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「ただいま。風が心地よい」 油井さん、5カ月ぶり帰還

2015-12-12 06:45:15 | 宇宙センター
 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた宇宙飛行士の油井亀美也(ゆいきみや)さん(45)が日本時間11日午後10時12分ごろ、ロシアのソ ユーズ宇宙船でカザフスタン中央部の草原地帯に着陸し、地球に帰還した。7月の出発以来5カ月ぶり。健康状態は良好という。空路で拠点の米国に向かう。



 油井さんら3人を乗せたソユーズ宇宙船は午後6時49分にISSから切り離された。大気圏に突入後、パラシュートを広げて着地した。2000年にISSへの長期滞在が始まって以来、ソユーズでの帰還が夜になったのは初めて。

 油井さんは帰還後、報道陣に「ただいま。ありがとうございます。重力を感じます。宇宙も素晴らしいけど、地球も素晴らしい。冷たい感じの風が心地よい」と話した。何がしたいかを問われると、「ゆっくりシャワーでも浴びたい。ツイッターでも、また発信したい」と答えた。

 帰還前の動画メッセージでは「初めてのフライトでしたが、自分の全力を出し切れたと思います。たくさんの方々の応援を力に頑張ることができました」と振り返った。(ジェスカズガン近郊〈カザフスタン〉=山崎啓介)


金星探査機「あかつき」、金星周回軌道投入に向けた軌道修正に成功

2015-08-08 10:29:30 | 宇宙センター

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月5日、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入に向けた、軌道修正制御に成功したと発表した。これで残る関門は、8月下旬の近日点通過と、そして12月7日の金星周回軌道への投入となった。

「あかつき」は2010年12月7日、金星をまわる軌道への投入に挑んだが故障により失敗。その後、太陽のまわりを回りながら、再挑戦の機会を伺ってい た。そして2015年2月に再挑戦を行う目処が立ったものの、そのまま軌道では、再投入後の近金点(軌道上で最も金星に近づく点)が、太陽の影響によって 下がり、探査機が早々に金星へ落下する可能性があった。そこで、これを回避し、また再投入後の軌道を、科学観測にとって有利な形にするため、7月17日、 24日、そして31日の3回にわけ、軌道修正が実施された。

 そして、8月2日までに取得した、探査機の状態を示すデータの解析結果により、8月4日17時30分(日本標準時)をもって、軌道修正制御が計画通りに実施されたことが確認できたという。

 これで、12月の金星到着までに残された関門はあと一つ、8月下旬の近日点通過だけとなった。「あかつき」は現在、当初の想定よりも太陽に近付く軌道に 乗っており、太陽の近くを通過するたびに、設計時の想定を超える熱にさらされる状態にある。「あかつき」はこれまで8回、近日点通過を経験しており、その たびに耐えてはきているものの、各機器には大きな熱の負荷がかかっており、また探査機の断熱材の劣化も進んでいることから、探査機の温度の上昇に拍車をか けている。

 近日点通過は避けることができず、また地上からの操作でどうにかなるものでもないため、温度計などを確認しながら、無事に通過することを見守ることしかできない。

 また今回の軌道修正は、金星周回軌道への投入時に使用する、スラスター(小型のロケット・エンジン)の性能確認の意味もあった。

 2010年12月7日に軌道投入に失敗した際、探査機の主推進エンジンが壊れた可能性があるため、今回の軌道投入では、本来探査機の姿勢を制御するために使う、小型のスラスターを使うことになっている。

 軌道投入では、探査機の高利得アンテナがある側(トップ側)にあるスラスター4基が用いられることになっているが、これまでに長時間の噴射が行われた実績がないので、その性能や状態を把握するための試験もかねて、今回の軌道修正でトップ側スラスターが用いられた。

 トップ側のスラスターの詳しい性能や状態については、現在まだ解析中だという。

 ちなみに「あかつき」は、今回までに3回の軌道修正を実施しているが、その際には主推進エンジンがある側(ボトム側)に装備されているスラスター4基が使われた。

 今後、軌道を微調整するために、短時間のスラスター噴射が行われる可能性はあるものの、計画されている大きな軌道修正は、今回の4回目で最後となる。


はやぶさ2、打ち上げ成功 生命の起源に迫る

2014-12-03 16:38:30 | 宇宙センター

小惑星探査機「はやぶさ2」を搭載したH2Aロケット26号機が3日午後1時22分4秒、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。

探査機は午後 3時過ぎに予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。

小惑星の地下の物質を初めて採取し地球に持ち帰る計画で、生命の起源に迫る成果が期待される。

平成 32年末の帰還を目指す。


ひまわり8号打ち上げ成功 気象衛星 災害予防、来夏に運用

2014-10-08 22:41:35 | 宇宙センター

気象庁の次期気象衛星ひまわり8号を搭載したH2Aロケット25号機が7日午後2時16分、鹿児島県南種子島にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)の種子島宇宙センターから打ち上げられた。

約28分後には太平洋上で予定通り衛星を分離するのに成功した。

 

気象庁によると、8号に搭載するセンサーの性能は大幅に向上し、観測の回数も増加する。

このため、豪雨をもたらす雲や台風の動き、噴火後の火山の降灰監視など、災害の予防にも貢献すると期待されている。


H2A打ち上げ成功 災害観測衛星を搭載

2014-05-24 22:10:28 | 宇宙センター

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は、宇宙から地形や災害状況を調べる陸域観測技術衛星「だいち2号」を載せたH2Aロケット24号機を24日午後0時5分、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げた。

ロケットは16分後、だいち2号を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功した。

H2Aの成功は95.8%となり高い信頼性を示した。

 

だいち2号は、東日本大震災で津波の浸水被害や地殻変動を観測し、災害対策に役立った「だいち」の後継機で、より性能を高めたレーダーを搭載した。

 

本体は縦3.2m、横約3.6m、高さ約4.5mで重さ約2トン。

打ち上げ後に縦3m、横10mの平面の大型レーダーを展開し、高度約630キロから地表に電波を放射して、地面のわずかな変化を捉える。

打ち上げ費を含めた開発費は374億円。

 

レーダーを使うことで、夜間や曇りでも地上観測できる。

地上の物体を見分ける能力は、だいちは10mだったが、2号は3mと大幅に精度を高めた。

 

・・・・・・・・・・H2Aロケットとは・・・・・・・・・

 

日本の主力の大型ロケットで全長53mの2段式。

燃料に液体酸素と液体水素を使い、主に実用衛星を打ち上げる。

2001年に1号機を打ち上げ。

情報収集衛星を搭載した6号機は失敗したが、その後は連続成功し、13号機から打ち上げ事業を三菱重工業に移管した。

日本のロケッ斗にはほかに、能力を増強したH2Bロケットや固体燃料の小型のイプシロンロケットがある。

H2Aの後継となる新型ロケットH3(仮称)の開発が本年度から始まった。