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<日中首脳>間合い計る展開 70年談話、習氏が注文も

2015-04-23 07:20:51 | 日中関係
 【ジャカルタ木下訓明、石原聖】安倍晋三首相と中国の習近平国家主席は22日の会談で、両国の関係改善にそろって意欲を示した。アジア・アフリカ会議 (バンドン会議)60周年記念首脳会議を利用した両首脳の会談は国際社会への格好のアピールになったが、習氏は首相の戦後70年談話を念頭に「歴史を直視 した発信を」と注文もつけた。両首脳が互いに間合いを計る展開は当面続きそうだ。


 昨年11月の会談で習氏が硬い表情を崩さなかったのとは対照的に、両首脳はこの日、笑顔で握手を交わした。日本側同行筋は「前回と比べて中国側の雰囲気はとても和らいでいた」と会談の様子を語った。

 会談は日本側の要請で実現した。26日からの首相訪米を前に、日中関係の改善を国内外に印象づける必要があったためだ。会談に先立つバンドン会議60周 年記念首脳会議では、両首脳が演説でともに直接的な批判を避け、相手の演説時には席を外した。スムーズに首脳会談に入れるよう配慮したとみられる。菅義偉 官房長官は22日の記者会見で「日米両国にとって、アジア太平洋地域の平和と安定は極めて重要だ。日中がそうした方向に進んでいくことは(米国から)歓迎 されるだろう」と述べた。

 とはいえ、中国側が安倍政権への警戒感を緩めたわけではない。中国側が首脳会談に応じたのは、歴史認識に関する首相の考えを確認する意図もあった。

 首相は会談で、先の大戦への「深い反省」に言及した首脳会議での演説に触れ、平和国家としての歩みを変えないことを強調した。同行筋は「(習氏は)従来 の言い方とそう変わりはなかった」と説明した。歴史認識で厳しいやり取りはなかった模様だが、未来志向の戦後70年談話を目指す首相と、「過去」を重視す る中国側にはなお温度差がある。

 日本はアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加を見送っているが、中国としてはノウハウを持つ日本に参加してほしいのが本音。中国メディアは、首相 が「日本はアジアにはインフラ投資に巨大なニーズがあることを認識しており、中国側とAIIBに関する問題を検討したい」と述べたと報じた。

 習氏は日中関係について「双方が積極的な政策をとる必要がある」と踏み込んだ。対日政策は中国トップの権力基盤のバロメーターといわれる。軍を含む反腐 敗運動で権力基盤を固めた習氏は、対日強硬一辺倒を改め、両国間の課題について率直に意見を交わせる関係を模索しているようだ。


日中首脳 関係改善で一致 2年半ぶり会談 習氏「今後も努力をしたい」と語る

2014-11-11 18:23:25 | 日中関係

 安倍晋三首相と中国の習近平主席は10日昼(日本時間午後)、北京の人民大会堂で会談し、関係改善に向けて戦略的互恵関係を発展させる必要性を確認した。

沖縄県・尖閣諸島周辺での不測の事態を回避するため、危機管理の枠組み運用の協議を進める方針でも一致した。

習氏は「歴史の直視」を求め、首相は「歴代内閣の歴史認識を引き継いでいる」として、過去の植民地支配と侵略を認めた1995年の村山富市首相談話を継承する考えを示した。

日中首脳会談は2年半ぶりで、第2次安倍政権では初めてである。


日中 早期対話再開で一致 両外相 9日にも首脳会談

2014-11-09 10:47:42 | 日中関係

北京訪問中の岸田文雄外相は8日午後(日本時間同)、中国の王毅外相と会談し、中断状態の閣僚級「日中ハイレベル経済対話」や外務次官級戦略対話を含む政府間対話を早期に開催する方向で一致した。

安倍晋三首相は9日にも中国の習近平国家主席と初めて会談する見通しで、両外相が最終調整した。

王氏は関係改善に向け首相ら日本側の歴史認識を「注視する」と指摘した。

・・・・・・・・・・日中外相会談のポイント・・・・・・・・・

①両外相は閣僚級「日中ハイレベル経済対話」を含む政府間対話の早期再開の方向で一致

②岸田文雄外相は日中首脳会談開催の重要性を強調。中国の王毅外相は理解を表明

③王氏は日中両政府が確認した合意事項について「日本側が真剣に順守し、実行することが重要だ」と強調

④王氏は安倍晋三首相ら日本側の歴史認識に関し「正しい歴史観を持ち、過去の侵略行為と決別するべきだ。注視している」と強調

⑤両外相は沖縄県・尖閣諸島や靖国参拝の問題で、それぞれの立場を説明