『わたしを離さないで』
ヘールシャムという特殊な寄宿学校で育ったキャシー(キャリー・マリガン)・トミー(アンドリュー・ガーフィールド)・ルース(キーラ・ナイトレイ)は成人して学校を離れ、コテージという少人数で共同生活をする施設に移り住むが、そこで出会ったクリシー(アンドレア・ライズブロー)とロドニー(ドーナル・グリーソン)から「本当に愛しあっていれば“猶予”が与えられるらしい」という噂を聞かされる。
彼らは“提供”という宿命のために人為的に生み出され世俗から切り離されて生きる、はかない存在だったのだ。
カズオ・イシグロの同名小説の映画化作品。
この原作小説がすごく好きで。
たぶんここ10年間に読んだ小説の中でベスト3に入るくらい大好きです。
最初に読んだ時はめちゃくちゃ泣きまくりで。その後はあまり読み返すと感動がすり減っちゃいそうでもったいなくて読み返せてない。それくらい好き。
だから映画化にあたって期待もしてなかったし思い入れもなかったです。
絶対そのまま映像化とか無理ですもん。映像化できないところにこの物語の魅力があるからね。
結果的には想像通りの映画でした。
すごく真面目に一生懸命原作を再現してるんだけど、どこって見どころがない。変にドラマチックな脚色をしてないのはいいんだけど、原作通り淡々としすぎてて全体に眠い。
いい映画だと思うし、原作を読んでない人にとっては感動的な映画なのかもしれないけど、個人的には映画として魅力的とも印象的ともいえない。
小説の映画化だからこれはこれでいいのかもしれないけど、物語のテーマがこれだけ重量級なんだから、そこにもっときちっと踏み込んで再構成してもよかったんじゃないかと思う。
これじゃ結局何がいいたかったのか伝わらない気がする。
原作では言葉の連続の隙間からしんしんと伝わってくる静かな怒り、人のエゴの恐ろしさが、映像化してしまうとどこかに蒸発してしまっている。とてももったいない。
これではなんのために映画化したのかがわからない。
タイトルの由来となっているカセットテープの歌はイメージ通りですごくよかったです。
あとアンドリュー・ガーフィールドがよかった。予告で観たときは原作とイメージ違うなあと思ったけど、ガラス細工のように繊細でやさしいトミーのキャラクターを実にうまく再現してました。確かスパイダーマンやるんだよね。頑張ってオーランド・ブルームに続くイギリス人ハリウッドスターを目指しておくれ。
キーラ・ナイトレイはいつの間にこんな気持ち悪い人になっちゃったんだろう?役柄のせいもあるけど、なんでこの役で出演しちゃったのかちょっと勘ぐりたくなるくらいの不気味さでした。
それにしても眠い映画だったなー。残念。
原作レビュー:
『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ著
ヘールシャムという特殊な寄宿学校で育ったキャシー(キャリー・マリガン)・トミー(アンドリュー・ガーフィールド)・ルース(キーラ・ナイトレイ)は成人して学校を離れ、コテージという少人数で共同生活をする施設に移り住むが、そこで出会ったクリシー(アンドレア・ライズブロー)とロドニー(ドーナル・グリーソン)から「本当に愛しあっていれば“猶予”が与えられるらしい」という噂を聞かされる。
彼らは“提供”という宿命のために人為的に生み出され世俗から切り離されて生きる、はかない存在だったのだ。
カズオ・イシグロの同名小説の映画化作品。
この原作小説がすごく好きで。
たぶんここ10年間に読んだ小説の中でベスト3に入るくらい大好きです。
最初に読んだ時はめちゃくちゃ泣きまくりで。その後はあまり読み返すと感動がすり減っちゃいそうでもったいなくて読み返せてない。それくらい好き。
だから映画化にあたって期待もしてなかったし思い入れもなかったです。
絶対そのまま映像化とか無理ですもん。映像化できないところにこの物語の魅力があるからね。
結果的には想像通りの映画でした。
すごく真面目に一生懸命原作を再現してるんだけど、どこって見どころがない。変にドラマチックな脚色をしてないのはいいんだけど、原作通り淡々としすぎてて全体に眠い。
いい映画だと思うし、原作を読んでない人にとっては感動的な映画なのかもしれないけど、個人的には映画として魅力的とも印象的ともいえない。
小説の映画化だからこれはこれでいいのかもしれないけど、物語のテーマがこれだけ重量級なんだから、そこにもっときちっと踏み込んで再構成してもよかったんじゃないかと思う。
これじゃ結局何がいいたかったのか伝わらない気がする。
原作では言葉の連続の隙間からしんしんと伝わってくる静かな怒り、人のエゴの恐ろしさが、映像化してしまうとどこかに蒸発してしまっている。とてももったいない。
これではなんのために映画化したのかがわからない。
タイトルの由来となっているカセットテープの歌はイメージ通りですごくよかったです。
あとアンドリュー・ガーフィールドがよかった。予告で観たときは原作とイメージ違うなあと思ったけど、ガラス細工のように繊細でやさしいトミーのキャラクターを実にうまく再現してました。確かスパイダーマンやるんだよね。頑張ってオーランド・ブルームに続くイギリス人ハリウッドスターを目指しておくれ。
キーラ・ナイトレイはいつの間にこんな気持ち悪い人になっちゃったんだろう?役柄のせいもあるけど、なんでこの役で出演しちゃったのかちょっと勘ぐりたくなるくらいの不気味さでした。
それにしても眠い映画だったなー。残念。
原作レビュー:
『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ著