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森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

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【国立天文台】 過去記事 ; 9月1日22:45分、""大量のガスを一気に呑みこむ小さな怪物天体""

2019-09-01 22:47:32 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

 

① ""大量のガスを一気に呑みこむ小さな怪物天体""

2015年6月2日

  ロシア特別天体物理観測所および京都大学の研究者からなる研究チームは、謎の天体「超高光度X線源」のうち4天体をすばる望遠鏡で観測し、その全てから、ブラックホールがガスを一気に呑みこむ時の反動で、大量のガスが放出されている証拠を捉えました。

  この事実は、これらの天体がいずれも「意外に小さな」ブラックホールであり、銀河系内の特異天体 SS 433 と同類であることを裏付けます。この成果は、長年の論争の的であった超高光度X線源の正体について重要な知見を与え、ブラックホールへのガスの「落ち方」の理解にもインパクトを与えるものです。

 

 

  

図1:ハッブル宇宙望遠鏡で撮像した、矮小銀河ホルムベルク II にある超高光度X線源 X-1 (矢印) の周辺の多色合成画像。おおぐま座の方向、約 1100 万光年の距離にある。画像の大きさは約 1100 光年 × 900 光年。赤色は、水素原子からの輝線 (Hα) を表している。(クレジット:ロシア特別天体物理観測所/ハッブル宇宙望遠鏡)

 



     我々の近くの銀河をX線で観測すると、銀河の中心から離れた位置に、太陽の 100 万倍以上もの明るさで輝く天体が見つかることがあります。これらの天体は、例外的なX線の明るさから「超高光度X線源」(UltraLuminous compact X-ray source, ULX) と名付けられ、その正体は長きにわたって論争の的となっています。

  その大部分は、星とブラックホールが重力によりお互いの回りを回っている「連星」と考えられます。ブラックホールに星から流れてきたガスが落ち込むと、「降着円盤」が形成され、その強い重力によってガスが1千万度以上の高温に熱せられ、強いX線を放射します。

 

??  ここで、基本的な問題が浮かび上がって来ます。何故にガスが1千万度以上の高温になるのか? 高校物理の問題ですね。

YAHOO 知恵袋に簡潔な説明が、ありましたので引用させて頂きました。

 

 気体に圧力をかけると温度があがるのはなぜですか?

ベストアンサーに選ばれた回答https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1299150032

thi********さん

2012/12/2515:04:50  12/12/2515:04:50

 気体の状態方程式である PV=nRTより 圧力Pが大きくなると左辺が大きくなります、すると右辺も大きくしないとイコールにならないので大きくしてあげます。 nは物質量なので変えようがなく、Rは気体定数なのでこれも変えようもなく、絶対温度であるTが変わるしかないのです。 よってTの値が大きくなるので、温度が上昇します。

➡ この方程式に物質量などを代入して行けば、逆算できますね。

 

  最大の論点が、そのブラックホールの大きさです。銀河系内で見つかっている同種のブラックホールの質量は、せいぜい太陽の 20 倍程度ですが、超高光度X線源はこれらよりおよそ 100 倍以上も明るいのです。これらを説明するために、大きく分けて (1) 太陽のおよそ 1000 倍以上の質量をもつブラックホール (注1) とする説と、(2) 太陽のおよそ 100 倍以下の「小さな」ブラックホールが理論限界を越えて大量のガスを呑みこんでいる (超臨界流、注2) とする説の二つが提唱されてきました。


👤👤👤   研究グループは、4つの銀河にある超高光度X線源 (ホルムベルク II X-1、ホルムベルク IX X-1、NGC 4559 X-7、NGC 5204 X-1) を、すばる望遠鏡に搭載された微光天体分光撮像装置 FOCAS (Faint Object Camera And Spectrograph) を用いて合計4晩にわたって観測しました。

 これらはいずれも 22−24 等と暗いため、質の良いスペクトル (波長ごとの光の強度) を取得するために、集光力の優れたすばる望遠鏡が威力を発揮します。図1に、ホルムベルク II X-1 の周辺領域の、可視多色画像を示します。矢印の先にある明るい天体が「X-1」で、周囲を、この天体から放射されたX 線によって電離されたガス (赤色) がとりまいている様子がわかります。

  研究グループはまず、これらの4天体のスペクトルが全て、共通の特徴を示すことを発見しました (図2)。

 それは幅の広い、ヘリウムイオンから出る輝線で、この系に高温 (数万度) のガスが大量に存在することを示唆しています。輝線の幅はドップラー効果によって生じ、ガスの速度を反映します。さらに、より「低温」のガスから放射される水素原子からの輝線の幅が、ヘリウムイオンの幅よりも「大きい」ことがわかりました。これらの事実は、降着円盤または星から、外向きに加速された高温の「風」が吹き出していることを示しています。

 

 

  

図2:すばる望遠鏡で測定した、超高光度X線源の可視光スペクトル。上からホルムベルク II X-1、ホルムベルク IX X-1、NGC 4559 X-7、NGC 5204 X-1。He II がヘリウムイオンからの輝線、Hαは水素原子からの輝線を示す。(クレジット:京都大学)

 

 

   同じ輝線スペクトルの特徴は、銀河系内の特異天体 SS 433 でも見られます。SS 433 は、星と、太陽の 10 倍以下の質量をもつブラックホールからなるX線連星と考えられており、光速の 0.26 倍の宇宙ジェットを常に放出していることで有名です。

 SS 433 は、そのジェットの詳しい観測から、理論限界を越えた「超臨界流」がおきていることが確実な唯一の天体です。一方、「超臨界流」がおきていない普通の銀河系内ブラックホール連星から、このような特徴のスペクトルが観測されたことはありません。

  研究グループは、さまざまな可能性を考慮した結果、これらが「小さなブラックホールに大量のガスが一気に流れ込んでおり、その反動で、一部のガスが降着円盤風として放出されている」証拠であると結論づけました。

 さらに、太陽の 100 万倍程度の明るさをもつ超高光度X 線源はすべて「同種族」の天体であり、銀河系内の特異天体 SS 433 と同類である、と推論しています。すなわち、ブラックホールが小さくとも、ガスを呑みこむ勢いがひじょうに大きいため、これほど極めて明るいX線を放出していると解釈できます。

  図3に、これらの天体の概念図を示します。超高光度X線源は、降着円盤をほぼ真上の方向から見ているため、X線で明るい「中心部」が見えています。

 SS 433 も、超高光度X線源と同じかそれ以上に明るいX線を出していると考えられますが、我々が真横の方向から見ているために中心部が円盤そのものに遮られ、直接、見ることができません。SS 433 では、超高光度X線源と比べてより大量のガスを呑みこんでいるため、円盤風の密度はより大きく、かつ定常的なジェットが生じると解釈できます。

 

  

 

 

 

図3:超高光度X線源 (上) と SS 433 (下) の構造および視線方向。ブラックホール近くの降着円盤は、超臨界流となっており、その内部から強いX線が放射されている。途中から、大量のガスが降着円盤風として吹き出しており、そこからヘリウムイオンや水素原子の輝線が観測される。(クレジット:京都大学)

 



    このようなブラックホールへの「超臨界流」は、宇宙初期において、銀河の中心にある超巨大質量ブラックホールを短時間で形成するための有力なメカニズムの一つと考えられています。近くの宇宙で、実際にこのような現象が見つかったことは、宇宙の形成史を理解をする上においてもたいへん意義が大きいと考えられ、今後の理論研究のさらなる進展を促すものです。


 しかし、超高光度X線源の中のブラックホールが、SS 433 と同じような太陽質量の数倍程度の「本当に小さい」ブラックホールなのか、それとも太陽質量の数十倍程度の「そこそこ小さい」ブラックホールなのか、SS 433 で見られるような定常ジェットはどのような条件で生まれるのか、といった問題は、まだ解明されていません。

  研究チーム中核の一人である上田佳宏さん (京都大学) は、「本年度打ち上げ予定の ASTRO-H や将来のより高感度なX線天文衛星を用いたX線観測、および多波長観測を進めることで、最終的にこれらの謎を解決していきたい」と、さらなる展開への意気込みを語っています。


    この研究成果は、発行された英国の物理学誌『ネイチャー・フィジックス』のオンライン版に2015年6月1日付けで掲載されました (Fabrika et al. 2015, "Supercritical accretion discs in ultraluminous X-ray sources and SS 433", Nature Physics, 10.1038/nphys3348)。またこの研究は、日本学術振興会の科学研究費補助金・基盤研究 C (26400228) のサポートを受けて行われました。

 

(注1) 一般に、太陽のおよそ 100 倍より重くおよそ 10 万倍より軽い質量をもつブラックホールを「中間質量ブラックホール」と呼びますが、厳密な質量の範囲は決まっていません。

(注2) 球対称の場合、天体の光度がある値を越えると、光の圧力が重力を上回り、ガスが落ちることができなくなります。これをエディントン限界光度といい、その値は天体の質量に比例します。👀👂

 エディントン限界光度に相当する以上の量のガスが、天体に流れ込んでいるものを「超臨界流」といいます。球対称でなく、円盤状にガスが落ちる場合は、このような状態になり得ます。👀👂

 

研究チームの構成

  • セルゲイ・ファブリカ (ロシア特別天体物理観測所・教授)
  • 上田佳宏 (京都大学大学院理学研究科・准教授)
  • アレクサンダー・ヴィノクロフ (ロシア特別天体物理観測所・大学院生)
  • オルガ・ショルホヴァ (ロシア特別天体物理観測所・研究員)
  • 志達めぐみ (京都大学大学院理学研究科・大学院生 (論文執筆当時)、理化学研究所・研究員 (現在))

 

 

 

 


【CNN】 9月1日15:45分、""米靴ブランド、ブラジルの皮革利用中止 アマゾン火災に抗議””

2019-09-01 21:03:35 | ブラジル;政治、経済、犯罪・汚職、大統領、文化、歴史、美術…

 

① ""米靴ブランド、ブラジルの皮革利用中止 アマゾン火災に抗議””

 

(ブラジルの森林火災をめぐり、米企業が皮革の輸入を取りやめる方針を示した/JOAO LAET/AFP/AFP/Getty Images)

 

 

  ロンドン(CNN Business) ブラジルなどのアマゾン熱帯雨林で森林火災が広がっている問題で「ティンバーランド」や「ヴァンズ」などのブランド名の靴メーカーを傘下に置く米企業「VFコーポレーション」は9月1日までに、火災が続く間、同国からの皮革輸入を中止すると発表した。

🏢 大手企業がアマゾン火災に対処した経営方針を打ち出すのは初めて。同社はアパレルや靴など履物の大手。

 VF社は声明で、自社製品に使われる素材がブラジルの環境の悪化につながっていないとの信頼や確信を得るまで皮革の購入をやめると強調した。

 地球上の酸素の約2割を生みだし「地球の肺」とも呼ばれるアマゾン熱帯雨林での大規模火災が国際社会の批判を受けていることを踏まえた措置とみられる。また、ブラジルのボルソナーロ大統領が消火に消極姿勢を当初示し、非難を浴びたことに配慮したともみられる。

🌳🌳🔥 今回の火災拡大については牛肉や皮革の需要を満たすため放牧場整備を狙った熱帯雨林での野焼きなどによる開墾が大きな原因との指摘もある。森林火災は今年、8万件を超えたともされる。

 アマゾン地域は8カ国に広がり、南米大陸の面積の4割を占める。

👤 ボルソナーロ大統領はアマゾン地域での開発の重要性を再三主張。今回の火災の責任は同大統領に一部あるとの非難も否定していた。

 フランスで先に開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)では消火対策などの資金援助を表明したが、ボルソナーロ氏はこれを拒否。その後、国際社会の批判などを受け、条件付きでの受諾の意思を示すなど態度を軟化させていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【CNN】 8月31日14:24分、""トランプ氏、機密画像をツイート? イランのロケット爆発現場が鮮明に""

2019-09-01 20:54:48 | 政治・時事; トランプ大統領の創り出す世界とは? そして、民主主義を考える!

① ""トランプ氏、機密画像をツイート? イランのロケット爆発現場が鮮明に""

 

(トランプ米大統領/CNN)

 

  ワシントン(CNN) トランプ米大統領は30日、イランで起きたロケットの爆発にツイッターで触れた際、爆発現場を撮影した高解像度の写真を添付した。この写真について、トランプ氏が機密画像を公開したのではないかとの臆測が出ている。

 

 

 

 

 

 

 


【Bloomberg】 9月1日15:38分、""トランプ政権が対中追加関税を発動-米中合意のめど立たず""

2019-09-01 20:45:07 | アメリカ;政治、経済、企業、人物、銃による犯罪・悲劇、文化・歴史、美術…

 

(Haitian Container Terminal)

 

 

① ""トランプ政権が対中追加関税を発動-米中合意のめど立たず""

           
 2019年9月1日 13:08 JST        
 更新日時         
 2019年9月1日 15:38 JST                          
  • 中国側も米国製品の関税を引き上げる報復措置を実施            
  • 関税で中国に圧力を掛ける米政府の手法は逆効果との意見も            
A container ship passes in front of containers and gantry cranes at the Haitian Container Terminal, operated by the Xiamen Port Authority, in Xiamen, China, on Monday, Aug. 26, 2019. After a weekend of confusing signals, only a few negotiators in Beijing see a deal possible ahead of the 2020 U.S. election, in part because it’s dangerous to advise President Xi Jinping to sign a deal that Trump may eventually break, according to Chinese officials familiar with the talks who asked not to be identified.                
A container ship passes in front of containers and gantry cranes at the Haitian Container Terminal, operated by the Xiamen Port Authority, in Xiamen, China, on Monday, Aug. 26, 2019. After a weekend of confusing signals, only a few negotiators in Beijing see a deal possible ahead of the 2020 U.S. election, in part because it’s dangerous to advise President Xi Jinping to sign a deal that Trump may eventually break, according to Chinese officials familiar with the talks who asked not to be identified.
Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
 
    

🐯🐉 トランプ政権は1日、約1100億ドル(約11兆7000億円)相当の中国製品への追加関税を発動した。世界経済に打撃を与えている米中貿易戦争が一段とエスカレートした。 

  今回の15%の対中追加関税は、アパレルや履物といった消費財や「アップル・ウオッチ」などの一部ハイテク製品が対象となる。       

 💻 📱 ノートパソコンや携帯電話などの約1600億ドルの中国製品には、12月15日に新たに15%の追加関税が課される。トランプ大統領が年末商戦への影響を和らげるため対中関税を一部先送りした。
 
  トランプ政権は貿易戦争長期化への懸念を否定しているが、米国の経済団体は新たな関税を撤回し、米中貿易協議を再開するよう求めていた。
 
  同大統領は8月30日に、ワシントン郊外の山荘キャンプデービッドに移動する前に記者団に対し、9月にワシントンで予定されている米中の貿易交渉担当者による協議が「現時点で」行われる方向だと発言。「われわれはこの戦いに勝つ」とも述べた。

中国も報復措置

 🐉 中国の報復措置も発動された。約750億ドルの米国製品が対象で段階的に実施。1日には米国産豚肉、牛肉、鶏肉や他の農産品に10%、大豆に5%の追加関税が適用された。12月15日に小麦やモロコシ(ソルガム)、綿花に10%の追加関税が課される。中国は9月から米国産原油に5%の追加関税を課すが、液化天然ガスへの新たな関税はない。

 
 🚙  米国産自動車にも12月15日から25%の追加関税が再開される。一部の車種には10%が上乗せされる。自動車に対する既存の一般的関税を考慮に入れると、米国車にかかる関税率は最高50%になる。
 
 
🚙 まさに法外な税率、これでは買うユーザーは皆無でしょう。問題は、これが日本にお鉢が回ってこないかどうかです。

  中国は米国が圧力を掛ける戦術を繰り返し非難しており、同国当局者は長期的な対立に備えている兆しがある。

 
🐉 🏢 中国国営の新華社通信は関税発動後の論説で、「米国の経済的な戦争挑発と戦う中国の決意はより強くなっており、対抗措置はさらに毅然(きぜん)とし、計画的で狙いを定めたものだ」と指摘。「ホワイトハウスのタリフマン(関税男)が学ぶべき」1つの事実は「中国経済が進行中の貿易戦争でもたらされた圧力に抵抗するのに十分力強く、回復力があるということだ」と主張した。

  全米民生技術協会(CTA)のゲーリー・シャピロ会長は関税を使って中国に合意への圧力を掛けるトランプ政権の手法が逆効果となっていると指摘。

  同会長は「米企業は絶えず変化する貿易ルールにより多くの資金を使う必要があり、技術革新や新製品、米国経済の健全性への資金が少なくなっている」と述べた。

原題:Trump Heaps More Tariffs on China, Still No Deal in Sight(抜粋)

(中国側の反応を追加して更新します.)

 

 

 


【hazard lab】 9月1日11:56分、""台風13号のたまご 熱帯低気圧が南シナ海に発生!””

2019-09-01 18:06:30 | 日本;自然災害、台風 熱帯低気圧、実況と予報、被害状況…

 

① ""台風13号のたまご 熱帯低気圧が南シナ海に発生!””

          

 
 
 
 
 
🌀 1日午前9時現在、南シナ海で熱帯低気圧が発生した。24時間以内に台風13号に発達する可能性があるとして、気象庁が動向を注視している。

  熱帯低気圧の現在の中心気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルで、フィリピン・ルソン島と中国・海南島の間の南シナ海を時速25キロで西に進んでいる。

 
 
(気象衛星ひまわりの観測画像(気象庁))
 
 
 
 
 
 

 あす2日には、台風13号(「レンレン(台湾の少女の名前)」)となって海南島に接近・上陸すると予想されている。

 👀👂 台風13号候補は、日本に直接影響を及ぼす可能性は低いが、赤道周辺の太平洋には現在、3つの熱帯低気圧が発生している。きょうから9月、本格的な台風シーズンを迎えるにあたって、今後とも気象情報には注意してほしい。