「設計」になる、言い換えると誰かの頭の中にあったものが「製図版」のうえで、図面になることを通して生まれたものだと思います。製図版のうえの図面が、形となり、そして人々の生活の器としてどのように働いているのか・・・そのあたりへの関心です。とはいえ、その分野を研究しているわけでもないので、行き当たりばったり、かみさんの指示に従って車を運転しているだけですが、今しばらく団地あるいは近隣センター巡りを楽しみたいと思っています。

 

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko Takatani

architecture/urban design