ちよ散歩、今回は越生梅林(おごせばいりん)まで紅梅、白梅を見に行きます。
越生線は、東上線坂戸から越生までの短い距離です。
駅前の通りを行くと、右側に越生町観光案内所があります。
そこで、地図などの情報を仕入れます。
これは、優美な姿を残した見事な鐘楼です。
1901(明治34年)の火災で、山門とともに焼け残ったものです。
この鐘楼と山門は1714(正徳4年)に再建されたものです。
越生神社奥の高取山は、戦乱に備えた越生氏の砦跡です。
館は、山麓のこの越生神社一帯にあったとされています。
祭礼での囃子は、江戸神田囃子のながれをくんでいます。
さらに山道を上って行き、正法寺(しょうぼうじ)の所で右に降ります。
ここは、死期を悟った僧が生きながら食を絶ち仏となる聖地とされていました。
この事を、入定(にゅうじょう)といいます。
今でも寺域には、「入定場」という地名が残っています。
ここから街中を進むと、越生町役場の所に出ますので真っすぐ進みます。
県道沿いには歩道がなく危険ですので、もらった地図によるとこの道が梅林までの推奨徒歩コースとなっています。
やがて三滝入口の交差点となり、ここで歩道橋を渡ります。
しばらく行くと弘法山があり、山麓に弘法山入口の立札があります。
そこから階段を登って行くと、中腹にあるのが弘法山観世音(こうぼうやまかんぜおん)です。
ここの観世音は、弘法大師の作と伝えられています。
安産子育の観音様として、参拝者が絶えないそうです。
この後は徒歩コースの地図どおりに歩き、ようやく越生梅林にたどり着きました。
水戸偕楽園と並び、関東三大梅林のひとつである越生梅林です。
600年前の古木や、白加賀・越生野梅・紅梅など約千本あります。
時期が少し早く、紅梅は見ごろでしたが白梅はまだ咲き始めでした。
越生梅林では3月21日(日)まで梅まつりが開催され、土・日を中心にして郷土芸能などが披露されます。
入場料200円と書いてありましたが、無料で入れました。
子供たちに大人気のミニSLがあり、満開の梅のトンネルを走り抜けるのもあと少しです。
越生梅林の起源は、九州大宰府から菅原道真公の霊を分祀した時梅園神社に植えられたのが始まりと言われています。
ただし梅園神社と改称したのは、1907(明治40年)のことです。
さらに、越生梅林前の道を奥へ進みます。
本尊の十一面観世音は、争いのある世の中を救う仏だそうです。
ここの境内には、見事な紅梅が咲いていました。
帰りは、県道沿いの白線だけの歩道を歩きゴールの越生駅までもどりました。
今日のおみやげは、梅林内の売店で買った梅ゼリーです。(上)
-ちよ散歩29越生梅林・おわり-