元幸福の科学の会員で1987年より三十数年間、在籍し、活動をしてきました。その間を振りかえります。

最初は勉強会だったのに大川隆法氏は1991年に突然に自分は地球神・エルカンターレだと宣言し、宗教法人となった。

顕在化する米中覇権争い、潮目は台湾[HRPニュースファイル1891]

2018-03-30 10:16:47 | 日記



http://hrp-newsfile.jp/2018/3338/

 幸福実現党・岡山県本部統括支部長 たなべ雄治

 ◆「台湾旅行法」成立

アメリカと台湾の間の政府高官レベルの訪問を促進する法律「台湾旅行法」が、3月16日にアメリカで成立しました。

正式には国交のなかったアメリカと台湾の間で、準外交関係が成立することになりました。

アメリカからは3月20日に、国務省のウォン次官補代理が訪台しています。中国は反発しており、同日には中国海軍の空母「遼寧」が台湾海峡を通過しています。

 ◆前哨戦は米中貿易戦争

「台湾旅行法」とは別に、アメリカは3月23日、幅広い国を対象とする鉄鋼とアルミニウムの関税引き上げを発動しました。国防産業の保護と対中貿易赤字の縮小が目的です。

さらにアメリカは、中国に対して知的財産権への侵害があるとして、米通商法301条に基づく関税引き上げなどの制裁措置も発動させる見通しです。

米通商代表部高官は、「中国に進出した米企業が不当な技術移転を求められたり、米企業の買収に政府の資金が使われたりするなどの『(知的財産権を侵害する)非常に明確な証拠がある』」と述べています。(3/23読売新聞3面)

中国の知財情報に詳しい専門家は、「中国の模倣活動は単なるモノマネではない。官民を挙げ計画的に実施してきたプロジェクトだ」と指摘しています。(3/23日経新聞2面)

また米共和党議員3人が、中国政府が世界に展開している公的機関「孔子学院」などの監視強化を図る法案を議会に提出しました。(注1)

今年2月には、米連邦捜査局(FBI)のレイ長官が「孔子学院が中国共産党思想の政治宣伝や中国政府のスパイ活動に利用され、『捜査対象』になっている」と公聴会で証言しています。(3/23産経新聞3面)

あらゆる手段を駆使して影響力を伸ばしてきた中国に対して、アメリカが本腰を入れて対抗し始めました。外交や貿易の分野で、米中の覇権争いの前哨戦はこれから激化してくるものと思われます。

 ◆台湾の重要性

軍事的な面では、台湾が非常に重要です。

習近平中国国家主席は「広い太平洋は、米中両国を十分に受け入れる余裕がある」と述べて、西太平洋進出への野望を明らかにしました。

アメリカは反発しましたが、中国海軍が西太平洋に自由に出入りできるようになるかどうか、これを決めるのが台湾です。

現在は、日本列島・台湾・フィリピン(第一列島線)に米軍の影響があり、中国は南シナ海・東シナ海にやや閉じ込められているような状況です。しかし、もし台湾が中国に占領されるようなことがあったら、台湾を拠点に中国は自由に太平洋に出入りできるようになってしまいます。

また、台湾には米軍の「目」ともいうべき施設があります。

一つは、米国の戦略弾道ミサイル警戒用の早期警戒レーダーをベースに開発された高性能レーダーです。中国の奥地から発射される大陸間弾道ミサイル(ICBM)や、南シナ海の弾道ミサイル原子力潜水艦から発射される弾道ミサイル(SLBM)を早期に発見できると考えられています。(注2)

もう一つは、南シナ海など海底に張り巡らされたソナー網(SOSUS)の基地が台湾にあることです。これにより、台湾近海を通過する中国海軍の潜水艦の動きを監視することができます。

台湾が中国に占領されることがあれば、これら「監視の目」も失うことになってしまいます。

 ◆日本に迫る脅威

中国は台湾に対して、経済的にも軍事的にも非常に強い圧力をかけてきています。私達も危機を認識すべきです。

「軍事だけではない、台湾の主権弱体化を狙う中国の外交戦略」
2018年1月25日 HRPニュースファイル
http://hrp-newsfile.jp/2018/3324/

台湾を通過して中国海軍が自由に太平洋に出られるようになってくると、日本の貿易航路が危うくなります。中国が経済封鎖をほのめかして脅迫する恐れがあります。

日本のように天然資源の乏しい国が経済封鎖されると、座して死を待つか、撃って出て活路を見出すか、二者択一になってしまいます。大東亜戦争に突入せざるを得なかった状況と同じで、戦争の可能性が高まり、とても危険です。

以前にもこちらで言及されましたが、台湾防衛は日本にとっての死活問題です。

「台湾の独立を守れ」
2017年1月12日 HRPニュースファイル
http://hrp-newsfile.jp/2017/3034/

日本国内では、憲法9条の改正論議が与党の中で大詰めを迎えています。

台湾有事という日本の「存立危機事態」に対して、曖昧な「必要最小限度」ではなく、「十分かつ適切な」実力行使が取れる憲法改正となるかどうか、注視が必要です。

中国では基本的人権が著しく軽視され、報道の自由や言論の自由もありません。

国民の精神性を顧みない一党独裁の国家です。そのような中国がアジアの支配を広げるような事態は、各国の協力のもと全力をあげて防がなければなりません。

(注1)「米議員が『孔子学院』の監視強化法案を提出 ただの『文化交流機関』とは言えない」
3月23日 ザ・リバティWeb
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14278

(注2)「台湾山頂に聳える巨大レーダーの正体」
https://www.houdoukyoku.jp/posts/28331
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金正恩・習近平の電撃会談は「トランプへの恐れ」の表れ

2018-03-30 08:51:19 | 日記


https://the-liberty.com/article.php?item_id=14294  

《本記事のポイント》
・冷え込んでいた中朝が、急速に接近
・トランプ政権の高官交代でまるで"戦時内閣"!?
・金正恩・習近平が「震え上がった」という見方もできる

金正恩・朝鮮労働党委員長が電撃訪中し、習近平・中国国家主席と初会談したことが、国際社会を激震させています。

両首脳は、中朝関係を改善させることで一致し、金正恩氏は核問題を話し合う「六カ国協議」に復帰する意思を伝えました。

各新聞には「非核化へ尽力」という見出しが躍りました。しかし、その隣に大きく掲載された、「アジアの独裁者の初めてのツーショット」に、気味の悪さを感じた人は多かったのではないでしょうか。

もちろんこの会談の狙いは、対話ムードを演出して、アメリカに攻撃の口実を与えないためです。左派的な論調の強い東京新聞でさえ、「(六カ国)協議再開は過去と同様、北朝鮮の時間稼ぎに利用される恐れがある」(28日付夕刊)と分析し、手放しでは喜べない状況であるとしています。

日米にとって、頭を抱える状況であることは、間違いありません。

一方、別の見方をすることもできます。今回の会談は、両国はトランプ大統領を本気で怖がっていることの表れでもあるのです。


◎あれだけ冷え込んでいた中朝関係が……

今回の電撃会談は、北朝鮮にとっても、中国にとっても、かなり思い切った判断です。

両国の関係は近年、すっかり冷え込んでいました。金正恩氏は、中国との窓口だった張成沢(チャンソンテク)氏を処刑し、中国が「次の北後継者」として保護していた金正男氏を暗殺しました。

習近平氏も、言うことを聞かずに核開発に走る北にいら立ち、アメリカの経済制裁に同調してきた面もありました。

それでも今回、両国は接近したのです。


トランプ政権の"戦時内閣"!?

大きなきっかけは、トランプ大統領による、一連の高官総入れ替えです。

平昌オリンピックや南北会談により、北朝鮮が「対話ムード」を一生懸命に演出したにもかかわらず、トランプ氏が敷いた布陣は、国内から「戦時内閣」と言われるほど、タカ派揃いとなったのです。

アメリカの政権において安全保障をつかさどる役職は、主に大統領補佐官(国家安全保障担当)・国務長官・国防長官の3つです。

トランプ氏はまず、この大統領補佐官をマクマスターという人物から、ボルトンという元国連大使に入れ替えることを決めました。

ボルトン氏は、「北朝鮮を先制攻撃するのは完全に正当だ」「北朝鮮との対話には意味がない」「北朝鮮の嘘を見分けるのは簡単だ。口を開けば全て嘘だからだ」と主張するほどのタカ派です。米メディアは、国務省の官僚時代には、机の上に手投げ弾を置いていたといった逸話を紹介し、警戒感を表しています。

さらにトランプ氏は、国務長官もティラーソンという人物から、ポンペオという元CIA長官に入れ替えることを決めました。トランプ氏は、ポンペオ氏について「われわれは常に波長が合う」と述べています。

今まで、マクマスター大統領補佐官や、ティラーソン国務長官は、北朝鮮との対話姿勢を訴えるなど、トランプ大統領と度々意見が食い違っていました。トランプ政権が北朝鮮に対して、意外と行動力を見せなかったのも、彼らの存在によるところが大きかったようです。政権に批判的なメディアは、彼らを「トランプ暴走の歯止め」と呼んでいました。

「トップの判断は人事を見よ」と言うように、一連の人事は、トランプ氏がとうとう"銃の安全装置を外した"と見ることができるわけです。


◎震え上がった金正恩と習近平

ここに、金正恩は震え上がった可能性があります。

大川隆法・幸福の科学総裁が3月18日に行った霊言において、金正恩氏の守護霊は、「これだけは避けたい」というシナリオについて、「『トランプさんが、突如、狂って猛攻を仕掛けてくる』というシナリオだわなあ、いちばん怖いのは」と語っています。他にも、「狂犬」という言葉を使い「何をするか分からない」という恐怖心をたびたび口にしてきました。

中国にとっても、同じです。

トランプ氏はこのほど、ついに中国への「関税攻撃」に踏み切りました。本欄ではこれが、「中国覇権を食い止める兵糧攻めだ」と指摘してきましたが、習近平氏も、かなりの危機感を覚えているといえます。

しかし今回、金正恩氏と接近することで、アメリカに対して「北朝鮮を手なずけるキーマンは俺だ」という、「外交カード」を持ち、交渉の武器にできます北朝鮮側も、中国のそうした心理を見逃さず、今回の会談を要請したものと見られます。

そのため今回の会談は、「トランプ氏の圧力強化と、それに対する中朝の防御強化」の一幕と見ることができます。


◎日本は「最悪のシナリオ」に備えを

とはいえ、北朝鮮がこれほど韓国や中国と「対話ムード」を演出する中、トランプが動くハードルは相当高いといえるでしょう。

先の霊言でも金正恩守護霊は「トランプの一期目が終わるまでは、上手に、上手にかわさなきゃいけないとは思ってるんだよ」と語っています。

日本としては、「時間稼ぎをされて、トランプ政権が一期で終わり、民主党政権になったとたんに北朝鮮が核戦力の完成を宣言し、脅されたアメリカがアジアから撤退する」という、最悪のシナリオにも備えておく必要があります。(馬場光太郎)

【関連記事】
2018年3月28日付本欄 「戦力不保持」維持と「自衛隊」明記で、現場はどう変わる!? 元自衛隊員に聞いた
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14292

2018年3月27日付本欄 トランプが「貿易戦争で世界を壊す」は本当か?
https://the-liberty.com/article.php?item_id=14288


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