金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

眠る

2018年06月10日 20時04分04秒 | 日々あれこれ
安心して・・・


梅雨らしい天気、
ドンヨリした雲からは
時々、雨が落ちてくる。

御門徒宅には駐車場がないので原チャリでって。
でも、この天気ですので・・・

歩きで行くかな~って思いつつ
浮かぶ穏やかな顔。
そうそう、あそこの家に車を置かせてもらおうって急ぎ連絡。

「それこそや、いつでも置いて下さいよ~」

お言葉に甘えて細い路地を抜けると
車庫にオジサンの軽のワゴンがありません。

あれ、出掛けたのかな~って思いつつ停車すると
急ぎオジサンが家から出てこられた。

「あれ?オジサンの車は?」
「もう離したんです。運転も止めて自転車にしました!」

紹介された車庫にはピカピカの電動自転車。

「オジサン、運転止めてえらかったね!止めた方がいいよ!
 自転車は転げるけん、気をつけんといけんね!」
「そうそう、今、稽古しているんです!」

車にしても自転車にしても安全を約束されたものではありません。
何事も気を付けないといけませんね。


参ったお宅では親子3代で座っていただきました。
若い方が座って下さるとうれしいですね。

腰を悪くされているお爺さん。
近くに手術もされたそうですが芳しくなく・・・
座るのもしんどそう。
これだけはその辛さも分かりますから、コイツ。

小さな蝋燭がお荘厳されています。
「すみません、もうちょっと大きな蝋燭ってありませんか?」
「もうそれが終わるくらいのお勤めで構いませんよ」って笑われる。
身体がしんどいが故なのでしょうか、
満更、冗談とも聞けず
少々駆け足でお勤めさせていただいた三部経。

間も休まずにご縁に会わせていただきました。

お勤め終わりひと言法話のご縁って思い振り向くと
保育園のお孫ちゃんはお母さんのひざ元で眠っていました。

こんなご縁も少なくなったな~って思いつつ
そんなことをボツボツ話したことです。

何よりも安心の姿ですよねって・・・

彼の中で安心も何も
それが当然のように休むのですから。

今の世の中では
そのことが当然でないことを教えてくれる。

幼き子どもたちが
虐待され、
育児放棄されて捨てられる・・・

お腹を空かし泣く、
心身に傷つき泣く、

寂しさの中で泣く、

この今も
世界のどこかで
日本のどこかで
そんな子どもがいるのでしょう。

そんななかで
安心して眠ることのしあわせ・・・

この人生をかけ
そこに気づくか気づかないかでしょう。


阿弥陀さまは私たちの真実の親様。
「大丈夫!必ず救う!」と呼び続け
この今を共にして下さる。

なのに背中を向け生きる人生。
それでいいのか、
また空しくこの生を終えるのか、

ご縁をいただいて
そのことに気づけるいのちをいただいているのですね、
私たちは・・・


安心して悩み
安心して苦しんで
この今を重ねつつ

お浄土への旅を続けましょう。
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