落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

もしも

2008年01月26日 | play
『繭』

設定は10〜20年後、皇居がテロに遭って、女性ひとりを残して皇族が全員死んでしまう。さてどうなる、というお芝居。
題材はきわどいけど、内容はそれほどきわどくないです。ふつーにおもしろかった。
舞台のレイアウトがおもしろかった。真ん中にぽつんと椅子が一脚あって、そこに生き残った女性皇族が座って、他のキャストは後ろに横一列に着席している。女性皇族以外のキャストは全員黒縁メガネをかけて白いシャツに黒いボトムという制服のような衣装。一応それぞれに役はあるけど、演技をする時ほとんどのキャストはその場で立ち上がるだけで、歩きまわるのは4人くらいしかいない。要するに表現方法がかなり限定されたお芝居なんだよね。
だから見た目にはすっごいストイックだけど、意外に観ていてラクというか、スタイルの硬さがぜんぜん気にならなくて、かといって台詞やストーリー展開にもくどさもないし、全体にとってもアタマのよさそうなお芝居だなあという印象は受けました。
ただし、観終わってしまうとあまりにキレイにまとまり過ぎてて、そこはかとなーく、物足りなさを感じないこともなかったです。
できれば、再演でバージョンアップしたのも観てみたいなあ、そしたらもっとすっごくおもしろそうだな、という気はしました。


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