山に登りたい 

あの山にも、この山にも、もっともっと登りたい!

三人で燕岳へ!

2017-08-05 22:35:26 | 九州以外の山
2017年7月26日(木)曇りのち晴れ

山の神様、ごめんなさい。
槍ヶ岳を登ろうなんて…身の程知らずでした。
体力、技量、精神力共にまだまだの未熟者です。
それで、お前にはまだ無理だよと諭してくださったのですね。足の小指にちらっとヒビを入れて~。
今回大いに反省しましたが、大きな感動も体験しました。

登山一日目は「燕岳」です。(7/26)

私の左足小指は二度のレントゲンでも、OK。ギブスも外れました。
痛みも殆ど無いので近くの山を4時間ばかり歩きましたが、大丈夫でした。

私も山に登りたいなあーー。

せめて第一ベンチまで、合戦小屋まで行きたい。
そして燕岳まで!!
少しでも不安を感じることがあれば、すぐにそこから下山するという約束をして、三人一緒にスタートしました。

燕岳登山口は中房温泉からすぐのところにあり、登山届を出して7時30分出発です。


あいにくのお天気でガスっていますが、私はすこぶる元気! 足はちっとも痛くない!
50分かけて第一ベンチに着きました。


焦らないで、ゆっくり、ゆっくり~~。
高山病にならないよう、一歩一歩踏みしめて歩きました。
歩ける喜びを、一歩一歩噛みしめて前に進みました。歩くだけで嬉しい!

初めて見るゴゼンタチバナ


今回、初めてのお花にたくさん出合いました。名前が間違っていたらどうか教えてください。わからないのもありました。

モミジカラマツ


「三人の中で一番元気いいんじゃない?!」と、隊長ににおだてられブリブリ登りますが、結構きつい。
険しい岩場などはない整備された登山道ですが、日本三大急登の一つだけあって、小刻みなジグザグも歩き応えがあります。


合戦小屋まであと5分。


着きました!!11時13分。


名物のスイカです。
これが食べたかったーー!!うんまいっ!


うどんも食べてさらに元気アップ!
たっぷり休んで山頂を目指しますが、お天気はなかなか回復しません。


ヨウラクツツジ? ? ? ん?


ミツバオウレン


稜線に出るといくらか明るくなり、植生も変わってきたようです。
晴れていれば、アルプスの山々が見えるはずなのに…ガスで見えません。

合戦の頭、三角点。この辺りから森林限界のようです。


ハイマツの赤い花


チングルマ

おひげになるよ~。


タケシマラン
ナルコユリのような葉の下につり下がって咲いていました。


お花が嬉しくて、下ばかり見ていましたが、ガスの向こうに燕山荘が見えてきた時には、思わず「ほっよ、よ~~んーーっ!!」


そこからはもうお花畑の連続です。
これはもう、せっせと歩いてはもったいない、あっちきょろきょろ、こっちきょろきょろ~~。

だってね。
ミヤマキンポウゲ


花が終わった後も潔い。キリッ!


ハクサンチドリテガタチドリ

(教えていただきありがとうございました。)

花弁の先が尖ったこちらがハクサンチドリでしょうか。三裂した唇弁の真ん中も尖っています。


オオヒョウタンボク


アオノツガザクラ。珍しいお花が続きます。


夢にまで見た私の大切な時間。
速く歩いてしまうと、心をここに置き去りにしてしまう。
明日は一人で下山するのだから、後戻りしたいくらいです。
たった今のこの大切な時間は、お花とゆっくり過ごしたいよ。我がままになっちゃおう。

ベニバナイチゴは花びらを落としていました。赤い花を見たかったなあ。


ヨツバシオガマ


先に行った夫殿が、ハハコグサと一緒に遅い私を見ていました。


テント場はこんなところに!空中のテン場って感じです。


なんだか、ワクワクしてきました。そろそろ山頂に向かわなくちゃね。
圧倒的な燕岳を見て、テンション上がります!


受付を済ませ、荷物を置いてレッツゴー!!
面白い岩の間を抜けて~


イルカ岩を見て~


見たかったのはこの花!コマクサです!


砂地に咲くなんて不思議です。




隊長と夫殿が夢中になってパチリしているのは~~


タカネスミレ


イワギキョウ


立ち止まり~振り返り~を繰り返して、やっと山頂に着きました。2763m。


おおっ!カッコいい!!
雲が途切れて槍ヶ岳が見えました。


晴れてきたので、すべてが絶景です!!


タカネツメクサ


もう、本当にランラン歩き   


下山後は燕岳に向かって乾杯!!

この上なく美味しいビールでした。

黄昏る男二人。
何を話しているのでしょう?


燕山荘の部屋の窓からも燕岳を眺めて、幸せな一日が終わろうとしていました。

ガスのため、夕暮れ時は何も見えませんでしたが、夕食時の燕山荘オーナーの話によると、ここ5日間でやっと燕岳はその姿をガスの中から表してくれたのだそうです。よかった!!

私の登山はここまで。万が一は許されないから、明日は一人で下山です。
幸せな一日でした、十分満足です。
花達も、隊長も夫殿も優しかったです。ありがとう!
山の神様、ありがとうございました。

明日、夫殿と隊長は大天井岳まで行き、天候次第で槍ヶ岳へ行くか常念岳~蝶ケ岳のコースにするかを決めるそうです。
どうなるのでしょう?
三日後に上高地で会います。きっとみんなで元気に会えます!!

今日で出合ったその他の花達。
コケモモ


ハクサンフウロ

ハクサンシャクナゲ


コイワカガミ


クルマユリ


? ? ?


カニコウモリ?オサバグサ?ズダヤクシュ


オンタデみたい?ウラジロナナカマド


燕岳の後は夫殿から話を聞いたり、写真を見たりしても、実際に私は歩いていない山をどうブログアップするか~~。
夫殿に「自分でやってみたら?」と言ってみましたが「できんよー」の一言でした。

本日の軌跡





コメント (14)    この記事についてブログを書く
« 安曇野へGO! | トップ | 大天井岳vs山岳博物館 »

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (寝太郎)
2017-08-06 20:01:05
高山病を危惧してゆっくり歩いたとのことですが、既に末期の好山病です。まさか骨折をおして燕岳とは!アニキ金本並みのド根性ですね。(燕岳だから相川捕手かな?)
その裂帛の気合いでガスを押しやり、燕岳はおろか槍ヶ岳まで見えて良かったです。おかげで私もアルプス気分を楽しめました。
返信する
びっくりくりくり! (ひーちゃん)
2017-08-06 20:49:57
燕岳まで行っちゃったのね〜凄いなあ~
こちらでは見られないお花や景色。素敵です。

も〜
羨ましい(^.^)

良かったね〜
槍ヶ岳も見れて(^_^)☆

燕岳の後は、けいこたんのお遊びブログをお願いします(=^ェ^=)
返信する
Unknown (豊津の信ちゃん)
2017-08-06 21:00:14
けいこたん、こんばんは。
燕岳へですか~ 山に登れてよかったですね^^
合戦尾根のスイカは美味しかったでしょう!名物ですものね^^
イルカ岩などを楽しみ、燕岳山頂へ。
北燕岳へは行かなかったのかな? 私どもの時は斜面一面コマクサが咲いていましたし、ライチョウの親子が砂浴びをしていて、しばし雷鳥と戯れる~でした(^^♪
続きを楽しみにしています。
返信する
寝太郎さん、ありがとうございます。 (けいこたん)
2017-08-07 00:34:06
好山病!
それ、褒め言葉ですよね!
認めてもらってるようで、嬉しかったです。(⌒▽⌒)
野球はわからないので、夫殿に教えてもらいましたが。(>_<)
そこに自分が立っているのが信じられないような、驚きと興奮を体験しました。
返信する
ひーちゃん、ありがとう! (けいこたん)
2017-08-07 00:41:53
なんかねー、凄かったよ。
色んな思いがぐちゃぐちゃになって、喜びがぐるぐる回ってた。
ひーちゃんがいたら、もっとたくさんのお花を見つけたに違いないよね。
そしたら、また前に進めない。(^^;;
夫殿たちとそんな話をしていました。(^^)
返信する
ビックリ! (風来坊)
2017-08-07 00:52:01
こんばんは、けいこたん。
なかなかアップしないと思っていましたが、アップしたブログを見てびっくりでした!
楽チンの霧ヶ峰や八島湿原で済ませたとばかり思っていましたからねぇ・・・。
燕岳、合戦尾根のスイカは有名です。
松本の近くの波田のスイカと聞いたことがあります。
松本は降水量が少なく、寒暖の差が大きいので野菜や果物が美味しいです。
色々な花を楽しんだと思いますが、コマクサ、嬉しかったのでは?
やっぱり高山植物って感じですよね・・・。
返信する
信ちゃん、ありがとうございます。 (けいこたん)
2017-08-07 00:52:02
はい、山に登れてよかったです。
嬉しかったです。(*^o^*)
合戦小屋のスイカは美味しかったです。
隊長と夫殿は白いところが見えるまで食べていましたよ。(^^)
北燕岳って、今初めて知りました。(>_<)
ネットで調べて見ましたが、燕岳から20分で行けるようですね。行けばよかったなあー。信ちゃんに聞いておけばよかったです。残念。(>_<)
雷鳥は夫殿たちが翌日見たそうです。
信ちゃんの足も回復されているようで、よかったですね。
ゆっくり信ちゃんのブログを見に行きます!
返信する
風来坊さん、ありがとうございます。 (けいこたん)
2017-08-07 06:24:41
はい、仕事を休んだので、穴埋めに時間を取られていました。(>_<)
合戦小屋では、鳥取のスイカ農家のご夫婦とおしゃべりしたのです。登るとき、抜きつ抜かれつだったのですが、その方達もスイカを一口食べて、うん、美味いなあと笑っていらっしゃいました。)^o^(
私の父の実家が鳥取なので、二十世紀梨の話などもして、楽しかったです。
こんな話ができるのも山ならではですねー。
返信する
Unknown (yamabousi)
2017-08-07 10:46:05
一昨年 燕~常念~蝶と歩いたばかりで 懐かしさ一杯で見せて貰いましたよ。
骨折の回復具合を確かめながらとは言うものの、
どうして、どうして、しっかりツボを押さえたブログ、感激度がひしひしと伝わってきましたよ。
ここまでくればアルプス気分100パーセントだもんね。
高山植物・・コマクサの白花も見れましたか~~
中房温泉の温泉は超熱かったのと、温泉熱の床暖には参った思い出がありました。
さあ次なる プロローグがたのしみで~す
返信する
懐かしい景色 (島田)
2017-08-07 12:32:40
燕への尾根は夏場に歩くのは長いですよね。貧乏な30代の私は何時もテントと食糧担いで登ってました。いつか小屋泊まりでビール飲むのが夢です。その後はもっぱら冬場しか行かなくなり、最近は冬にも出掛けることが少なくなりました。時間とお金と体力要りますもんね。
でも、徘徊老人になる前にもう一度ぐらいは槍の頭で初日の出みたいものです。鼻水のツララを下げて、ハイ、チーズ!
返信する

九州以外の山」カテゴリの最新記事