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橋下徹大阪市長「12月までに新党」をつくると弁明

2015-08-29 18:13:16 | 政党分裂・合流

 地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長は29日、大阪府枚方市で街頭演説し、同会を母体とする国政新党について「(自身の市長)任期満了の12 月18日までの間に、大阪維新の会という国政政党をつくる道筋を付けて、松井一郎大阪府知事や会のメンバーにその政治グループを引き渡したい」との考えを 明らかにした。 


<女性活躍推進法>成立 管理職の数値目標設定の公表など

2015-08-29 09:04:12 | 行政

 女性管理職の割合に数値目標の設定などを義務付ける「女性活躍推進法」は28日午前、参院本会議で自民、民主、公明各党などの賛成多数で可決され、成立 した。従業員301人以上の企業と、雇用主としての国や自治体は、女性登用の推進に向けた「行動計画」の策定と公表を求められる。数値目標の水準は各企業 などに委ね、罰則規定もないが、計画策定と公表の義務付けによって女性登用を進める効果を狙っている。

 行動計画策定は2016年4月1日に、その他は公布と同時に施行する。集中的に対応するよう施行から10年間の時限立法とした。

 安倍政権は「女性活躍」を成長戦略の中核の一つに掲げ、「20年までに指導的地位に女性が占める割合を30%にする」との目標を掲げている。人口減少が進む中、女性に活躍してもらい、労働力不足による社会の活力低下を防ぐ狙いもある。

 行動計画は、(1)採用者に占める女性の割合(2)勤続年数の男女差(3)労働時間の男女差(4)管理職に占める女性の割合--の各項目の現状把握と分 析を必須とした。その上で、改善点や取り組み期間、数値目標などを盛り込むよう求めている。この他、企業側が選択する項目が省令で示される見通しで、育児 と仕事の両立支援制度や利用状況、非正規雇用から正規雇用への転換制度の利用状況などが想定される。従業員300人以下の中小企業にも努力義務として課 す。

 施行に合わせ、国は「女性活躍の推進に関する基本方針」を閣議決定する。各企業などの計画策定を支援するためのガイドラインも作る。また、行動計画の内容や達成度などに応じて優良な企業を認定し、国や自治体の公共事業や備品購入などで優遇できるようにもする。

 法案は昨年秋の臨時国会で提出されたが、衆院解散で廃案となり、今国会に再提出された。衆参両院で、賃金の男女格差の把握と是正、非正規労働者の待遇改善のためのガイドライン策定などを求める付帯決議を行った。

 14年の日本の女性管理職の割合は11.3%で、米国の43.7%、フランスの39.4%、ドイツの28.6%(いずれも12年)などの主要国の水準を大幅に下回っている。


新国立、1千億円の削減幅重視 首相の一声で冷房見送り

2015-08-29 08:53:51 | 行政

 迷走を続けた新国立競技場の整備がようやく動き出す。安倍晋三首相による旧整備計画の「白紙撤回」から1カ月余り。28日に決まった新計画で、政権が重 視したのは、批判を浴びた建設費の1千億円を超える削減幅だった。だが、スポーツ界などの受け止めは様々。2020年東京五輪・パラリンピックの主会場と して、国民に歓迎される競技場にできるかどうかは、まだ見通せない。


 「従来の案より1千億円以上削減し、大幅なコスト抑制を達成できた」。28日朝、首相官邸であった新国立競技場の整備計画に関する関係閣僚会議。安倍首相は、建設費を1550億円に絞り込んだ新計画に胸を張った

 建設費が2520億円に膨らんだ旧計画に批判が集まり、首相が白紙撤回を決めたのは7月17日。政府は突貫作業で新計画を練り上げた。重視したのは「1千億円」という削減幅と、新たな建設費に説得力を持たせることだった。

 まずは、3年近く携わってきた下村博文文部科学相から、6月に就任したばかりの遠藤利明五輪担当相へと責任者を交代させた。遠藤氏のもとに新たに設けた再検討推進室に、予算査定に慣れた財務省、大型公共事業にノウハウのある国土交通省の出身者を集めた。

 「キールアーチ」という巨大なアーチで支える屋根をやめ700億円余り削減するなど、徐々に数字を積み上げ、8月下旬には約1千億円の削減となる1600億円台が視野に入った。

 8月27日、遠藤氏が首相に説明するため官邸を訪れた際、携えた資料にあった建設費は「1640億円」。競技場には、客席の下から冷風が吹き出す冷房の設置を検討しており、これを外せば、さらに100億円のカットが見込めた。

 「暑さ対策なら、『かち割り氷』だってある」。首相は夏の甲子園名物を挙げ、遠藤氏に冷房施設の断念を指示。「首相主導の政治決着」を演出し、1500億円台の「大台」を達成した。

 遠藤氏のチームは、この建設費に説得力を持たせようと、新計画で様々な数字を持ち出した。


<夏の甲子園>ライバルや大震災の思い胸に 両エース熱投

2015-08-21 00:00:49 | スポーツ
 夏の甲子園の決勝が20日あり、東海大相模(神奈川)が仙台育英(宮城)を九回の猛攻で突き放し、45年ぶりの優勝を決めた。激闘を投げ抜いた両チーム の投手を支えたのが、ライバルの存在や東日本大震災の被災地への思い。マウンド上で握る白球には、それぞれの思いが込められた。

 ◇「吉田あっての小笠原」

 東海大相模のエース、小笠原慎之介投手(3年)と、吉田凌投手(同)は「鉄壁の二枚看板」と呼ばれ、競り合ってきた。速球はともに140キロを超える左 腕と右腕。昨夏の甲子園は初戦敗退したが、「悔しさを忘れぬように」と甲子園の土は持ち帰らなかった。小笠原投手はこの日、九回に自ら本塁打を打ち優勝を 引き寄せた。

 「吉田あっての小笠原」。小笠原投手は大会中、何度も繰り返した。初戦の2回戦は吉田投手、3回戦は小笠原投手と交互に先発。一敗もできない夏の甲子園で、次戦を吉田投手に任せられるからこそ、目の前の試合に全力投入できた。

 2人は1年からベンチ入り。昨夏の甲子園は、2人の継投で初戦に臨んだが1点差で敗れた。昨秋の新チーム発足で小笠原投手は「背番号1」。エースに指名された後、下半身強化のため黙々と走り込みに取り組んだ。

 この日の先発は小笠原投手。六回に同点にされ、九回まで緊迫した攻防が続いた。「お前の持ち味を最大限出せ。ダメなら俺が投げる」。吉田投手がベンチで励ますと、小笠原投手は「お前を頼りにしている。必死に投げるから」とマウンドに立った。

 九回に本塁打を放ち、小笠原投手はそのまま優勝投手になった。吉田投手は「あいつとやってこられて本当に良かった」と満足げ。小笠原投手は「2人で優勝できてよかった。ダブルエースのおかげで最高の形で終われた」と笑顔で話した。【国本愛】

 ◇東日本大震災「見たくない景色もたくさん見た」

 東北勢初の優勝がかかったマウンドに仙台育英の佐藤世那投手(3年)が立った。甲子園で連日先発し、この日も一人で投げきった。九回に相手エースから決勝本塁打を打たれ、「野球の怖さを見せられた。東北の後輩に頑張ってもらいたい」と後を託した。

 中1の時に東日本大震災を経験した。あの日、宮城県多賀城市の中学校にいて、津波は数百メートル手前まで押し寄せた。「一日帰れなかったし、見たくない景色もたくさん見た」

 自宅の窓ガラスはすべて割れ、家の中は物が散乱して足の踏み場もなかった。水道の復旧には約1週間かかり、近くの小学校のプールの前に毎日4、5時間並 んで水をくんだ。野球を再開できたのは2カ月後だった。「野球をやっていていいのかという気持ちが大きく、迷いながら投げていた」と話す。

 高校進学後、2年秋にエースになった。練習を終えて帰宅すると、自宅前の約50メートルの坂道を30分ほど往復し、下半身を強化。あこがれの桑田真澄さん(元巨人)をまねて、入浴時に人さし指と中指に牛乳瓶を挟んで上下に振って握力を鍛えた。

 甲子園では準々決勝と準決勝を含めて6試合中5試合で先発。うち4試合は完投した。「連投の疲れはあったが、マウンドに立てば忘れた」

 試合後、本塁打を打たれた東海大相模の小笠原慎之介投手と「また試合をやろう」と声を掛け合った。「甲子園でこれまでやってきたことに後悔はしてません」と胸を張った。【本橋敦子】