落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

千円まつり

2007年07月01日 | movie
『マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶』

ドキュメンタリーじゃないですね。インタビュー集です。
ぐりはてっきりマストロヤンニの伝記みたいなものかと思ってたけど、生立ちとか経歴とかそういった情報はいっさいなくて、ひたすら、いろんな人(本人含む)のインタビューが延々続く。ぶっちゃけ途中でちょっと飽きました(爆)。もっと思いっきりファンだったりしたらすごく楽しめそうですが、あいにくぐりはそーでもないのでー。
登場するインタビュイー─ふたりの娘、共演者、スタッフ、監督─の語るマストロヤンニ像が、見事にうまく一致しているのがひっかかる。おそらく彼はみんながいう通り、内気で謙虚で繊細で、かつ知的で才能に溢れたすばらしい俳優だったのだろう。それは事実ではあるのだろう。でもやっぱり、アニタ・エクバーグ、ソフィア・ローレン、フェイ・ダナウェイ、カトリーヌ・ドヌーヴなど多くの女優と浮き名を流したはずなのに、彼女たちがひとりたりとも登場しないのは不自然だ。生前どんなことがあったにせよ、亡くなって10年も経てば時効じゃないんですかねえ。
肉親では娘たちと弟しか出てこなかったけど、彼らのマストロヤンニ像にも新鮮味はない。逆にいえば、もしかしたらマストロヤンニはほんとうに「裏表のない」人だったのかもしれない。う〜〜〜む?
去年亡くなったフィリップ・ノワレが友人・共演者として登場したけど、お?サらく闘病中だったのだろう、スクリーンで観たノワレとはまったくの別人のような姿になっていてショックでした。

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