安倍晋三首相は30日夜、日本人拉致被害者らの再調査をめぐり、平壌で28、29日に北朝鮮側と協議した外務省の伊原純一アジア大洋州局長から首相公邸で報告を受けた。
この後、首相は、北朝鮮側が協議で「過去の調査結果にこだわらず、新しい角度からくまなく調査を深めていく」との方針を日本側に示し、「特殊機関も徹底的に調査する」と伝えたことを記者団に明かした。
今回の発言は、過去の立場を事実上白紙に戻す考えを示したと受け取れる。
日朝協議の結果について、政府は31日午後、家族会に対する説明会を開催するが、家族会は納得するわけがない。
北朝鮮の初回報告の時期を「常識的には年内」に受け取るのが妥当な所であろう。